60台以上のMGに囲まれてのんびり過ごす穏やかな週末|第33回MG DAY in軽井沢

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60台以上のMGに囲まれてのんびり過ごす穏やかな週末|第33回MG DAY in軽井沢

10月10日(木) 12:11

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33回目を迎えるMG DAY in軽井沢が10月5日にホテル鹿島ノ森の中庭で開催。60台以上のMGが芝生の上に集った。

【画像】変わらない魅力。MG Bやミジェット、TD、TC,TFなどいつもの参加者がいつも通り来場。その数60台以上(写真15点)


変わらないという魅力
昨年60周年を迎えたMGカークラブ JAPAN CENTREが主催するこのイベント。最初は1979年10月に軽井沢プリンスホテルにて開催され、1990年の第12回以降は時々お休みをしながら、現在のホテル鹿島ノ森にて行われている。

ここ数年は毎回快晴に恵まれてきたが、今回は曇り時々小雨というあいにくの天気。しかし、イギリス車と雨は似合うでしょうとみな積極的に楽しんでいる様子だった。

このイベントの魅力は変わらないこと。従って毎回横断幕を掛ける木が残念ながら枯れてしまい切り倒されたことで、若干いつもより奥側になったことですら話題となるほどだ。いつもの参加者がいつも通り来場し、ひと時をMGに囲まれながらのんびりと楽しむということが重要なので、特に変化を求めていないのだ。さらにいうと、変わらないということへの安心感もあるだろう。

もうひとつ、今回大きな変化が見られたのは朗報だった。それは世代交代が進み始めたということ。例年はおひとり、あるいは奥さまと参加というパターンが多かったのだが、今回はお嬢さんや息子さんと参加された方が複数組いらしたのだ。さらに、お父さまのミジェットを受け継ぎ、初心者マークを貼って参加した若者もいるなど、確実にMGの愛が受け継がれていることを実感することができた。

Bとミジェット、それぞれの個性
参加車両を見渡すとその多くがBとミジェットでしめられていることが分かる。30年以上Bを乗り続けているオーナーにその魅力を聞くと、「ロングツーリングに最適な車ですね。九州や北海道にも行きました。ガソリンタンクは40リッター入りますので、400km程度は行けます。ミジェットと比べるとBはグランドツアラー的な要素が大きいでしょうね」とその魅力を語る。一方ミジェットは、「20リッターという小さなガソリンタンクのため、ロングツーリングにはあまり向きませんが、乗って楽しむにはミジェットですね。峠を走らせるとBよりも思い通りに走ってくれるあの軽いボディとサイズ、エンジンの出力がぴったりマッチしているんです」と教えてくれた。

また、こちらも40年近くミジェットを所有されている方も、「デザインと軽量コンパクトのFRで、切れが良くコントロールしやすいハンドリング」が魅力だという。適度にチューニングされたこのミジェットは、「街中でも扱いやすく、Mk1後期型の1098ccでトルクもあり扱いやすいんです」とのこと。そして、「大切なことは部品が手に入りやすいことです」と話す。またこの車にはコノリー製らしいレザーシートが取り付けられていた。これは、「友達から30年前に譲っていただいたのです。最近やっと自分で取り付けて分かったことは、しっとりお尻と腰を包んでくれる感触と、冬温かく夏はしっとり優しいことです」と話す。少しひび割れて仕舞ってはいるが、ホワイトとグリーンのパイピングが美しい。このように自ら手を入れ、自分好みにミジェットを仕上げながら、MGライフを楽しんでいる様子がうかがえた。

MG DAYがあるから乗り続けられた
このように何人かに話を伺ったのだが、なぜ長年MGを所有して来たのかと尋ねると、車の魅力以上にMG DAYがあったからという答えが多く返ってきた。前出Bオーナーは、「乗り始めた頃にMG DAYに参加したのですが、そこに来ている人たちがみな紳士で、立ち居振る舞いを含めて本当に格好良かったんです。それでますますMGが好きになりました。だから、もしかしたらMG DAYがなかったらここまで乗り続けられなかったかもしれません」と語ると、一緒にいた方も、「僕も同じですね。MG DAYがなかったら無理だったでしょう」という。

近年は隔年で開催されているMG DAY。皆この開催を心待ちにして、ここに照準を合わせてメンテナンスをするなど、MGオーナーにとっては欠かすことのできない一大イベントになっている。全員から、次回も開催を楽しみにしていますと聞かれたこともその証左だ。現在の予定では2026年10月に開催予定なので、MGオーナーやいつかMGオーナーになりたいという方は、ぜひ来場し、その雰囲気を楽しんでほしい。参加者全員が歓迎して喜んで話を聞かせてくれるはずだ。MGへの愛は年も性別もましてや仕事など関係ない、唯一無二の存在なのだから。


文・写真:内田俊一写真:内田千鶴子
Words and Photography: Shunichi UCHIDAPhotography: Chizuko UCHIDA
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