10月16日(水) 11:00
ヘッド形状や性能の違いが大きく、対象ゴルファーが幅広いキャビティアイアン。秋の最新モデルは寛容性がありながらシャープな形状で上級者にも使える万能モデルと、初級者やスライサー向けのやさしさ特化型に分かれるという。
キャビティアイアンでもつかまり顔と逃げ顔に分かれた!最新19モデルを徹底試打【写真】
キャビティモデルの特長は、ヘッドを大きく作りやすいことと、低重心設計にしやすいこと。その特長を生かしつつ、最新モデルは操作性を備えた万能型と、やさしさ特化型に分かれる。ギアに精通するクラブフィッター兼スイングコーチの関浩太郎はこう話す。
「上級者にも使える万能型は、軟鉄鍛造キャビティに比べてヘッドサイズは大きいものの、グースの度合いが強過ぎず、トップブレードが厚過ぎないバランスの取れた形状。球が上がり過ぎたりつかまり過ぎないので、ミスを軽減しつつ安定して自分の持ち球が打てますし、重心が低過ぎないのでダウンブローにもレベルブローにも打つことができます。逆に、やさしさ特化型は幅広ソールとグースネックで球の上がりやすさとつかまりの良さが抜群。初級者やスライサーが安定して飛ばせるモデルになっています」
今回キャビティアイアン19モデルを弾道をヨコ軸に、操作性をタテ軸に性能早見表で分類してみた。表の右側に位置するのが、操作性を備えた万能型となる。「オノフ ラボスペック RB-247M」「 JPX925フォージド」は寛容性と操作性のバランスが取れた万能型の中でも、より打感が柔らかくてスピンコントロールがしやすい。
一方で、「T//WORLD Px」「JPX925 ホットメタル プロ」などは同じ万能型でも弾き感が強く、強弾道が打てるモデル。自分のスイングでやさしく飛ばしたい中・上級者にオススメだ。
また、表の左側に位置するのが、やさしさ特化型。「PRGR04」「JPX925 ホットメタル HL」は寛容性と球の上がりやすさを備えるモデルといえる。また、「JPX925 ホットメタル」は、ミスヒットに対する強さに加え、強烈な弾きと中弾道・低スピンボールで飛距離を稼げる。
まずはこの性能早見表を見て、気になるモデルの性能をチェックしてみよう。その上で、実際に試打をしてアイアンを選んでみてほしい。
【試打リスト】
ミズノ:JPX925フォージド
本間ゴルフ:T//WORLD Px
ミズノ:JPX925 ホットメタル プロ
グローブライド:オノフ ラボスペック RB-247M
ミズノ:JPX925 ホットメタル
プロギア:PRGR 04
ミズノ:JPX925 ホットメタル HL
ヤマハ:RMX VD/X
ピン:G730
ダンロップ:ゼクシオ 13
ブリヂストンゴルフ:245 MAX
グローブライド:オノフAKA
マジェスティゴルフ:マジェスティ プレステジオ13
プロギア:スーパーエッグ
つるや:アクセル ゴールド プレミアム
フォーティーン:PC-3
本間ゴルフ:BERES
ダンロップ:ゼクシオ エックス
ヤマハ:RMX VD/M
■解説:関 浩太郎
せき・こうたろう/セキゴルフクラブ主宰。アメリカで最新の理論を学び、スイングコーチ&クラブフィッターとしてギアにも精通している
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今作はやさしくて顔もシャープな軟鉄鍛造キャビティが流行しそうだ。関連記事【吉田優利、葭葉ルミは即投入!軟鉄鍛造キャビティアイアンが大流行】を読めば、ピッタリモデルがわかる。