10月17日(木) 15:59
<BMW女子選手権初日◇17日◇ソウォンヒルズ at ソウォンバレーCC(韓国)◇6666ヤード・パー72>
8月末の「AIG女子オープン」(全英)ぶりとなる主戦場での戦いに臨む古江彩佳は、2バーディでボギーなしの「70」で滑り出した。大会を中継するWOWOWのインタビューでは、「ボギーがなかったことはよかったけど、チャンスについたところもなかなか取れなかったり、もう少しバーディが欲しい一日でした」と、納得のいく復帰戦とはならなかった。
インコースからスタートし、最初のバーディは11番パー5。3打目を奥4メートルにつけると、これを決めた。しかしそこからはパーを並べる展開に。スコアは落ちないが、伸びることもないという展開が続いた。「なかなか入らないなって、諦めてはなかったけど、それに近い気持ちにもなりました」と苦しかった心中も明かす。
そんななか、「バーディを狙っていければと切り替えた」とターゲットに定めたのは、パー5の8番と、この日368ヤードに設定された短いパー4の9番というあがり2ホール。8番は3打目を4メートルほどにつけたが、ここはバーディパットが惜しくも決まらず。それでも続く9番では、スピンを効かせた2打目をピン手前1.3メートルにつけると、これを難なく流し込んで“思惑通り”のバーディフィニッシュ。「ほぼ完ぺきなショット、パットが打てた」と、モヤモヤを少し吹き飛ばす場所になった。
年間の平均ストローク1位の選手が得られる『ベアトロフィー』獲得も意識しながらの終盤戦。現在は『70.06』の3位につけており、ここからもコンスタントに60台を記録したいところ。それもあり、伸ばしきれなかったという感覚も拭えないが、首位と6打差は残り3日間でなんとでもなるスコアでもある。
フェアウェイキープ率は92.8%(13/14)、パーオン率は94.4%(17/18)と高水準のショットを並べながら、パット数『33』を要したグリーン上で足を引っ張られた。「あしたもしっかり集中して、もっと多くバーディを取れるようにしたい」。昨年よりも「少し遅い」と感じるグリーンを攻略し、39位タイから“復帰戦V”をはっきりと意識できるところまで、まずは順位を上げていきたい。