前回からの続き。私はジュリ。5歳の娘サクラのママです。先日、幼稚園に通う娘の同級生のカイトくんのママが「働く喜び知ってる?」と私たちが“働いていない人”だと決めつけるような発言をしてきました。さらに「働けないなら死んだも同然だよね」と嫌味まで言う始末。言いたいことだけ言って去っていき、私たちの胸にちょっとした……いや、だいぶ大きなモヤモヤを残していったのです。急な出来事に言い返すどころか、返事も満足に返せませんでしたが、もしまた何かカイトくんママに言われたら、自分の思いを主張しようと決めました。悪意を黙って受け入れることはできません……。
そのあとは気分を変えてみんなで楽しく過ごすようにしましたが、なんとなく心に重いシコリのようなものがありました。
本名で仕事をしているので、私が執筆したことに気が付いた人がたまに連絡してくることもあります。
その日配信された記事は有名なネットニュースだったので、見た人も多かったのでしょう。カイトくんママが私たちのことをじっと見ながら、話を聞いているようでした。
カイトくんママは態度を一変させて、私に「私と一緒ですね!毎朝働ける喜び噛み締めますよね?」と、仲間意識を持っているような口ぶりで話しかけてきました。
カイトくんママはちらっと他のママたちの顔を見ながら、「そんな人生生きてて楽しいの?って思いますよね?」と言い、意地悪そうな顔をしています。
私は笑顔でカイトくんママに自分の考えを伝えました。専業主婦もワーママも関係なく、家族仲良く健康に暮らせることが1番だと思っているとハッキリ伝えました……。
他のママたちもそれぞれカイトくんママに思っていたことを話し出しました。働く理由、働かない理由はそれぞれですが、自分の考えだけが正しいと相手を否定することは間違っている……!そんな考えをカイトくんママに伝えると……。
カイトくんママは自分の仕事の自慢がしたかったのか、専業主婦をけなしたかったのかわかりませんが、しょぼんとして去っていきました。結局何がしたかったのか、私にはまったくわかりません。ママ友の輪に入りたいのならあんな攻撃的なことを言わないでしょうし、マウントをとりたかっただけ……?
私たちはそれぞれいろいろな事情を抱えています。価値観だって違います。だからもしかしたら「自分の生き方は正しい」と私たちを見下してそう思いたかったのかもしれないけれど……。状況や環境が違うなか、正しさなんて家庭によって違います。今回はキッパリ自分の意見が言えて、心のモヤモヤが晴れました。
原案・編集部脚本・物江窓香作画・高橋ビッキー編集・横内みか
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