10月15日(火) 16:48
ゴルフ場のフロント業務効率化を図る自動精算機やパーソナルキャディロボット『Hello Caddy』などを販売する「USEN-ALMEX」と、配膳ロボット『Servi Plus(サービィ プラス)』を開発した「Bear Robotics」が、戦略的パートナーシップ及び、『Servi Plus』の独占販売契約を締結。USEN-ALMEXは、国内のゴルフ場に向けて『Servi Plus』を販売していくという。
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今回の契約には、さまざまな産業で見られる人材不足問題を打開する目的がある。ゴルフ場は都心部や人口が密集する地域からは離れていることが多く、勤務時間が早朝や週末・祝日に及ぶなどの要因から、人材難に陥っているとされている。
それはゴルフ場のレストランにおけるホールスタッフも同様だ。また、ゴルフ場のレストランはゴルファーがハーフラウンドを終えたタイミングで利用する形式上、混雑時間が集中する傾向にある。後半のスタート時間も決まっているため、よりシビアな接客が求められるが、ホールスタッフが人手不足の状態だと料理の提供が遅れたり、料理が冷めてしまったりといった問題も生じる。
そうしたゴルフ場の人材不足に一役買ってくれるのが、配膳ロボットというわけだ。AI技術を搭載した『Servi Plus』の特徴は、大容量の配膳・下膳に対応している点にある。最大積載量は40キロあり、16皿以上の料理を一度に配膳できるほか、食器類の下膳にも対応。ゴルフは一般的に4人1組でプレーするが、『Servi Plus』は4人分の料理を運ぶことができるため、ゴルフ場にかなり適している。
65センチの道幅を通るなど、狭い通路でもスムーズな走行が可能で、最大12ミリの段差や、最大7度の傾斜にも対応するため、ドリンクや汁物もこぼすことなく搬送できる点も優秀。また、複数のロボットが互いを検知し共同作業できるため、混雑時でも迅速に配膳・下膳が可能だ。今後は、国内ゴルフ場はもちろん、ホテルや温浴施設などにも『Servi Plus』の導入を推進していくという。
昨今のゴルフ場は、自動精算機が当たり前となり、クラブハウス内には掃除ロボットが稼働していたりと、IT化が進んでいる印象にある。同伴者とだけでなく、コースの人ともコミュニケーションを取りたいと思う人もいるかもしれないが、ゴルフという娯楽自体を“プレーファスト”に楽しむためにも、効率化を図ってくれることはユーザーニーズにかなっているのかもしれない。
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