10月11日(金) 12:00
フェデックスカップ・フォールの第3戦、「ブラックデザート選手権」は米ユタ州アービンズ・ブラックデザートリゾートで開催される。
ネバダ州ラスベガスから北東のユタ州のソルトレイクシティへ向かい、州境を越えた街はアメリカ西部の絶景が広がる。多くの国立公園に囲まれたエリアで、赤い渓谷をバックに放つショットは他では見られない風景に選手からも感動の声が上がっている。トム・ワイスコフ氏の設計でオープンしたのはわずか1年前、あっという間にユタ州のパブリックコースのトップランクに入っている。
ユタ州でPGAツアーが開催されるのは61年ぶりで、出場選手は132名。その出場を目指しマンデー予選会に参戦したのだが、マンデー予選会に出場資格のない4人の選手が含まれていたという。
PGAツアーのマンデー予選会に出るには、PGAツアーメンバー、下部のコーンフェリーツアーメンバー、PGAツアーチャンピオンズのレギュラーメンバー、もしくはDPワールド(欧州)ツアーのカテゴリー1〜21のメンバーで、少なくとも同年のPGAツアーに1試合以上出場していること、もしくは世界ランキング100位内で、3つのPGAローカルメンバーであること、と決められている。
しかし、4人はどのカテゴリーにも属してないため、本来はマンデー予選会の前に行われるプレマンデー予選会を勝ち抜く必要があった。しかしながらマンデー予選会を取り仕切ったユタPGAセクションはかれら4人の申し込みを受理、マンデー予選会への出場を認めてしまった。
「何がどう間違えたのか分からないが、許可を出してしまった。一度は4人の名前は削除されたが、PGAツアーと話し合った結果、4人は出場の許可を得た」という。その4人の中で、クリス・コルテ(米国)とジョン・サンド(米国)の2人が8アンダーをマークし予選を突破、本戦への出場権を獲得した。
初日を終えてコルテは69で回り2アンダーと好プレー。間違いで出場したことが報道されるとマンデー予選会で落ちた選手からは「6アンダーで回ったのに8アンダーの二人にやられた。間違いで出場したことは知らなかった。なんてことだ!」と不満の声が上がっている。(文・武川玲子=米国在住)