10月12日(土) 18:19
<富士通レディース2日目◇12日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>
日本で開催される米女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」(31日~11月3日、滋賀・瀬田GC)に出場できるのは、今大会終了時点のメルセデスランキング(MR)上位35人。優勝争いとともにこちらも佳境を迎えている。
今大会をMR42位で迎えた上田桃子はトータル2オーバーの71位で予選落ちを喫し、TOTOの連続出場が「9」でストップするのが確実となった。2007年に優勝し、米女子ツアーの出場権を獲得。2011年には米女子ツアーのメンバーとして出場して優勝を果たした思い入れの強い大会だけに「先週からこの2試合で頑張らないとな、と思っていたので残念です」と険しい表情で話した。
ここ1カ月はパッティングに苦戦。初日は18ホール中17ホールでパーオンを果たすなど、ショットは好調ながら33パットを要し、大きくスコアを伸ばすことはできなかった。「きのうのラウンド後の練習でフィーリングが良かったので、行けるかなと思ったんですけど、きょうはどっちも良くなかった」。2日目は出だしから3連続ボギーの苦しいラウンドとなってしまった。
一方、最終日にチャンスを残したのはトータル5アンダーの15位タイにつける川岸史果。ランキング上位の古江彩佳、西郷真央は米ツアー側の資格で出場するため、現在のMR40位から3ランクアップで圏内に入る。「今大会でトップ10に入れば、TOTOに出られる」というのが川岸の皮算用だ。
「火曜、水曜と寒い中で練習した影響でちょっと股関節が痛いんですけど、その中ではいいプレーができていると思います」。2日目は6バーディ・3ボギーの「69」とスコアを伸ばした。TOTOには2017、23年と2度出場しているが「瀬田で開催された年には出たことがないので、出てみたい。ジュニアの大会でプレーしたことはあるんですけどね」。最終日も60台が目標だ。
ボーダー付近の選手ではMR36位のイ・ミニョン、MR37位のリ・ハナが川岸と同じ15位タイで予選通過。一方、MR38位の渡邉彩香は予選落ち、MR39位の小林夢果は第1ラウンド終了後に棄権している。
また、15位タイで予選を通過した先週優勝の佐藤心結(MR56位)、首位と1打差のトータル9アンダー・4位タイにつける宮田成華(MR60位)は優勝が条件ながら、TOTO出場の可能性を残している。(文・田中宏治)