食品が売れ残りや食べ残しなどで廃棄されてしまうことを指す「フードロス」は、昨今テレビでも取り上げられている大きな問題。ご飯を食べているときに「お腹いっぱい……」とつい残してしまいそうなとき、頭の中にフードロス問題がよぎる方もいるのではないでしょうか。
実は、フードロス問題は売れ残りや食べ残しだけでなく、規格外として廃棄されてしまう果実にも要因があります。今回は、そんな捨てられてしまう果実を使用したチューハイブランド「氷結 mottainai」シリーズの新フレーバー「ぽんかん」をご紹介します。
■「おいしいのに廃棄されてしまう」高知県産ぽんかんを使用
「キリン 氷結®mottainai ぽんかん」は、2024年10月22日(火)から期間限定で新発売されるチューハイ・カクテル。規格の問題で“おいしいのに廃棄されてしまう”高知県産のぽんかんを使用することで、フードロス削減を目指しています。
年間約560トンの生産量のうち、毎年50~60トンが規格外になってしまう一番の原因は、果実の表面が陥没したり、茶色くなってしまったりすること。特に、木の上で熟成させようとすると発生しやすくなってしまうんだそうです。
そのため、果実表面にこういった症状が出てしまうと、果実自体はすごくおいしくても、店頭での見た目の悪さや日持ちがしにくいことから市場への流通ができなくなってしまうのだとか。中身はおいしく食べられるのに廃棄されてしまうなんて、すごくもったいないですよね。
また、素人の目ではあまり分からないような色味のムラや、糖度や酸度が基準値から外れてしまっているものも規格外になるそう。今回の新製品発表会に登壇したキリンビール株式会社 マーケティング部・アシスタントブランドマネージャーの山岡加菜さんも「大切に育てた果実を捨てざるを得ないというのは本当にもったいないと思う」と多くの人が感じる気持ちを代弁していました。
■実際に農園を訪問して学んだ味覚づくり
実は「氷結 mottainaiプロジェクト」は今回で第2回目。新製品発表会では、第1弾商品として発売された「キリン 氷結 mottainai 浜なし(期間限定)」から大切にしているポイントの一つとして、実際に農園を訪問し、果実を味わったうえで味覚づくりに励むことが挙げられました。
実際にぽんかんを食べた際の感想について聞かれると、「昨年の12月に農園をお伺いしたんですけど、皮を剥いた瞬間に果実の爽やかさがパンッと弾けたんです」と山岡さん。つづいて、マーケティング部・商品開発研究所 中味開発グループの佐藤良子さんも「私も同じくすごいおいしい果実だなぁと」「早く次の一口を食べたくなるような味わいでした」と話しました。
果実を選定する前には、果実の生産者たちとミーティングをし、おいしさや課題、なぜ捨てられてしまうのか……などの話をしたのだとか。そのうえで、本当に役に立てるのか確認し、果実を決めていたというエピソードは、「氷結 mottainai」シリーズを作るうえでの本気度が垣間見える瞬間でした。
■「実現すると決まった時は本当にうれしかった」と語る、農家の千光士さん
今回新発売される「キリン 氷結 mottainai ぽんかん」に使用している高知県産ぽんかんは、すべて千光士農園のもの。
農家の千光士尚史さんは“氷結を作る”という話を初めて聞いたときの心情について聞かれると、「とてもうれしかったです」「今回のためにこのプロジェクトがあるんじゃないかと思ったくらい」と話しました。
また、完成品を飲んだときは率直に「ぽんかん(そのもの)だ!」と感じたそう。千光士農園の皆さんが大切に育てたぽんかんの香りや味わいがしっかりと感じられたそうで、これを全国の方に飲んでもらえるんだと思うとうれしい気持ちでいっぱいになった、とも話していました。
■鼻から抜ける濃厚な風味が今の季節にぴったり!
今回は、2024年10月22日(火)から期間限定で新発売される「キリン 氷結 mottainai ぽんかん」についてたっぷりと魅力をお伝えしました。
農家の方や製品を作るキリンの方の想いを聞いているだけで、一気に飲みたい気持ちが湧き上がった方も多いのではないでしょうか。私も実際に飲んでみましたが、ぽんかんの濃厚なジューシーさが鼻から抜ける感じがたまらなく最高でした。寒暖差が激しい今の季節にぴったりです。
また、「なにか環境のために行動したいけど、何をすればいいのか分からない」という方もきっと多いはず。そんな方もぜひ「キリン 氷結 mottainai ぽんかん」を味わいながら、環境に貢献してみませんか?
(取材・文:michika)
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