東野圭吾の小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」が福山雅治と有村架純との共演で映画化され、2025年に公開されることが決定した。
【写真を見る】原作は2020年発行の「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」
本作は国内累計発行部数がシリーズ累計で78万部を突破し、2020年の発行以来、多くの言語に翻訳される大ヒット小説を実写化するミステリー。かつてラスベガスで名を馳せた元マジシャンの主人公が謎に満ちた殺人事件の解明に乗りだす姿を描いていく。
ラスベガスで名を馳せるほどの卓越したマジックと、巧みな人間観察能力を持ちながら、金にシビアで、息を吐くように嘘をつくという、超個性的な主人公、神尾武史を演じるのは、アーティストとしても俳優としても第一線で活躍し続け、天才物理学者から幕末の志士まで幅広く表現できる福山雅治。製作陣が原作サイドへ映像化を打診し、「ガリレオ」シリーズ制作の流れから主人公である武史の配役に福山の名前を挙げると、福山のことをよく知る東野は「それは当然でしょう」と快諾。その後、福山に打診しこちらも快諾した。「またいつかお仕事ご一緒できたらいいですね」という会話もしていたという2人だが、早くもその話が実現することとなった。実は東野が本作を執筆したきっかけも、福山の「ダークヒーローを演じてみたい」という言葉にあったという。
福山が主人公の天才物理学者、湯川学を演じ、2007年にテレビドラマがスタート、2シーズンのドラマと『容疑者xの献身』(08)、『真夏の方程式』(13)、『沈黙のパレード』(22)という3作の映画がいずれも大ヒットを記録した「ガリレオ」シリーズの原作&主演のゴールデンコンビが再びタッグを組み、新時代のダークヒーローが誕生する。
さらに福山演じる武史の姪であり、実父がなに者かに殺されたことをきっかけに、武史とバディを組み殺人事件の解決に向けて奔走する神尾真世を演じるのは、ラブストーリーからコメディ、時代劇に至るまで、様々な役柄を見事に演じる有村架純。本作で初共演となる2人の化学反応、そして新たなる名バディの誕生にも期待が集まる。
そして、メガホンを取るのは「コンフィデンスマンJP」シリーズや「イチケイのカラス」シリーズなど大ヒットシリーズを数々手掛ける田中亮。
ダークヒーローという新たなアプローチに挑む福山は「東野先生が描かれたブラック・ショーマンの世界、そして原作ファンの皆様のご期待に沿いながら、さらに上回っていくような映像作品にすべく尽力いたします」と語り、父を殺されてしまう難役に挑む有村は「あの時ちゃんと向き合う勇気を持っていれば回避できたことも、自分の中の恐れが邪魔をしてボタンを掛け違えてしまう。自分自身を振り返りながら真世と一緒に過ごしていきたいと思います」とコメント。また2人は今回が初共演となり、お互いについて福山は「常に心を込めて向き合う誠実さと、作品に殉ずる覚悟を感じています。どんなセッションになるのかとても楽しみです」、また有村は「素敵なバディを組めるよう皆さんとともに最後まで頑張ります」と語っている。また、福山と再タッグを組む東野は「福山さんの悪党ぶりがいまから楽しみです。そんな主人公に振り回される有村架純さんの演技にも期待大です。名コンビ誕生を心よりお祝いいたします」と全幅の信頼と大きな期待を寄せている。
2025年の重要作となること間違いなしの本作。今後の続報にも注目だ!
■<コメント>
●福山雅治(神尾武史役)
「東野先生が描かれたブラック・ショーマンの世界、そして原作ファンの皆様のご期待に沿いながら、さらに上回っていくような映像作品にすべく尽力いたします。僕が演じる神尾武史は元マジシャン。手品には口という文字が三つ内包されています。彼は虚実綯い交ぜの言葉と行動で非日常の空間を作り上げます。『つまらない真実よりも面白い嘘のほうがいい』そんな風に描いていければと思っています。東野先生から託された新時代のダークヒーロー神尾武史へと準備を重ねます。有村さんとは初共演ですが、以前、報知映画賞授賞式の舞台袖でお話しさせていただきました。常に心を込めて向き合う誠実さと、作品に殉ずる覚悟を感じています。どんなセッションになるのかとても楽しみです」
●有村架純(神尾真世役)
「そんなつもりじゃなかった、という些細なことから大きなことまで、生きているとあると思います。あの時ちゃんと向き合う勇気を持っていれば回避できたことも、自分の中の恐れが邪魔をしてボタンを掛け違えてしまう。自分自身を振り返りながら真世と一緒に過ごしていきたいと思います。福山さんとは授賞式で初めてお会いした際に、作品を一緒に作れたら良いですね、なんてお話ししたことを覚えています。素敵なバディを組めるよう皆さんとともに最後まで頑張ります」
●東野圭吾(原作)
「新作を書くにあたり、どんな主人公にしようかと考えていた頃、福山雅治さんから、『ダークヒーローを演じてみたいんです』と聞きました。なるほど福山さんの悪党なら是非見てみたいと思ったのが、『ブラック・ショーマン』執筆のきっかけです。主人公は人格者でも正義漢でもなく、人を騙す快感だけを求めて行動します。兄殺しの謎を追うにしても、まともな手段は取りません。福山さんの悪党ぶりがいまから楽しみです。そんな主人公に振り回される有村架純さんの演技にも期待大です。名コンビ誕生を心よりお祝いいたします」
●田中亮(監督)
「東野圭吾さんによって生みだされた、『謎を解くためなら手段を選ばないニューヒーロー』に福山雅治さんが命を吹き込む。そしてバディとなる姪には有村架純さん。これほど胸躍る組み合わせがあるでしょうか。原作を初めて読んだ時にページをめくる手が止まらなかったあの疾走感と高揚感を、映像でも体験していただけるようにキャスト・スタッフ一同全力を尽くします。映画『ブラック・ショーマン』が繰り広げる最高のエンタテインメントショーに是非酔いしれてください!」
文/スズキヒロシ
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