土屋太鳳、幼なじみ役・杉咲花は「『たおっち』と呼んでくれている」20代ラストイヤーに挑むのは傷を背負う難役<海に眠るダイヤモンド>

「海に眠るダイヤモンド」に出演する土屋太鳳のインタビューコメントが到着!/(C)TBSスパークル/TBS

土屋太鳳、幼なじみ役・杉咲花は「『たおっち』と呼んでくれている」20代ラストイヤーに挑むのは傷を背負う難役<海に眠るダイヤモンド>

10月10日(木) 18:00

「海に眠るダイヤモンド」に出演する土屋太鳳のインタビューコメントが到着!
【写真】池田エライザ“リナ”らと食堂を訪れる土屋太鳳“百合子”

神木隆之介が主演を務める日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系※初回は25分枠大)が10月20日(日)よりスタートする。このたび、端島にある鷹羽鉱業の職員の娘・百合子を演じる土屋太鳳のインタビューコメントが到着。一見自由奔放に生きているように見えて、過去の出来事からコンプレックスを抱えているという役どころに挑む土屋に、役の魅力や作品への意気込みなど話を聞いた。

■これまでの日曜劇場とは一線を画す“ヒューマンラブエンターテインメント”

同作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。

戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいくと同時に、現代の“一見して何でもあるけれど若者が夢を持てない時代”を描き、過去から現代に通じる希望を見つけだす、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントだ。

脚本は野木亜紀子、監督は塚原あゆ子、プロデューサーは新井順子が務め、「アンナチュラル」(2018年)、「MIU404」(2020年、共にTBS系)などを手掛けたヒットメーカーたちが、完全オリジナル作品で初の日曜劇場主演に挑む。

■昭和の高度経済成長期と現代を結ぶ登場人物を演じるのは…

神木は、1950年代の端島に生きる主人公・鉄平に加え、現代の東京に生きるホスト・玲央の一人二役を演じる。

また、鉄平の良き理解者である兄・進平役で斎藤工、鉄平に思いを寄せる食堂の看板娘・朝子役で杉咲花、端島に突然現れた謎の女性・リナ役で池田エライザ、鉄平の親友でありライバルである賢将役で清水尋也、ある過去を抱える自由奔放な鷹羽鉱業職員の娘・百合子役で土屋が出演。

さらに、謎多き行動で物語をかきまわしていく婦人・いづみを宮本信子が演じる他、國村隼、沢村一樹、中嶋朋子、山本未來、さだまさしといった実力派俳優陣がストーリーを盛り上げる。


■百合子が朝子に意地悪をするのは「好きの裏返しなのではないかな」

――台本を読んだ感想をお聞かせください。

愛情と願い、祈りが感じられました。また責任感や覚悟が、物語をぐっと支えているような印象です。華やかさはもちろん、ユーモアのさじ加減も素晴らしくて。台本を読むだけでそれぞれの役に感情が入っていく感覚です。

実際に端島を訪れた際には、「ここに人が住んでいたんだな」と人間のパワーを肌で感じました。テーマは一見壮大のように思えますが、当時端島に住んでいた方々にとっては日常でもあります。

そこには家族愛があって、友情があって、仕事の苦しさがあって…、それは今の私たちと同じ。なので身構えずに見ていただけたらと思います。

――百合子の役柄の魅力を教えてください。

まだ多くは話せないのですが、百合子は時代の象徴的な傷を負っているキャラクター。たくさんの方々が同じ境遇で苦しまれてきたのだろうなと切に感じながら演じています。

心に傷を負っているからこそ、人一倍明るく生きている。普通は他人に自分の感情をそんなに見せようとしないと思うのですが、百合子は自分の大切な人には心を開く、とても人間らしくて愛情深い女の子です。

朝子(杉咲)に少し意地悪をしてしまう一面もあるのですが、好きの裏返しなのではないかなと思いながら演じています。

――主演の神木さんの印象は?

初めてお会いしたのは17歳くらいのときで、私自身も神木さんが声優を務めたり、出演した作品を見て育ってきた1人です。

たくさんのキャリアを積まれている方なのに、変わらずすごくナチュラルな佇まいでいてくださって。実は、さっきも神木さんに「どうしてそんなに自然体なの?」と聞いちゃいました(笑)。

おかげで撮影現場の空気は柔らかくて。もちろんシーンに対しての緊張感はありますが、一緒に難しいニュアンスの演技に挑むときは、神木さんから「こういう言い方はどう?」と提案してくださることもあるんです。

――他の共演者の方はいかがですか?

幼なじみを演じるのは、これまで共演したことがある方々なので、出演が決まった際はすごくうれしかったです。杉咲花ちゃんとは、花が14歳くらい、私は17歳くらいの頃に出会っているので「たおっち」と呼んでくれているほど。なので、幼なじみはこういうことだなって思いながら、お互い現場ではのほほんと話して過ごしています。

賢将役の清水(尋也)くんは、いい距離感で賢将としていてくれています。多分みんな本当はおしゃべりなのですが、学生のようなわちゃわちゃした感じはなく、ほどよく静かで「みんな大人になったね」という感じ(笑)。昔の撮影のときとは雰囲気がまた違います。


■「見れば見るほど、噛めば噛むほど味が出てくるような作品」

――本作では各地でロケ撮影も行われているようですね。

さまざまなロケ地にお邪魔させていただいているのですが、久しぶりにこんなに長く広い空を見ているなぁと。自然を見ることができるのでとても心が豊かになりますし、この前は撮影帰りに花火が上がっているのを見ることができました。

美術部の皆さんの魂がこもったセットでは、時代を感じる1つひとつの小物がすごくかわいいので、そのあたりもぜひ注目していただきたいです。

そして、どんな環境での撮影でも、監督の皆さんの演出に助けられています。塚原監督は、役の感情の流れを止めずに走らせてくれたり。

「チア☆ダン」(2018年、TBS系)のときもお世話になった福田亮介監督は、作品の世界にズドンと入れ込んでくださる方。こんなすてきなチームの輪の中に入れていただいて、すごく光栄だなと思いながら撮影を重ねています。

――最後に視聴者へのメッセージをお願いします。

20代最後の年に日曜劇場に戻ってくることができて、とても光栄ですし、うれしい限りです。

百合子は物語後半にかけてよりバックグラウンドが見えてくるような役どころ。たくさんの方々が感じてきた思いを、今の時代の人たちに百合子を通して心のバトンを渡せると思うと、すごく緊張しますし、プレッシャーもあります。でも、そのために自分はこの仕事をしてきたのかもしれないとも感じています。

70年の時間軸の中に、さまざまな要素が詰まっていて、見れば見るほど、噛めば噛むほど味が出てくるような作品になっていますので、ぜひじっくり楽しんでいただけたらうれしいです!



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