10月15日(火) 17:20
俳優でアーティストの北村匠海が初めて短編映画の脚本・監督を務めた映画『世界征服やめた』の予告とメインビジュアルが公開された。
本作は、独特な言葉のセンスとパフォーマンスで注目を浴びながら、2011年に不慮の事故でこの世を去ったポエトリーラッパー・不可思議/wonderboyの代表的曲のひとつである「世界征服やめた」に強く影響を受けた北村匠海が、この楽曲からインスパイアされて脚本を書き下ろし、自らメガホンを取った短編映画。
主人公の彼方役は、北村監督とプライベートでも親交がある萩原利久が熱演。彼方の人生に影響を与える同僚の星野役は、北村監督が才能に惚れ込んでオファーした藤堂日向が、そして彼方が通う店の店長役で、北村監督のデビュー作を応援するため井浦新が友情出演した。
映画『世界征服やめた』は、10月17日(木) から27日(日) にわたって開催される『ショートショートフィルムフェスティバルアジア 2024秋 国際短編映画祭』にてワールドプレミア上映が決定しているほか、11月4日(月・休) に開催される磯村勇斗が企画・プロデュースを務める映画祭『しずおか映画祭』でも上映が決定。今後もその他の映画祭での上映も予定されている。
■萩原利久 コメント
まず監督、脚本北村匠海と書いてある台本を受け取るというのがとても嬉しかったです。友だちが作る作品に出るというのが初めてで、何か不思議でもあり嬉しい気持ちにもなりました。一緒に芝居をしていた友だちがこんな脚本を書くんだなととても驚いたし、音楽をやっている面も含めて本当に多才だなと感じました。お互いがプレイヤーという事もあり、現場でのやり取りが1個1個とてもスムーズで、ニュアンスで伝え合うことができたのがとても良かったです。自分が役者で匠海が監督という普段とは違う形で接するのはちょっとだけ恥ずかしさがあったけど、自分より匠海の方がそういうのがあったかもしれません(笑)。そういうのも含めて現場で楽しみながらやっていました。役に関しては、匠海が自分にこの役を用意してくれたのがすごく納得できるし、多分この役は北村匠海も演じることができると思います。このような表現は普段役を演じる時に使うことがあんまりないんですけど、それぐらい心の深い所でキャッチできた部分があった気がしました。
■藤堂日向 コメント
この映画の話をいただく少し前、自分は日々に疲れきり、他人に頼らず、そのまま燃え尽きようとしていました。そんな時、北村匠海に「聴いてみて」と言われた曲が不可思議/wonderboyさんの「世界征服やめた」という曲でした。涙がボロボロと溢れてきて、心が熱を取り戻して、何度も何度もリピートしました。
感謝の連絡をした後、少ししてから「映画を撮ろうと思っていてそれに出てくれないか」と言われました。その時は、まさか自分が本当に出演することになろうとは微塵も思っておらず、軽い気持ちで出たいと言っていました。
話がどんどんと進んでいき、いざ自分の手元に台本が来た時にようやく実感が湧いてきました。鋭利で、ハッと目を引くような、諦観を帯びたその台本は、北村匠海らしく、とても優しくて心の底から温かさを感じる台本でした。
監督・北村匠海の初めての作品に関われた事を本当に光栄に思っております。
誰もが持っているけれど、どこかに眠っているそれぞれの心の原風景を少しでも感じていただけたらなと思います。
『世界征服やめた』予告編
<作品情報>
『世界征服やめた』
2025年2月公開
(C)『世界征服やめた』製作委員会