10月17日(木) 11:00
前週の「日本オープン」で国内メジャーを初制覇し、ツアー通算10勝目を飾った今平周吾。彼のセッティングを撮影すると、面白いギアを発見。その詳細をレポートしたい。
今平の14本全部見せます!10年モノUTの打痕はスゴ過ぎます【写真】
今平のドライバーヘッドを見ると、『RMX116』(2015年発売)に、シャフトは『ツアーAD PT-6X』を採用している。面白いのが、44.5インチと短尺で設定している点だ。以前、今平はこのように語っていた。
「一番大事にしているのはアイアンとドライバーのつながりです。アイアンの振り感でドライバーにいきたい。重心とかをなるべくアイアンの感覚に近くしたい。7番、8番アイアンくらいに全体の振り感を合わせています」
グリップを短く持ってスイングする今平が、短いドライバーを使用するのは、アイアン感覚でドライバーを打ちたい意図の表れだろう。
セッティングで異彩を放つのが3番ユーティリティのタイトリスト『910H』。2011年発売のモデルでロフトは21度、シャフトは『ツアーDI HYBRID 95X』を使用している。
「球が拾いやすくて、距離も出てくれる。それが良いですね。アイアンっぽい顔で、少し逃げ顔なのも良い。最近は飛び系のユーティリティが多く、球が浮かなかったり、飛び過ぎちゃうことがある。このクラブは吹かすこともできれば、つかまえれば距離も出るので、なかなか換えられない」
ソールの塗装ははがれて、フェースの打痕もくっきりわかるほど使い込まれたヘッドにぞっこんの様子。スペアはあるが、これほど良いヘッドではないので長く使っているとのことだ。
アイアンは、7番以下でスピンコントロールしやすい『ヤマハ RMX VD/R』を使用。4、5番では、より深重心化されて球が上がりやすい『ヤマハ RMX VD/M』のプロトタイプを入れている。
「『ヤマハ RMX VD/R』アイアンは、操作性があって軽く振っても飛距離が出るのがいいですね。音がめっちゃいいですね。厚みがある感じがします」
『ヤマハ RMX VD/R』アイアンは、柔らかい打感とタテ距離がそろう点を気に入っているようだ。
現在、賞金ランキング4位にランクインする今平。信頼するセッティングを駆使して、3度目の賞金王を目指して戦っていく。
【今平周吾のクラブセッティング】
1W:ヤマハ RMX116 2015年(10.5度/ツアーAD TP-6X 44.5インチ)
3W:コブラ LTDx(15度/ツアーAD PTHM-7X)
5W:テーラーメイド M5 2019年(19度/ツアーAD TP-8X)
3U:タイトリスト 910H 2011年(21度/ツアーAD DI-HYBRID 95X)
4・5I:ヤマハ RMX VD/M(N.S.PROモーダス3 プロトタイプ S)
6I~PW:ヤマハ RMX VD/R( N.S.PROモーダス3 プロトタイプ S)
52度:タイトリスト ボーケイ SM10(DG EX TOUR ISSUE S200)
60度:タイトリスト ボーケイ WW(DG EX TOUR ISSUE S200)
PT:オデッセイ ストロークラボ TEN
BALL:タイトリスト プロ V1x
◇◇◇
今秋はやさしいキャビティアイアンが流行しそうだ。関連記事【新作キャビティアイアン19モデルの性能早見表を作ってみた! 『上級者も使える万能型』と『やさしさ特化型』に分かれた】を読めば、ピッタリモデルがわかる。