10月12日(土) 8:59
<富士通レディース初日◇11日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>
先週の「スタンレーレディスホンダ」で初優勝を達成した佐藤心結。2003年度生まれの“ダイヤモンド世代”で6人目の勝者となったが、今週も同世代の活躍が大会を盛り上げそうだ。
「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」での今季初優勝を皮切りに2カ月間で3勝を挙げた川崎春花は、7バーディ・1ボギーの「66」で回り、首位と2打差の3位タイと好発進を決めた。
そんな結果とは裏腹に川崎は「そんなめっちゃいいわけでもなく、悪すぎずみたいな」とあくまでも及第点のラウンドといった評価。「ショットでしっかり距離を打ちたいときに薄く打ってしまうミスが多かったので、その辺がよくないなと思いましたし、それで手前のバンカーにいれて15番はボギーにしてしまったので、そこがスコアに響いてるので練習しようと思います」と課題は尽きない様子だ。
そんな中、同世代の佐藤への祝福も忘れない。「(佐藤)心結の優勝は最後も見られて、すごくうれしかったですし、すごく感動しました。去年も一緒にオフに合宿とか行ったりしてたし、私の優勝を迎えにきてくれたので。私も逆に迎えられてすごくうれしかったですし、後から最後の瞬間とかビデオで見返しました」とまるで自分の事ように佐藤の優勝を喜んだ。
さらに、佐藤の勝利に負けじと、ディフェンディチャンピオンの櫻井心那が面目躍如。初日はボギーフリーの7バーディでラウンド。首位と1打差の2位と大会連覇へ向けて好スタートを切った。
全体2位となる24パットが、好スコアの要因。「グリーンがすごくきれいに転がってくれるので、練習日とかに比べて速さも出ています。なので、ジャストで曲がっていくという感じで、タッチを合わせやすかったです」とグリーン上で強さを発揮した。
昨年は4勝を挙げる活躍を見せていたが、今季はここまで未勝利。ミネベアミツミレディスで2位、「ソニー 日本女子プロ選手権」で6位と一桁順位でフィニッシュを果たしているものの、予選落ちも目立ち思うようなシーズンを過ごすことができていない。現状を打開しようと球筋をフェードからドローへ変える取り組みを始めたものの「変えてから本当にできなくて。4カ月くらいドローで、体の使い方とかが真逆なので、そこが本当に難しくて」とまだ手探りな状態が続いている。少しづつではあるが「筋るときは筋るし、ダメな時でも幅も少ないので」と長いトンネルへ光明も差し込み始めている。
復活に向けて是が非でも勝利が欲しいところだが、「高望みせずに、予選通過を目指してみたいな感じでプレーしていました。ミスしてもそれだったら平常心でいられるなって思ったし。明日も高望みしないで、アンダーを出せれば」といつも通りを心がけるつもりだ。
“ダイヤモンド世代”の筆頭格でもある今季通算7勝を挙げる竹田麗央も、首位と3打差の7位としっかり上位につけた。先週初Vの佐藤は3アンダー・20位タイから2勝目を目指していくこととなり、“ダイヤモンド世代”の3週連続優勝の可能性は大いにある。