10月14日(月) 14:00
<富士通レディース最終日◇13日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>
山下美夢有がトータル14アンダーで首位に並んだ古江彩佳をプレーオフ(18番パー4繰り返し)で破り、今季初優勝を挙げた。今季何度も2位に終わってきたが、終盤戦で頂点に立てた要因のひとつに、好調のPING『PLD オスロ3』パターだという。
「(日本女子プロ)選手権の時に替えました。(今週一番いい仕事をしたのは)パターです。(替えた理由は)とりあえずヘッドの形とかイメージが良かったので、自分のイメージ通りに上げやすかったり安定したストロークができると感じて替えました。(タッチは)ちゃんとハマってくれたかというと、そんなこともないですけど、悪かったところもあったので、それが今回は良かったところが多かったのかなと思います」
元々いろいろなパターを使う傾向がある。特別に今回のPINGがハマったわけではなく、たまたま良かったというニュアンスだ。その言い分も納得で、昨季も今季も複数本のパターを使用して、平均パット数1位を継続している。
またスリクソンの新作『ZXi』シリーズは未投入なものの、シャフトをサポートするフジクラによれば、テストは進行している模様。
「ダンロップ『ZXi』シリーズに合わせて『SPEEDER NX VIOLET』(50-SR)をテストしておりますが、調整中です。エースドライバーと同等のところまできておりますが、フィーリングが違う点で使用には至っておりません。データ上で明らかに上回れば使用する可能性もあると思います」(フジクラ・飯村俊哉氏)
また、今季31戦でボールの最多勝はスリクソンの16勝。『Z-STAR』の竹田麗央が7勝、『Z-STAR XV』の岩井明愛が3勝、小祝さくらと岩井千怜が2勝ずつに山下が加わり、『Z-STAR◆』で安田祐香が勝利している。続いてブリヂストンが8勝(川崎春花3勝、桑木志帆2勝、大里桃子、阿部未悠、佐藤心結)、タイトリストが5勝(鈴木愛2勝、臼井麗香、天本ハルカ、イ・ヒョソン)、キャロウェイ1勝(河本結)、テーラーメイド1勝(新垣比菜)となっている。
パターの最多勝はオデッセイの19勝。続いてピンが6勝、テーラーメイド5勝、スコッティ・キャメロン1勝となる。そのうち、ショートスラントネックマレットが13勝(竹田7、岩井明愛3、大里桃子、河本結、山下美夢有)、センターシャフトマレットが5勝、クランクネックマレットとクランクネックブレードが4勝ずつと続き、ダブルベンドマレットは計3勝だ。
【山下美夢有の優勝セッティング】
1W:スリクソンZX5 Mk II(8.5°スピーダーNXグリーン50SR 45㌅)
3,5W:スリクソンZX Mk II(15,18°スピーダーNXグリーン50SR)
4,5U:スリクソンZX Mk II(22,25°ベンタスHB 7S)
6I~PW:スリクソンZX5 Mk II(DG85 R300)
48°:クリーブランドRTX6 ZIPCORE(DG85 R300)
52,58°:クリーブランドRTX6 ZIPCORE(DG95 R300)
PT:ピンPLDオスロ3
BALL:スリクソンZ-STAR XV