Ralph’s Coffee and Cars, supported by Octaneが湘南で初開催。サンセットタイムにオープンカーが集う

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Ralph’s Coffee and Cars, supported by Octaneが湘南で初開催。サンセットタイムにオープンカーが集う

10月15日(火) 12:11

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自動車愛好家たちがコーヒーを片手に語らうラルフ ローレン主催のコミュニティイベント、「Ralphs Coffee and Cars, supported by Octane」は、これまで早朝に都内で開催されるのが恒例であった。ところが今回は趣向を変えて、夕方に湘南で開催。テーマはオープンカーだ。

【画像】夕暮れ時の湘南に古今東西のオープンカーが集う(写真16点)

当初は9月28日(土)に開催予定であったが、悪天候が予想され、オープンカーということもあり安全面を最優先し、翌週の10月6日(日)へ延期された。

会場は今年6月にリニューアルオープンしたばかりの施設、「鵠沼海浜公園 HUG-RIDE PARK(ハグライドパーク)」。海沿いにある駐車場から江ノ島を一望できる絶好のロケーションに位置し、晴れた日には富士山も一望できるという、湘南の雰囲気を存分に楽しめる場所だ。この日はスケートボーダーやBMXライダー、そしてサーフィンのメッカということもあり多くのサーファーたちも来場し、会場内をボード片手に散策する場面も見られた。

この日は15時に入場を開始。周辺に渋滞を作らないための配慮として来場時間帯を3つに分けたため、スムーズな入場となった。この日の天候は暑くもなく寒くもない絶好のオープンカー日和。もちろん多くの参加車がオープンで訪れ、1台現れるたびに先に入場した参加者やギャラリー、そして偶然通りかかったサーファーの注目を浴びた。

そう、オープンカーはやはりどの車も"華"があり、1台増えるたびに会場の華やかさが増していくのだ。しかも今回はドレスコードとして、ラルフ ローレンのものを何かしら身につけてくるというテーマもあり、会場はいつも以上の華やかさだ。

もちろん、ラルフズコーヒー特製のドリップコーヒーを提供する移動カフェも登場。いつもは早朝ということでホットコーヒーを注文したいところだが、この日はアイスコーヒーがちょうどいい気候。筆者も取材の合間に美味しく頂いた。

参加者がほぼ揃ったところで主催者側から挨拶。海辺の開催が初めてであり、「往復のドライブが気分転換になっていたら嬉しい」とコメント。「コーヒーを楽しみながらサンセットをご覧ください」と述べた。

会場内ではイギリス、ドイツ、イタリア、フランス、アメリカ、日本と国ごとにスペースを作って駐車。やはりそれぞれが個性を発揮していたのだが、今回は車種が片寄ることがなく、とにかくバラエティに富んだ印象だ。

ケータハム・セブン、ポルシェ・ボクスター、アルファロメオ・ジュリエッタ・スパイダー(上写真/オーナーはデザイナーの中村史郎さん)など、定番車種はもちろんだが、その一方でトヨタ・クラウンのパレード用オープン(!)というレア車両も見受けられた。ちなみにこのクラウンはトヨタ・テクノクラフトが製作し、若貴兄弟の頃に大相撲の優勝パレードで使用された車両で、現在のオーナー氏がトヨタから譲り受けたそうだ。

また珍しいところでは、ヴィーマックRD180も参加。オーナー氏にお声がけをしたところ、何と東京R&Dの小野昌朗名誉会長で、この車両を作られた張本人であった。こちらは1.8リッター4気筒のホンダVTECを縦置きしていて、ベースユニットが2リッターに移行した関係で、試験用も含めて10台しか作られなかった希少車だ。バンドリングのいい車を目指し、「限界を超えた時の挙動が思い通りになった」とコメントしてくれた。

会場で多くの方にお話を伺っていると、だんだんと周辺の空の色が変わってきた。サンセットタイムの訪れだ。夕暮れの光に浴びるオープンカーたちは表情を変え、会場全体が温かい雰囲気に包まれていく。残念ながら富士山こそ雲に隠れて見られなかったが、その空気感に取材者ながら酔いしれてしまった。

恒例の来場者による投票だが、今回はベストカーとベストドレッサーが選出された。前者に選ばれたのは、1948年式のチシタリア・コロンボ・バルケッタだ。

オーナーの石渡博和氏は、28年間ランボルギーニ・カウンタック・アニバーサリーを所有されているのだが、4年前にチシタリアのスタイルに一目惚れ。ラフェスタ・ミッレミリアにも参戦するほどとなった。既に上位ランカーで、「来年は優勝したいです」とコメントされた。

一方の後者に選ばれたのは、2024年式フェラーリ・ローマ・スパイダーで参加した大坪直哉氏。納車予定がリスケ前の開催日前日だったそうで、延期されたことで確実に間に合ったと安堵したという。この日は靴とベルト以外の全てをラルフ ローレンでコーディネート。東京のブティックスタッフにこの日のためにセレクトしてもらったそうだ。

実はボディビルダーであり11月には全国大会に出場する大坪氏は、そのデザインコンセプトが自身に似合うと思いラルフ ローレンを以前から愛用。ライトブルーにモンブランのソフトトップを組み合わせたローマ・スパイダーと絶妙にマッチしていた。

"湘南にオープンカーが集う"。そう聞いただけでも華やかな絵が想像できるが、実際に訪れてみると、想像以上の味わいであった。湘南を舞台とした『Ralphs Coffee and Cars, supported by Octane』、次回の開催も期待したい。


文:平井大介写真:尾形和美
Words: Daisuke HIRAIPhotography: Kazumi OGATA
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