「別冊少年チャンピオン」にて連載中の奥嶋ひろまさによる大人気コミックを原作とする映画『ババンババンバンバンパイア』の公開日が2025年2月14日(金)に決定。あわせてキャスト情報、特報映像、ポスタービジュアルが解禁となった。
【写真を見る】実写「【推しの子】」で“B小町”のメンバー、有馬かなを演じる原菜乃華
銭湯で住み込みバイトとして働く森蘭丸の正体は450歳のバンパイア。究極の味わいである“18歳童貞の血”を求め、銭湯の一人息子である立野李仁(15歳)の成長と純潔をそばで見守る日々だったが、ある日李仁がクラスメイトの篠塚葵にひと目ぼれしてしまう。恋が成就してしまえば、それすなわち童貞喪失の危機。突如訪れた絶体絶命のピンチに「恋をさせてはなるものか!」と蘭丸による決死の“童貞喪失阻止作戦”が幕を開ける…。
2021年11月号から連載開始した原作コミックは、ぶっ飛んだ設定と一度読んだら抜けだせない中毒性のある世界観、浮世離れした美形でありながらどこかおバカな蘭丸をはじめとする愛すべきクセ強キャラクターたち、彼らが織り成すカオスなストーリー展開に虜になるファンが続出。マンガ通である麒麟の川島明も絶賛し、テレビなど各メディアで取り上げられ、SNSを中心に話題沸騰となった。今年2024年春に実写映画とテレビアニメの同時メディア化も発表され、さらに注目が集まっている。
主人公のバンパイア、蘭丸役には吉沢亮。2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」や映画「キングダム」シリーズ、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(24)では第16回TAMA映画賞にて最優秀男優賞を受賞するなど、その確かな演技力で、重厚な人間ドラマからアクション、コメディまで作品ごとに強い存在感を発揮している。そんな吉沢が、今回は銭湯で働くバンパイアに。美しきバンパイアでありながら、李仁の血を求め、おかしな方向に暴走してしまうというクセの強いキャラクターを演じる。吉沢の起用理由について本作のプロデューサー陣は、「バンパイアとして人間離れした美しさの説得力を持ちつつ、一方で人間くさいキュートさがなければ成立しないキャラクター。繊細さと大胆さ、シリアスとコミカル、その両方をもつ吉沢亮さん以外考えられないとオファーさせていただきました」とコメント。
そんな蘭丸が血を狙う、天真爛漫ピュアボーイ、李仁役には、映画やドラマなどの俳優活動に留まらず、アートやキャスターなどの様々な分野で活躍をみせ、最近は自身初の個展も開催した板垣李光人。役名「李仁」は原作者の奥嶋が板垣をイメージし名付けており、まさに板垣にしか演じられないキャラクター。板垣自身も「ここまでふっきれたコメディは初めて」と語り、劇中で蘭丸が「100年に一度の逸材」と称賛するほどの最上級にピュアなキャラクターをコミカルかつ魅力たっぷりに演じる。
そして李仁の初恋相手で、蘭丸の正体がバンパイアであることを確信し彼に恋心を抱くようになる葵役は、『恋わずらいのエリー』(24)でW主演を務め、実写「【推しの子】」など注目作への出演も続く原菜乃華。蘭丸と李仁の関係性に波紋を起こしていく葵を、すでにコメディエンヌとして高い評価を受ける原がどう演じていくかにも注目だ。
監督には、「三太郎」シリーズなど様々なCMを手掛け、広告賞も多数獲得するなどCM界のトップランナーであり、インパクトのあるキャラクターを使ったコミカルな演出を得意とする浜崎慎治。映画は吉沢も出演した『一度死んでみた』(20)に続き2本目となる。脚本をドラマ「花咲舞が黙ってない」シリーズの軽妙なセリフ回しによる生き生きとした人物描写や、「恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜」などラブコメ作品にも定評がある松田裕子が担当する。
この度解禁された特報映像では、吉沢扮する蘭丸が月をバックに夜の闇を翔けるシーンや吸血シーンなど美しきバンパイアっぷりを見せるも、李仁の初恋を知った後半は一転、その初恋を阻止すべく大暴れ。葵に壁ドンしたり、我慢出来ずに睡眠中の李仁を吸血しようと画策する姿が映しだされる。ラストには蘭丸がデッキブラシを持ち、巻き物を掲げながら「童貞喪失、絶対阻止!」と高らかに叫ぶという、シュールかつカオスなシーンが描かれ、ピンチに陥った蘭丸が李仁の初恋をどう阻止していくのか、この先の展開に期待が高まる映像となっている。
