10月16日(水) 15:00
医療的ケアや重い障害がある子どもから大人まで通える施設「すくすくハウス」は、環境に配慮したコミュニティー農園「すくすくファーム」を、10月19日(土)にオープンする。
同日のオープニングイベントでは、「すくすくファーム」お披露目会のほか、障害があってもなくても参加できる運動会イベントや手形スタンプのワークショップ、ダンスと太鼓のパフォーマンスなど、地域の人々と一緒に楽しめる場を提供するという。
オープニングイベント概要
「すくすくファーム」オープニングイベントは、10月19日(土)10:00開場、お披露目会を10:30~11:00、秋まつりを10:00~15:00に実施。対象となるのは、病気や障害、医療的ケアがある人とその家族や関係者、企業・団体、地域住民の人など。
秋まつりのメインイベントとして、10:30~「すくすくファーム」お披露目会、11:15~柏市民楽団コンサート、12:15~AfricanDrum&DanceParty、13:10~LEGALIS 東葛学生吹奏楽団コンサートを実施する。
また、秋まつりで常時出展されるのは、レモネードスタンド、キャンドルワークショップ、焚火でマシュマロ、竹灯り、ゆび・手形スタンプ&読み聞かせ、出張する駄菓子屋さん、ベジチェック!、視線入力でゲーム体験、ボッチャ体験、LFCコンポスト、ゆめろんパン屋さん、キッチンカー(カレー&チーズケーキ)、フレッシュジュース&サワー、ホットサンドがある。
お披露目会は、10:30に「すくすくファーム」お披露目会を開会し、10:35にワーナーホーム理事長・寺田一郎氏による代表挨拶、10:40に洲崎福祉財団事務局・峯直人氏による来賓挨拶、10:45にすくすくハウス統括施設長・大久保夏樹氏による「すくすくファーム」事業説明、10:55に障害がある子ども家族と地域住民によるファーストプラント(苗植え)イベント、11:00記念撮影、11:05メディア向け取材タイムの流れだ。
取り組みの始まり
ワーナーホームは、新生児医療の発達により、超未熟児や疾病をもつ子どもが助けられるようになった反面、医療的ケア児が増加していると話す。一方、急増する医療的ケア児を支える体制づくりは追い付いていないのが現状だという。
さらに子どもたちはやがて成長し、学校を卒業した後の仕事や居場所が必要となるが、医療的ケアのある人々が通い、働ける場所が少ないのが現状だ。
「すくすくファーム」は、「医療的ケアが必要な人が活き活きと働ける場所を作りたい。そして、このコミュニティを通して地域の人たちと交流することで、自らが安心して暮らせる未来を創っていきたい」そんな想いから始まった。
「すくすくファーム」は、コンポストを利用した、環境に配慮している循環型農園。
運営やコンポスト販売は、重い障害がある人の新しい仕事になったり、地域住民の人たちと育てた野菜は「すくすくハウス」併設のカフェ「Sandwich Café PAISIBLE 高田店」に並ぶ予定だ。
上図は、「すくすくファーム」の完成予想図。
こちらがLFCコンポスト。子ども達は、コンポストを利用して農作物を育てていく。
「すくすくファーム」では、重い障害を持つ人々が畑の管理を仕事として担う。
ワーナーホームは、彼らが働く姿を通じて、社会の一員として一緒に地域を創っていく一員となることを目指している。
同団体は、2026年までに、コンポストを使用して堆肥を作り「すくすくファーム」に参加する地域のメンバー200名を目指し、ここで働く障害者と地域住民がつながる場を作りたいとの考えだ。
さらに、地域の家庭の生ごみを堆肥として活用することで、月に2.4トンの生ごみ削減を目指している。
「すくすくハウス」統括施設長・大久保夏樹氏は、それぞれの個性や力を持ち寄って、カラフルで持続可能な未来を一緒に描いていきたいとし、「すくすくファーム」から始まる未来を創る仲間になってほしいとメッセージを寄せた。
「すくすくファーム」で働く予定者の家族からは、「すくすくファーム」の仕事や交流の中で多くの刺激を受け、私の知らない人間関係を構築し、息子だけの世界を広げてほしいと願っているなどのコメントが寄せられている。
この機会に、「すくすくファーム」のオープニングイベントに足を運んでみては。
■すくすくハウス
住所:千葉県柏市高田184
公式Instagram:https://www.instagram.com/sukusukuhouse.project
(さえきそうすけ)