ラブホの駐車場に居すわるカップル。バイト従業員が驚愕した、車に突撃した女性オーナーの行動

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ラブホの駐車場に居すわるカップル。バイト従業員が驚愕した、車に突撃した女性オーナーの行動

10月13日(日) 15:52

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さまざまな事情を抱えた人たちが利用するラブホテル。一般的には、ドキドキ、ワクワクしながら、ときにはソワソワと向かう場所だ。

今回は、ラブホの従業員が出会った少し迷惑な客について、2人のエピソードを紹介する。

“装着方法を教えてください”とお願いしてくる男性客

ラブホにはさまざまな客が来るが、沢田玲さん(仮名・20代)が出会った人はとんでもない勘違いをしていたそうだ。

「ある日、40代くらいの男性が1人で来店したのですが、何だかようすがおかしかったんですよね。ソワソワしているので“ラブホに慣れていないのかな?”と思っていました」

男性客が部屋に入り30分ほどが経過したころ、フロントに連絡がきた。沢田さんはその内容に衝撃を受けたという。

“避妊具の装着方法を教えてください”

「正直、判断に困る内容でした。ラブホじゃなかったら、どう考えてもセクハラです。しかし、相手はお客様なので、男性の従業員に電話を代わってもらうことにしました」

ラブホで働いていると、たまに酔っぱらった客が、「Hが好きだからラブホで働いてるんでしょ?」などの電話をしてくることがあるそうだ。沢田さんは、今回もそのパターンだと思っていたのだが……。

男性客は大真面目にヒートアップ

「どうやら、男性従業員にも同じことを繰り返し質問しているようでした。『ネットで調べたけどイマイチ分からなかった』『女の子にしてもらうのは恥ずかしい』と言うんです。最終的には、『ちゃんと“やり方”を教えてくれないなんて意地悪な店だ』と、徐々にヒートアップしていました」

客と従業員が喧嘩モードになっているのが分かったそうだ。そこへ、そのやりとりを見かねた女性のベテラン従業員がやってきて、電話を代わってくれたという。

「うんうん、なるほど、そうですかー」と落ち着いて対応を続けるベテラン従業員。しかし、次に発せられた言葉に、沢田さんたちはドン引きしてしまったのだとか。

「うちは、“そういう店”ではなく、ホテルとして、ただ場所を提供しているだけなので」

さらに、笑顔で話を続けた。

「それと、“そういう店”でも、必要なときは、女の子がやってくれるから、どーんと構えてなさい! 分かりました?」

男性客は、ラブホを“そういう店”と勘違いしているようだったという。

「私にとっては、男性客に対応するベテラン従業員の頼もしさにも驚いた出来事でした」

ちなみに男性客は、電話が終わったあと少し経ってからラブホを後にした。

ラブホ従業員に憧れていた

ドラマや漫画化された「ラブホの上野さん」に憧れて、ラブホで働きたいと思ったという柏木直人さん(仮名・20代)。

「学生さん? また変わったところを選んだわね(笑)」

と面接時にオーナーの女性から言われたそうだ。

「オーナーは、体型といい、話し方といい、よくいる50代前後の気さくなおばちゃんという印象でした」

ただし、“さすがは経営者”と思わせるほどのパワフルさがあったという。

雪が降る夜、柏木さんは暇だったため、駐車場の監視カメラを眺めていた。柏木さんは1台の車に目が留まった。車を止めてから10分以上経っても、人が降りてこないのだ。

「このこと自体は珍しくはないんです。ラブホに車で来るカップルにとって、車内で多少盛り上がることもありますから。しかし、このときは15分経過しても20分経過しても動きがありませんでした。カメラの性能的に車内までは確認できないので、“困ったことが起きている”と思っていました」

駐車場に居すわるカップルにオーナーが突撃!

ラブホとしては、客が部屋に入らない限り、売り上げにはつながらない。車中でカップルのボルテージが最高潮になり、そのまま帰ってしまえば意味がない。

「人が倒れている可能性もなくはないので、無視はできないですよね。私は、確実に“コト”がはじまっていると思っていたのですが……」

突如、「私見てくるねー」と、オーナーが動いたそうだ。柏木さんが監視カメラでようすを見ていると、車に近づきノックをするオーナーの姿が映った。

「その後、謝るカップルの背中を押してフロントに戻ってきました。カップルを部屋に案内し、バックヤードに帰ってきたオーナーは、『男のほうは、パンツ脱いでたよ! 元気だったねー!』と一言。私は、『あはは……』と愛想笑いで返すことしかできませんでした」

柏木さんが、「災難でしたね」とオーナーに問いかけると……。

「あんたたち、ヤルの? ヤらないの? どっち?って声かけるだけだよ」

「そんな、“金の斧か銀の斧か”を選ばせるみたいなノリなんだって思いました。でもオーナーだから許されるのかもと納得もしました」

強烈すぎるオーナーには、心のなかでツッコむしかなかったという。

<取材・文/資産もとお>



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