【第1話】から読む。
前回からの続き。私はスズコ。義父が亡くなったのをきっかけに、義母と同居を始めました。3つのルールを設定して同居にのぞんだ私たちでしたが、義母がルールをまったく守ってくれないので、私は同居解消を主張しました。しかし夫は「上手くやってくれ」と頼んでくるばかり。頭にきた私は、自分が家を出ていくという決断をしました。子どもたちのことは心配ですが、もう中学生と高校生ですし、夫もいるので、どうしようもなく困ることは少ないでしょう。ひとまず私は別居することにしました。
別居から1ヶ月ほど経ったころ、私のアパートに息子たちがやってきたのです。
私はなにがあったのか、よく話を聞くことにしました。
最初のうちは、家事をしてくれていたという義母。ご飯も作っていたようですし、洗濯も掃除もしてくれていたそうです。
しかし、最近はなにもしないで、日中は出かけていることが多いみたいです。なので、息子たちが学校から帰ってから家のことをしているというのです。
家もゴミだらけで……息子たちが片付けても、学校に行っているあいだに義母が散らかすそう。
「それにさ、それだけじゃないんだ……」
そう切り出すと、息子たちは一瞬顔を見合わせてから、おずおずと話しました。
「ばあちゃん、勝手に俺たちの部屋に入るんだよ。それで引き出しを開けてあれこれ詮索してきて……本当に気持ち悪い。やめてって言っても、やめてくれないんだ。お父さんに相談しても……」
夫は息子たちにも「上手くやってくれ」というだけで何もしてくれなかったというのです。
私は腹が立ちました。私に強いていた我慢を、今度は子どもたちにさせているなんて許せません。
はじめは、夫が困って私に謝ってくるかと思っていましたが……私の考えが甘かったようです。
「わかった。2人とも、とりあえずお母さんと暮らす?」
こうして私は、息子たちをアパートに招き入れることにしました。
そして夫に連絡をしました。
息子たちからの連絡を見て、「うまくやっているのかな」と思っていた私。
しかししばらくすると、息子たちが困り顔で私のアパートにやってきました。
どうやら義母が何も家事をしなくなったらしいのです。
義母は最初こそ張りきっていたものの、今は日中に出かけることも多く、家の中も散らかし放題。
なんと息子たちのプライバシーまで侵害しているというのです。
それでも夫は知らん顔。
頭にきた私は、息子たちをアパートに招き入れ、夫と話をすることにしました。
【第6話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ脚本・motte作画・よしはな編集・石井弥沙
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