「Drape 東京會舘」のフレンチディナーを編集部がレポート。伝統の味わいを肩肘張らずに楽しめる、洗練された料理が魅力

「Drape 東京會舘」のフレンチディナーを編集部がレポート。伝統の味わいを肩肘張らずに楽しめる、洗練された料理が魅力

10月13日(日) 0:00

◆「Drape 東京會舘」のフレンチディナーを編集部がレポート。伝統の味わいを肩肘張らずに楽しめる、洗練された料理が魅力

日比谷駅直結の「Drape 東京會舘」は、伝統的なクラシカルフレンチを再構築して、お手頃な価格で堪能できるレストラン。「劇場」をコンセプトにした空間で、上質なサービスとともにアラカルトやコース料理を気軽に味わえます。そんな魅力あふれるレストランをオズモール編集部がディナーコースで体験。観劇前のひとときや、デート、食事会、おひとりさまなど、さまざまなシーンで訪れたくなるポイントをレポートします。



「Drape 東京會舘」は、創業以来数多くの国公賓や VIP をもてなしてきた東京會舘の伝統フランス料理を、もっと気軽に味わってほしいという思いを込めて2023年にオープンしたレストラン。クラシックな味わいはそのままに、盛り付けなどで遊び心を加えるなど、洗練された現代的なプレゼンテーションで表現した料理が楽しめます。

日比谷の街並みを彷彿とさせる「劇場」をコンセプトにした店内は、揺れる幕に見立てたデザインのオープンキッチンや、グレイッシュな落ち着いたピンクのソファが配され、洗練された華やかな空間が広がります。また、天井が高く開放的な店内なので、心からゆったりとした気分になれますよ。



ぜひ訪れてほしいのが、フランス料理初心者の方。肩肘張らずに、本物のフランス料理を堪能できるので、「フランス料理を体験してみたいけれど、敷居の高いお店はまだ緊張する」という方にぴったり。
友人との食事会やデートで選ぶと喜ばれそう。

一方、本格的なお料理をお手頃にいただけることから、50、60代のフレンチ経験豊富なグルメの方の来店も多数なので、ビジネスランチや、家族での利用などさまざまなシーンにもおすすめです。

また、アラカルト料理の用意も豊富なことから、仕事帰りに1人でカウンターフレンチを味わうというのもおしゃれ。



今回は、リクエストの多い人気の伝統料理を詰め込んだ「DRAPEコース」をいただきます。

まずはアミューズのとうもろこしのムースと真鯛のエスカベッシュから。とうもろこしのやさしい甘みが広がる滑らかなムースには、上にのったザクザクとしたクランブルの食感がアクセント。また、粒状のオリーブオイルが加わることで、風味に奥行きを生み出しています。

真鯛のエスカベッシュは爽やかな酸味が食欲をそそり、クラフトビールとスパークリングワインが進みます。このクラフトビールは柑橘系のすっきりとした味わいで、フレンチにも寄り添ってくれる味わい。
ワインは、リーズナブルな値段でクオリティーの高い味わいをグラスで楽しめるから、料理に合わせてソムリエと相談しながら決めるのがおすすめです。



本日のシェフオードヴルには、パテ・ド・カンパーニュが登場。豚ミンチの中にレバーペーストを混ぜ込んで焼いた、フレンチを代表する田舎風パテですが、脂質や肉感のバランスが良く、上品な味わいでとってもおいしい!
添えられたセミドライいちじくは甘酸っぱい味と凝縮された甘みによって、パテの旨味をさらに引き立ててくれます。

スモークサーモンは、東京會舘が何十年も前から採用しているノルウェー産のものだそうで、サラダ仕立てでいただきます。
サーモンの穏やかな燻製の香りや旨味が口いっぱいに広がり、サラダ仕立てだから後味はすっきり。
刻まれた玉ねぎとケッパーが絡み合うことで、味わいに奥行きが生まれます。



東京會舘のベーカリーで毎日焼き上げるパンを堪能できるのも魅力的!この日は香ばしいバゲットと、甘みのあるとうもろこしのパンを味わいました。スープや魚料理など、パンが進むメニューが多いので、足りない場合はおかわりもできますよ。