併せて解禁となったポスタービジュアルでは、銭湯を背景に「絶対阻止!」と仁王立ちする蘭丸と、初恋の人、葵を想像し頬杖をつくピュアさ満点の李仁、そして李仁の目線の先には葵が描かれ、こちらも期待が高まるポスターとなっている。
実力派キャスト&スタッフが揃った、今後の日本のバンパイア映画の代表作になるであろう、笑いあり、胸キュンあり、涙ありの映画『ババンババンバンバンパイア』。今回解禁された情報以外にもまだまだお楽しみが用意されており、吉沢も「見どころありすぎだろ!というぐらい、なかなか飽きることのない映画」と語っている。続報にぜひ注目してほしい。
■<コメント>
●吉沢亮(森蘭丸役)
「浜崎監督とは一度ご一緒したこともあり、台本も面白かったので、ぜひ出演させていただきたいと思いました。久々のコメディでとても楽しく撮影ができましたし、共演者の方々も個性豊かで魅力的な方ばかりで、華やかな現場でした。豪華俳優陣でくだらないことを全力でやっている、愉快な映画になると思いますので、たくさんの方に楽しんでいただきたいです」
●板垣李光人(立野李仁役)
「最初、お話をいただいて原作を読んだ時に、役名が同じ名前ということに驚いたのですが、後に僕をイメージして描いてくださったと知り運命を感じました。撮影現場はすごく楽しかったですし、ここまでふっきれたコメディをやらせていただく事はなかなか無いので、監督の演出や、吉沢さんや共演者のみなさんの演技など勉強になることが多かったです。吉沢さんとは撮影前にご飯に行かせていただいたのですが、吉沢さんの蘭丸だからこそ素直に李仁という役を演じることが出来ました。個性豊かなキャラクターのみなさんが登場して、そのなかで巻き起こる、一見バカらしいけどそれに真剣に取り組んでる様が面白くもあり、感動する部分もあり、いろんな風に楽しんでいただける作品だと思いますので、ぜひ多くの方にご覧いただけたらと思います」
●原菜乃華(篠塚葵役)
「原作を読んだ時、本当に面白くてすぐに読み終わってしまい、ずっと撮影が楽しみでした。実際、撮影に入ると現場のみなさんもすごく温かく、毎日ずっと笑っていた記憶しかないです。吉沢さんと板垣さんとは、空き時間にゲームをして一緒に遊んだり、浜崎監督とはお芝居の話とは全く違う話で色々楽しく会話させていただき、愛のある現場だなと思い本当に楽しかったです。この作品はバンパイア様の麗しさと、李仁くんのピュアな可愛らしさに、たくさん癒されて、たくさん笑っていただけるような作品だと思います。楽しみにしていてください!」
●浜崎慎治(監督)
「このサイコーにおバカな漫画原作の実写化に、正直、なにが正解なのかを模索する日々が続きました。そんななか、原作の奥嶋先生から『映画は監督のものなので自由に楽しく作ってください』というお言葉を頂き、これは日本最高峰のバンパイアコメディ映画を作るチャンスなんだと確信しました。そして、このぶっとんだコメディを撮るために日本最高峰のキャストが集結!主演の吉沢亮さんはじめ、出演していただいた全ての方に大感謝です!バンパイアでなくても死にそうな真夏の日差し、深夜の撮影も多い日々でしたが、スタッフやキャストとともに、バンパイアコメディとは何ぞやという問いに全力で取り組みました。とんでもないバンパイア映画が誕生しそうです。来年2月14日のバレンタインデーに、劇場でみな様にお会いできるのを心待ちしております」
文/平尾嘉浩
【関連記事】
・
主人公、四谷みこ役に原菜乃華!大ヒットホラーコメディ漫画「見える子ちゃん」が実写映画化
・
映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』を徹底レビュー!「悔しみノート」の梨うまいが、聴者とろう者が“同じ世界”を共有できる映画の力を語る
・
吉沢亮、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』父親役が3つしか年齢変わらずびっくり!「母ちゃん、ありがとう」と愛のメッセージも
・
眞栄田郷敦&板垣李光人が“衝撃の出会い”を体現!『ブルーピリオド』原作のモデルでもある美術予備校の撮影現場に潜入
・
『ババンババンバンバンパイア』2025年に実写映画化&テレビアニメ化!原作者は「動く蘭ちゃんたちを実写とアニメで観れるなんて」