私はサエコ。夫のナツキと結婚をして4年目。近距離に住んでいる義両親とも良好な関係を続けていて、月に何度か一緒に食事をしています。私は長女だということもあるのかもしれませんが、もともと人に甘えるのが得意ではありません。「やめてほしい」「これは嫌」という自己主張も苦手です。ひとりでできることはひとりでやるし、わからないことは人に聞かずに自分で調べる……と、可愛げのない性格をしていると自覚しています。

とても優しい義母で「よかったぁ」なんて内心思っていたのですが……。結婚4年目を過ぎると、だんだんと義母の距離感がおかしくなってきたのです。たぶん、私に子どものことを聞きたいのだと思います。すごく遠回しな言い方をするので最初はわかりませんでしたが、業を煮やしたのか、今日はとても直球的でした。

私自身も、赤ちゃんができないことに悩んでいます。子どもは結婚をした4年前からほしいと思っていました。自然にそういう行為をすればできると思っていたのです。でも3年経っても子どもができず……。妊活に良いと聞いたことのほとんどはやってきたと思います。

私は結婚をしたら自然と子どもができると思っていました。周りもそうだったからです。でもできない。何をしてもできない。こうなると、私の身体のどこかがおかしいのではないか。そう自分を責めてしまいます。
もし治療をすることになれば、お金は支払えるだろうか。もし私ではなくナツキに異常があった場合、時間の融通も利かず滅多なことでは病院に行かないナツキはきちんと治療してくれるだろうか……。
悩んでいるときに義母にいわゆる「孫産め」攻撃を食らい、私もいらだってしまったのです。

【中編】へ続く。

原案・ママスタコミュニティ脚本・物江窓香作画・吉田ぱんだ編集・みやび

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