10月15日(火) 11:30
東京、上野公園にある国立科学博物館では、2024年11月2日(土)より、『鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~』を開催する。国立科学博物館初の鳥類をテーマとした展覧会だ。
急速に発展するゲノム解析により、人類のみならず鳥類の歴史もまた急速に明らかになっている。同展では、その最新の系統分類をもとに、恐竜から多種多様に派生した鳥類の進化の解説し、鳥類の魅力に迫っていく。
まず同展の最大の見どころは、600点以上という圧倒的な剥製・骨格標本。古今東西の身近な鳥から珍しい鳥、絶滅してしまった鳥や、可愛すぎる鳥まで、世界中の鳥類を紹介する。通常、400種以上の鳥を観察したことがあれば、バードウォッチャーの間でもかなりの経験者であるという。鳥の標本600点以上を一度に観られる本展では、まさに一生分以上の鳥を観るほどの満足感を味わえるに違いない。 デイノニクス/獣脚類 国立科学博物館蔵
また「ハヤブサはタカよりもインコに近い仲間?」「北半球と南半球の鳥は、系統は違うのになぜそっくりに進化した?」など、最新のゲノム解析で解き明かされた鳥類の系統や生態を、わかりやすい会場レイアウトで紹介。さらに「絶滅」「翼」「猛禽」「ペンギン」「フクチョウ」などテーマごとの特集や、カッコウの托卵など、鳥類の興味深い生態を23の「鳥のひみつ」として深掘りする。なかでも、美しい羽を持つ「フクチョウ」は、12種もの標本を一堂に観ることができる貴重な機会に。また日本初公開となる翼開長が7mにも達する史上最大級の飛ぶ鳥「ペラゴルニス・サンデルシ」の生態復元モデルなども、見応えは満点だ。 ペラゴルニス・サンデルシの生体復元 モデル 国立科学博物館蔵
さらに日本では絶滅してしまった「トキ」や、絶滅危惧種の「ヤンバルクイナ」、ゲノム解析により新しく日本固有種と認められた「キジ」など、我が国ゆかりの鳥類の標本も紹介する。
関連イベントは随時発表されるので、興味のある人は公式サイトや公式SNSで確認を。
<開催概要>
特別展『鳥 ~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~』
会期:2024年11月2日(土)~2025年2月24日(月・祝)
会場:国立科学博物館
時間:9:00〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜(11月4日、12月23日、1月13日、2月17日、2月24日は開館)、11月5日(火)、12月28日(土)~1月1日(水)、1月14日(火)
料金:一般・大学2,100円、高中小600円
公式サイト:
https://toriten.exhn.jp