キャンディー型のバターは、フランス産の格付け認定を受けたもので、ミルキーな風味と絶妙な塩加減が織りなすハーモニーが魅力。パンにたっぷり塗って味わいたくなるくらいのおいしさです。
東京會舘の星付きレストランでも提供されているバターで、気軽なスタイルで楽しめるレストランでありながら、細部にまで本格的なこだわりが光るのはさすが。



季節のスープは、かぼちゃとりんごのクリームスープ。伝統的な製法で丁寧に作られたチキンブイヨンをベースに、かぼちゃの甘みとりんごのフルーティーさが加わった1品です。口に運ぶと、まずりんごの爽やかな香りを感じ、続いてかぼちゃの甘みが広がります。
仕上げにかけられたシナモンとも調和し、最後にアーモンドの香ばしさが余韻に残っていく。
1皿で、さまざまな香りと味わいの流れを楽しめるスープでした。

とうもろこしのパンとも相性がぴったりで、ひと口噛むごとに優しい甘さがじんわりと広がり、幸せ。



いよいよメインディッシュ。1品目には、カレイの洋酒蒸 ボンファムをいただきます。テーブルにお皿がやってきた瞬間から芳醇な香りが漂ってきて、期待が高まります。

創業当時から愛されてきた「舌平目の洋酒蒸 ボンファム」をカレイに変えて提供する1品。
真鯛のアラやホタテの紐などから抽出したブイヨンと白ワイン、マッシュルームでカレイを煮込み、芳醇なバターとオランデーズソースをかけてオーブンで焼き色を付けています。ソースは濃厚さを感じながらも食べやすくて、ふっくらとしたカレイと絡めていただくと、まさに口福。風味豊かなマッシュルームの食感のコントラストも楽しく、深い満足感を与えてくれます。

バゲットと合わせるのはもちろん、地中海に面したプロヴァンス地方の、ミネラル感のあるまろやかな白ワインともぴったり。

ちなみに、DRAPEコースでは、メインディッシュを1品または2品から選ぶことができるから、お腹の具合やその日の気分に合わせてセレクトを。1品を選んだ場合、お連れ様と別々の料理を楽しむことができるのも嬉しいポイントです。



メインディッシュの2品目には、オーストラリア産牛サーロイン シャリアピンステーキを。
網焼きによって香ばしく焼かれたサーロインは、柔らかくジューシーな仕上がり。厳選された柔らかいお肉をすりおろした玉ねぎでマリネすることで、さらに柔らかく仕上げているとのこと。
玉ねぎと赤ワインを使用した伝統のシャリアピンソースは香り高く、お肉の旨味をさらに引き立てています。

一緒にかかっているドゥミグラスソースも伝統の調理法のもの。トマトの風味を効かせることでほどよい酸味が生まれ、赤身肉との相性抜群。
付け合わせのビーツのマッシュは、ドレープのように美しく絞られており、お店らしい演出を感じさせます。

ステーキと合わせたのは、イタリアのジンファンデルという品種のワイン。
バニラやナッツ、チョコレートのニュアンスのある華やかなもので、驚くのはグラス1300円とは思えない素晴らしいクオリティー!
これにはワイン好きのライターもびっくり。気軽に楽しんで欲しいことからワインの価格帯も考慮しているとのことですが、どのワインもソムリエのセンスが光るセレクトでした。



デザートには、東京會舘の初代製菓長が考案したシグネチャースイーツの和栗のマロンシャンテリーを。「Drape 東京會舘」では、年間を通して茨城県産の和栗を使っていて、いつ訪れても特別感のある味わいが楽しめます。

カットするとそぼろ状になった和栗がたっぷり。和栗は蒸すことで、その自然な甘みが引き出されていて、口にしたときのファーストインパクトやリッチな味わいがなんとも贅沢。
東京會舘本舘でいただけるマロンシャンテリーとは生クリームの配合を変えていて、和栗が引き立つように甘さを控えめにしているそう。
コース用に用意されたミニサイズというのもかわいらしい。これを目当てに訪れる価値があります。

トレンドを意識したカジュアルさがありつつも、東京會舘の伝統がベースにしっかりあるからこそ、本物感が漂う魅力的なフランス料理でした。

かしこまりすぎない雰囲気なのでさまざまなシーンで利用でき、まさに「1つ知っておくと便利なお店」といえるでしょう。フランス料理初心者から、料理の知識が豊富な玄人の方までおすすめできるので、ぜひ一度、訪れてみては?





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