【第1話】から読む。
前回からの続き。オレはシンジ。妻のスズコと、息子2人と4人暮らしをしていました。先日父が亡くなり、ひとり暮らしになった母。「寂しい」と繰り返す母を不憫に思ったオレは、母から提案された同居話を受け入れることにしました。スズコは最初こそぶつくさ言っていましたが、最終的には説得することができました。しかし同居を始めてからも、スズコの文句は止まりません。同居することになったのだから、上手くやってくれないと困るのに……頭が痛いです。
スズコがすごい形相で母を睨みつけていました。
息子たちも心配そうにしています。話を聞くと、どうやら義母が寝室に入ったようなのです。
もちろん形式上、ルールは決めました。しかし家族なんだから、その程度で怒っていたらキリがないでしょう。
そして最終的に「お義母さんが出ていかないなら私が出ていく」と言い出しました。「息子たちのことがあるから出ていくわけがない」とオレはたかを括っていました。
しかしそれから少しして、スズコは本当に出ていってしまいました。
オレはスズコを連れ戻そうかとも思いましたが「じゃあ代わりにお義母さんを家から追い出して」と言われるでしょう。それは避けたかったので、黙っておくことにしました。
ずっと別居なわけがない。きっとほとぼりが冷めたら頭を下げて帰ってくるだろう。そう思っていました。 しかしスズコは帰ってきませんでした。
すると、今度は、息子たちがスズコのような小言を言い始めたのでした。
オレには仕事があるし、家のことなんてどうしたらいいのかわかりません。
「家族なんだから上手くやってくれ」としか言えないのです。
攻撃的な言葉で母に「出て行け」と叫んでいる妻を見て、正直なところオレは幻滅してしまいました。
「心細い」という理由で同居を始めたのに、そんなひどいことを言ったら母が可哀想じゃありませんか。
しかも理由は「寝室に入るなというルールを破ったから」
家族なんだからそれくらいは寛容な心で許してあげてほしいものです。
最終的に妻は、「お義母さんが出ていかないなら自分が出ていく」と言い出し、本当に別居してしまいました。
そしてそのうち、息子たちも出ていってしまったのです。
【第10話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ脚本・motte作画・よしはな編集・石井弥沙
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