10月14日(月) 11:00
今季26試合に出場して7勝と圧倒的な強さを見せている竹田麗央。優勝に貢献したセッティングを撮影すると、面白いスペックを発見。その詳細をレポートしたい。
竹田の14本を全部見せます! FW&UTの打痕がスゴすぎる、こんなに打痕が集中するの?【写真】
ドライビングディスタンス3位を誇るドライバーは撮影時(ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン)には、『スリクソン ZXi LS』ヘッド(9度)を採用している。何を基準に選んでいるのだろうか?本人にじっくり聞いてみた。
「ドライバーはいろいろ試して『LS』ヘッドが一番良かったんです。スピン量が増え過ぎないように、小さいヘッドでロフトを立たせて使用しています」。ハイスピンになる傾向を浅重心ヘッドで最適化させているのだろう。
また、竹田はほかにも『スリクソン ZX7 Mk II LSプロト』(9.5度)も使用しているが、こちらもディープ形状の浅重心ヘッド。「大きなヘッドは構えたときに違和感があって、個人的には小さい方が好きです。シュッととした感じが好きですね」と顔も気に入っているようだ。
ドライバーシャフトは『ツアーAD UB-5X』を使用。竹田のヘッドスピードにしては軽そうな50g台モデルで硬度Xの、いわゆる「カルカタ」を使用しているのはなぜか?
「先が走るのはちょっと苦手で、あまり走らないタイプを使用しています。けっこう硬いシャフトを使います。体で振って自分でフェードボールを打ち出すのが、好きなので。昔から50g台を打っていて、60g台を試したことがないのもありますが。『カルカタ』シャフトは思い切って体の回転で振っていけるのが一番のメリットですね」
パーオン率1位を支えるアイアンは他の女子プロにも人気の『スリクソン ZX7 MK II』ヘッドを愛用している。
「5番アイアンだけ違うやさしいモデルですが、これはラフからの抜けが良くて気に入っています。顔はフェースがかぶっていないものが好きですね。トップラインが真っすぐで、ネックもスッキリしています」
アイアンシャフトは中元調子の『N.S.PRO モーダス3 ツアー120S』を採用。「先端が硬いので、体の回転を生かしてフェードが打ちやすいんです」と語る。
平均パット数(パーオンホール)で3位を誇るパットでは、オデッセイの『Ai-ONE #7S』を使用。ツノ型形状のヘッドを好むのはなぜか?
「ショートパットでフェースが向いているところが分かりやすい点がいいですね。あと、ヘッドの座りもいいです。(もっと重心深度が深いヘッドは使わないのか?)今の重心深度のヘッドの方が気に入っていますね。それとインサートはどちらかといえば柔らかい方が好きなんです」
他にも竹田が重視しているギアが、『スリクソン Z-STAR』ボール。アプローチでのスピン性能に定評があるモデルだ。
「打感が柔らかくて、そっちの方がスピン量とかイメージが出やすいんです。アプローチでボールがフェースに乗った感覚がありますし、その方が距離感が合いやすいんです」。打感が柔らかいボールと打感がソフトなパターヘッドの組み合わせの方が、パットの距離感も合うのだろう。
他を圧倒する強さを見せる竹田のショットを支えるのが、現在愛用のギアであることは間違いない。ギアの選び方に明快な基準があるからこそ、迷いなくプレーに専念できるというものだ。
【竹田麗央のクラブセッティング】
1W:スリクソン ZXi LS(9度/ツアーAD UB-5X)
※『スリクソン ZX7 Mk II LSプロト』(9.5度)も併用
3W:スリクソン ZX ZXi(15度/ツアーAD UB-6S)
3・4U:スリクソン ZX Mk II(19・22度/ツアーAD DI-75 HYBRID S)
5I:スリクソン ZX5 Mk II(N.S.PRO モーダス3 ツアー120S)
6I~PW:スリクソン ZX7 MK II(N.S.PRO モーダス3 ツアー120S)
50・54・58度:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(N.S.PRO モーダス3 ツアー120S)
PT:オデッセイ Ai-ONE #7S
BALL:スリクソン Z-STAR
(セッティングは「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で撮影)
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