美味しい水玉[ライブレポート]強い輝きを放ちながら夢の扉を開いたデビューステージ

美味しい水玉[ライブレポート]強い輝きを放ちながら夢の扉を開いたデビューステージ

美味しい水玉[ライブレポート]強い輝きを放ちながら夢の扉を開いたデビューステージ

10月14日(月) 18:00

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美味しい曖昧が所属するOISHII.inc主催イベント<OISHII.inc Presents「美味しいイベント」-Family restaurant->が、10月8日(火)にSpotify O-Crestで開催された。

同イベントでは、美味しい曖昧の後輩グループとなる美味しい水玉がデビュー。雨玉ざらめ、唄沫あかり、汀ひなな、癸音つきね、瑞凪あおい、流々こまちこの6名は、強い想いを込めたパフォーマンスを全力で届けて、お披露目ライブにもかかわらず大きな熱狂を生み出した。また、先輩グループの美味しい曖昧も、彼女たちの記念すべきお披露目の舞台に華を添えるステージを展開した。

本記事では、美味しい水玉がアイドルとしての第一歩を刻んだ同公演のレポートをお届けする。

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取材&文:冬将軍

私たちもたくさん、愛を返します!
2024年10月8日(火)、『美味しい水玉』がデビューした。この日のライブ会場、Spotify O-Crestのある渋谷の街はあいにくの雨模様だったが、それもグループ名通り、“水玉”らしい祝福の趣があった。それほどまでにキラキラとしたデビューライブだった。

美味しい水玉のデビューライブ<OISHII.inc Presents「美味しいイベント」-Family restaurant->は先輩グループである、美味しい曖昧が華を添えるように2マン形式で開催された。

先行を務めたのは、美味しい曖昧だ。SEの軽快なビートに合わせたフロアからのクラップで出迎えられた4人がステージに横並びになると、小気味よいギターのカッティングを合図に「サプリメ」でステージが始まる。

幽花はるかのハスキー気味な声が歌い出しから切り込んでくる。休養中の彩負屋ねむりパートを補うように歌を紡いでいく4人。膝の治療から復帰したばかりの切兎うずめは着座でのパフォーマンスだが、ステージ上を躍動する3人に合わせていくように、下手位置から上半身をふんだんに使って、美味しい曖昧らしいカラフルな色彩と多幸が迸るグルーヴを作り上げていく。

“ここにかかってる!みんな、ジャンプしてーー!!”

中間部のゆったりとしたブレイクから、はるかがそう合図すると、フロアを埋め尽くしたオーディエンスが一斉に跳ねる。その様子を満足げに眺めながらパフォーマンスしていく4人。

“先輩として、いいところを見せたいので、みんなわかってますか?いい声出してね”

凡やよいがオーディエンスを扇動し、タイトなドラムのリズムに乗せて“オイオイオイオイオイ!”とコール&レスポンスを展開。そのままスラップベースとハネたリズムが心地いい「あまあま」へ。ファンキーなビートに乗った女性のわがままを体現した歌詞をリズミカルに歌い、キレのよいパフォーマンスで魅せていく。間奏のダンスパートでは、4人のその堂々たる動きにフロアから思わず歓声が上がった。

印象的なピアノと突飛なギターフレーズから流麗なメロディへと滑りゆく「綺麗事スコープ」、そしてラテン調のリズムが心地よい「ユーグレナはわかんない」では、キュートにキメたやよいの《そのままの君で“いいよ”》にメンバーからも思わず“可愛い”と笑顔がこぼれる。美味しい曖昧らしい、一筋縄でいかないフックが随所に鏤められた極上のポップスをダンサブルにかき鳴らしていった。

“美味しい水玉ちゃーん!デビューおめでとう!!「美味しいイベント」まだまだ盛り上げていくので、みんなよろしく”

ジャジーなBGMのインターバルを経て、双詩科なのはの祝福メッセージからの後半戦。緩急の効いたリズムとテクニカルなバンドアンサンブルが鮮やかな「角砂糖とセイロン」、スウィングしたリズムが心地いい「ナブルナブルナブル」と、攻めのナンバーを鋭くもあでやかなパフォーマンスで魅せていく。

“いつもOISHII.incに所属する私たちをたくさん愛してくれてありがとう!私たちもたくさん、愛を返します!”

