10月16日(水) 18:20
<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース事前情報◇16日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6506ヤード・パー72>
米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗が、兵庫で今季初の日本ツアーを戦う。今大会は2位になったプロ2年目の2017年以来の出場。2打差逆転を目指した最終日が台風で中止になった7年前の大会に「(優勝した上田)桃子さんと回らせてもらって、いい成績を残せたので、いい思い出もある。ひさしぶりの日本での試合なので、いいプレーをお見せしたい」と意気込んだ。
2週後の日米ツアー共催「TOTOジャパンクラシック」は欠場が決まっており、今週が今季最初で最後の日本ツアー。「日本も最近はすごくレベルが上がっているし、海外メジャーでは(竹田)麗央ちゃん、(山下)美夢有ちゃんらがいい成績を残している。私も負けないように頑張りたい」と話した。
昨年から取り組むスイング改造の影響もあって、昨季に続いて今季もここまで未勝利が続いているが、直近2試合はトップ10入りするなど調子は上向き。「今、気をつけているのは体に優しく、エネルギーをしっかりボールに伝えて飛距離を出すこと。体の回転を使って打つことを心がけている。それまではローテーションも入って、テークバックが小さくなり、勢いを消していた。まだ、できるときとできないときがあるけど、やっていることに間違いはないと思う」と自信も示す。
9位に入った前週の「ビュイックLPGA上海」から、用具契約を結ぶ住友ゴム工業の新アイアン「スリクソンZXi7」を投入している。「自分が今、やりたいスイングにマッチしているクラブ。夏からテストをしていたけど、最初から感触はすごくよかった」と新相棒との相性も良さそうだ。
8年目を迎えた米ツアーも終盤戦。例年、ブランド・アンバサダーを務める「ヒルトングランドバケーションズ」の冠大会が米国ツアーのシーズン開幕戦になっているが、ここには過去2年間のツアー優勝者しか出場できない。畑岡の最後の勝利は2年前の「DIOインプラントLAオープン」で、今年勝たなければその出場権を失うことになる。「残り試合で優勝を狙いたい」。兵庫で弾みをつけてから米ツアーに戻りたいという並々ならぬ決意は十分に伝わってきた。(文・臼杵孝志)