世界77の国と地域でオープニングNo.1スタートを切った「ジョーカーフォリ・ア・ドゥ」の日本公開前夜祭プレミアが10月10日、都内で行われ、日本語吹き替え版キャストを務める平田広明(アーサー・フレック/ジョーカー役)、村中知(リー役)、山田裕貴(検事ハービー役)が出席した。
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【フォトギャラリー】前夜祭プレミアに出席した山田裕貴らの様子
第79回ベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝き、第92回アカデミー賞で、ホアキン・フェニックスが主演男優賞を受賞した「ジョーカー」の続編。前作から2年後を舞台に、理不尽な社会への反逆者にして、民衆の代弁者として祭り上げられたアーサー・フレック/ジョーカー(フェニックス)が、リー(レディー・ガガ)と名乗る謎めいた女性と出会い、その狂気をさらに伝播・拡散させていく。
すでに封切られた各国では、早速賛否両論が巻き起こっている本作。前作のブルーレイ&DVDに収録された日本語吹き替え版から続投する平田は、「本国でも賛否が分かれていると聞いて、『だろうな』と思った」と納得の表情だ。
本作は「ジョーカーの闇の深さを描いている。とにかく見れば見るほど深みにハマる」といい、「見るたびに『宿題が増えたな』と感じ、印象が変わる映画なので、1回で理解できる人はいないはず。先入観を捨てて見ないと、出口(解釈)が変わるし、見る人によって感想も違って、でもそれが正解じゃない」と観客にアドバイスを送った。
村中も「その人の経験則、価値観によって違った感想を抱くと思うので、いろいろな人の意見を聞くことで、厚みが増していく」と、本作ならではの楽しみ方を伝授。「情報過多な作品なので、まずはセリフが耳に直接届く状態で、画面を隅々まで見ていただければ」と日本語吹き替え版の魅力を語った。
そして、山田は「生きていれば、うそをついたり、愛想笑いすることもある。そういった“メイク”を重ねて、本当の自分がどこにいるのかわからなくなり、その結果でジョーカーが生まれる。本当なんてどこにもない」と“ジョーカー論”を熱弁。世界中で巻き起こる賛否両論については、「賛であっても、否であっても、語り続けることで、ジョーカーは生き続ける。それこそ、ジョーカーの思うツボ」だと、真摯に語った。
山田が演じるのは、ジョーカーを法廷で追い詰める検事ハービー役(演:ハリー・ローティー)。「冷静過ぎてヤバい。普通、ジョーカーと法廷で出会ったら、冷静ではいられないはず。ハリー・ローティーさんは、終始余裕を垣間見せていて、その冷静さにも意味があるので、ぜひ注目してほしい」と話していた。
「ジョーカーフォリ・ア・ドゥ」(トッド・フィリップス監督)は、10月11日公開。Dolby Cinema、ScreenX、4D、ULTRA 4DX、IMAXでも上映される。PG12指定。
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