AKB48を担う次世代メンバーたちが確かな実力を見せた。9月28日、ライブツアー「AKB48 17期生昇格記念LIVE! 新メンバー挨拶まわり~私たち、AKB48です~」がZEPP YOKOHAMAで千秋楽公演を迎える。7月から宮城、大阪、愛知、福岡、神奈川と巡ってきたツアーには、今年3月に正規メンバーに昇格した17期生の9名と、18期・19期研究生の13名を加えたフレッシュな22名がステージ上で輝いていた。
1曲目「大声ダイヤモンド」のイントロが流れると、17期生の佐藤綺星が「ツアーファイナル、声出せー!」と客席に向かって叫び、ファンの熱量も一気にヒートアップ。続いて、17期生・18期研究生のオリジナル曲「あの夏の防波堤」を披露すると、歓声はさらに大きくなった。
この日は、アンコールを含む全23曲を披露。「言い訳maybe」「呼び捨てファンタジー」などライブチューンから、「だらしない愛し方」「法定速度と優越感」など若手らしさ溢れる楽曲で会場を沸かせる。合間のダンスブリッジでは、八木愛月や山口結愛などダイナミックなパフォーマンスでファンの視線を釘付けにした。
また、今年3月にお披露目された19期研究生の5人でMCを担当する一幕もあった。鎌倉の大仏や伊達政宗、くいだおれ太郎など、これまでツアーで回った場所のご当地名物に扮した5人が登場すると会場から笑いが起こる。
その後は、ツアーの思い出をお題にトークに挑戦。川村結衣は、「ツアー中に先輩全員とツーショットを撮るっていう目標を立てていたんだけど、ピンチを迎えてます……」と嘆くと、「あと数時間あるよ!」とファンから声が飛んだ。そのなかで、「ご当地グルメ」を挙げた奥本カイリが「私は食べるのが大好きなので。ひまつぶしとかもおいしかったな~」と満足そうに話すと、周りのメンバーから「ひつまぶし、ね!(笑)」と一斉にツッコミ。デビューして数か月ながら、しっかり会場を沸かせる5人のやりとりにも驚かされた。
そして、この日1番の盛り上がりを見せたのは、アンコールの1曲目。佐藤がセンターを務める最新曲「恋詰んじゃった」を17期生・18期研究生で披露したときだった。その気迫溢れるパフォーマンスに、グループの次世代を担う覚悟を見せつけられた気がした。
最後のMCを任された佐藤は、「皆さんのおかげでここまで走ってこれました、ありがとうございます」とファンに伝えたあとに、「もっともっと上を目指して、大きな会場でコンサートができるようにこれからのAKB48を引っ張っていける存在になれるように頑張っていきましょう!」と仲間を鼓舞した。そして、再びファンのほうに向き直すと、「AKB48をもっとたくさんの方に知ってほしいと思っていますし、今のAKB48は本当に最高だと思っています。(12月には)AKB48劇場が新しくリニューアルされるので、私たちが新時代を作っていけるように精一杯がんばります!」と力強く宣言した。
若手の台頭がこれからのAKB48にどんな変革を起こすのか楽しみにしたい。
取材・文/吉岡 俊撮影/八木康晴
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