【写真】決めポーズをする藤田まことさん“中村主水”ら仕事人たち
藤田まことさんが主演を務める時代劇「必殺仕事人 激突!」(1991年放送、全21話)を、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて10月16日(水)昼3時より毎週月~金曜に放送する。中村主水が主人公となった最後のテレビシリーズ作品でもある本作のストーリーや見どころについて紹介していく。
■三田村邦彦演じる“飾り職の秀”が再登場
「必殺仕事人 激突!」は、表の顔は善良な一般市民だが、裏では虐げられた人々の恨みを晴らすというダークヒーロー“仕事人”を描いた「必殺シリーズ」の第30作目に当たる。
そんな本作では、表向きは姑や嫁にいびられまくる婿養子、裏の顔は“仕事人”と呼ばれる殺し屋の中村主水(藤田まことさん)を筆頭に、同じく仕事人である時計師の夢次(中村橋之助※現・中村芝翫)、首切役の山田朝右衛門(滝田栄)、百化けのお歌(光本幸子さん)、大奥に仕える元締めの初瀬(酒井和歌子)たちが、悪の退治に乗り出す様子が描かれる。
ちなみに、必殺シリーズの第15作「必殺仕事人」や第26作「必殺まっしぐら!」など、必殺シリーズに度々出演してきた三田村邦彦も、仕事人の一人・飾り職の秀として再登場を果たしている。
■仕事人狩りをする覆面組が登場「必殺仕事人 激突!」第1話あらすじ
ある時、いつものように仕事人たちが任務を請け負っていると、南町奉公所が極秘で結成した、“仕事人狩り”をする部隊・覆面組に襲撃される。仕事人の一人・紋太は重傷を負ってしまい、旧友でかつては仕事人として働いていた秀(三田村邦彦)と再会する。そして紋太は「自分の死体が残ると妻と娘に手がかかってしまう」と秀に2人のことを託し、自身の喉を掻っ切って川面に飛び込み命を絶つのだった…。
そんな中、仕事人の中村主水(藤田まことさん)は、“ねずみ小僧の女房”を自称する松平家の中老・お初から、28年前に夫の次郎吉を殺された恨みを晴らしてほしいと仕事を依頼される。元締めの初瀬(酒井和歌子)は同意する中、主水は覆面組を警戒し、この仕事を断った。
しかしその後、主水は秀と再会。紋太を殺された恨みを晴らしたいという秀の強い意志を感じ取った主水は、首切り人である山田朝右衛門(滝田栄)を仲間に加え、真の悪人に立ち向かうことを決意するのだった――。
■歴代最強の仕事人?滝田栄“山田朝右衛門”のダイナミックな殺陣に注目
第1作から15年にわたって続いた本シリーズ。第29作の「必殺剣劇人」で一度終了したものの、ファンの要望が多く、4年の時を経てレギュラーシーズンとして復活したのがこの「必殺仕事人 激突!」だ。通常シーズンと同じく悪人を退治することが物語の主軸となるが、奉公所内で結成された覆面組に追われるというスリリングな新しい展開が見どころとなっている。
また本作では、山田朝右衛門と夢次の新しい仕事人の存在も欠かせない。滝田演じる山田朝右衛門は首切り役にふさわしい剣術の達人で、ファンの間でも“歴代最強の仕事人”と言われている。そんな“最強キャラ”の地位を築けたのは、やはり滝田の見事な剣さばきあってこそだろう。敵と対峙する際に見せる華麗でダイナミックな殺陣は、まさに圧巻だ。
そして中村演じる夢次も非常に個性的なキャラで、得物はキセルと煙草入れに見せかけた火鉄砲。一見お調子者な性格かと思いきや、ドライで冷酷な一面も持ちあわせており、二枚目俳優の中村が演じることで、そのギャップがより魅力的に映し出される。物語が進むにつれて性格が変化していく様子にもぜひ注目したい。
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