時折昂揚し、椅子から立ち上がってパフォーマンスするうずめが、さらに身を乗り出してオーディエンスを煽る。そんな彼女のパワーに応えるよう、「ナチュラルアレルギー」のストレートなビートに合わせて“オイ!オイ!オイ!”とフロアから力いっぱいの拳が上がる。

“ラスト、まだまだみなさん盛り上がっていけますかー?美味しい曖昧、ワンマンツアー始まります!”

妹のデビューを祝う、容赦なく攻めに攻めたセットリストの最後は「ステフリ!」、ノリノリのビートに合わせて、ステージの4人に合わせてフロアも一斉に思い切り跳んだ。

何者になりたかった私たち、今日やっとスタートラインを切ることができました
フロア上手側の壁に設置されたスクリーンに映し出される映像。今年2月22日(木)、ここO-Crestで行なわれた<美味しい曖昧 4周年公演 『曖昧な誕生日』>にて、“[期間限定]美味しい〇〇(まるまる)”としてオープニングアクトを務め、8月8日(木)のラストライブを行なうまでの軌跡だ。そんな彼女たち、“美味しい水玉”としてのデビューライブが始まる。

“初めまして、私たちが美味しい水玉です”

SEに合わせて高鳴るオーディエンスのクラップに迎えられた6人は「MIZUTAMA」で、その始まりを告げた。精悍な佇まいの瑞凪あおいと強い歌声を轟かせる唄沫あかりが前へ出る。頼れる姉たちによる熱いライブを受けて、のっけからフルスロットルだ。《前を見ていよう》と6人は歌声を響かせていく。

滑らかなメロディを支えるのは、爽快ながらも骨太なバンドサウンド。ピアノとギターが絡む流水のようなフレーズが心地よく耳に入ってくる。無邪気さを見せる雨玉ざらめ、クールさを醸す癸音つきね、流々こまちこはキレよく美麗な動きで攻めていき、汀ひななは可憐でエレガントな空気を撒き散らしている。それぞれの水色を纏ったメンバーの歌声がバンドサウンドに溶け込んでいく中で、《私は私にしかなれない》そんなフレーズを強く歌う6人のユニゾンにハッとさせられた。

続く「踊って?」は、美味しい曖昧譲りの小気味よいカッティングギターが先導し、うねるベースラインが色気を作っていくナンバー。少し大人びたボーカリゼーションが、グループの印象をグッと引き締める。そして、疾走感と爽快感がクロスオーバーしていく「ヒロインブルー」。青春を感じさせ、水光のごとく煌めきを持った6人に相応しい楽曲だ。オケながらもバンドサウンドのダイナミックレンジの広さが気持ちいい。ちなみに美味しい水玉の衣装は、美味しい曖昧のうずめ考案によるものだという。カラフルで色彩感の強い曖昧とは対照的に、“オーロラ生地や白、薄い水色、ミントグリーンなど爽やかな色で”と語るよう、淡く透き通った清涼感をかぐわす。

“ここから披露する曲は2回目となりますが、好きに楽しんで、好きに愛してください”

つきねの言葉から再び「ヒロインブルー」へ。同曲2回目の披露で早くも小慣れたステージングで魅せていく6人。ぐいぐいと引っ張っていくあかりのボーカルが圧巻だ。そんなステージ同様、フロアも楽曲展開と歌割りを即座に把握し、前半とは比べられないほどの盛り上がりを見せる。そんなオーディエンスであるから、出だしコールも気合い充分でスタートした2回目の「踊って?」。熱いフロアからのパワーを受け、ステージの6人はより強く輝きを放っていく。

“これが最後の曲になります。何者になりたかった私たち、今日やっとスタートラインを切ることができました。これからも私たちのことを見ていてください!よろしくお願いします!”

あかりがそう口にすると、最後は再び「MIZUTAMA」を送る。《水色で走り出す私の夢は》そう高らかに歌った、美味しい水玉の6人。彼女たちの夢はまだ始まったばかりだ。

<OISHII.inc Presents「美味しいイベント」-Family restaurant->
2024年10月8日(火)
Spotify O-Crest
■美味しい曖昧
SE
M1 サプリメ
M2 あまあま
M3 綺麗事スコープ
M4 ユーグレナはわかんない
BGM
M5 角砂糖とセイロン
M6 ナブルナブルナブル
M7 ナチュラルアレルギー
M8 ステフリ!

■美味しい水玉
SE
M1 MIZUTAMA
M2 踊って?
M3 ヒロインブルー
BGM
M4 ヒロインブルー
M5 踊って?
M6 MIZUTAMA


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