10月10日(木) 10:45
今季2勝を挙げてメルセデス・ランキング4位につけている小祝さくら。優勝に貢献したクラブセッティングを撮影すると、面白いスペックを発見。その詳細をレポートしたい。
小祝の14本を全部見せます! 3Wの打痕がスゴすぎました【写真】
ドライバーは『スリクソンZX7 Mk II』ヘッドを採用している。何を基準に選んでいるのだろうか?本人にじっくり聞いてみた。
「球筋を見てクラブは絶対に決めます。右に吹ける弾道が好きじゃないです。ややつかまるイメージが出るものを選びますね。その方がドロー・フェードを打ち分けられるので、『スリクソンZX7 Mk II』を使っています。ややディープ形状ですが、形状はあまり気にしません。この顔はコンパクトで構えやすくて好きですね。球の上がりやすさは普通だと思います」
また、小祝は、取材時「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」では『スリクソンZX7 Mk II』を使用していたが、「スタンレーレディスホンダ」から、新モデルの『ZXi LS』を投入。浅重心の低スピンヘッドだが、「少ないスピンで高い打ち出しの飛び過ぎたが好みです。ボールスピードもしっかり出ています」とコメント。高いボール初速と、つかまりのいい球が出る点を評価しているようだ。
ドライバーシャフトは3W・5Wでも使用する『テンセイプロホワイト1K 50S』を新モデルでも採用し続けている。
「先が走るシャフトが好きじゃなくて、これはしっかりしているのでいいですね。(手元が軟らかいものがいい?)それは考えてなくて、先が走らないのがいいですね」
小祝の高いパーオン率を支えるアイアンヘッドには、新モデル『スリクソン ZXi7』を採用している。
「アイアンもコンパクトなヘッドがいいですね。シンプルな顔が好きなので、グースネックなどはあまり好きじゃないです。『スリクソン ZXi7』は、トップラインが真っすぐで、構えやすい。『スリクソン』アイアンの顔は好きですね。やさしいモデルは打音が高いのがちょっと苦手で……。このモデルは、低い音が良くて、球を押し込む感じがあります。もちろんアイアンでもややつかまった球が出るヘッドがいいですね」
やはりアイアンでも軽いドローが出るヘッドをチョイスしているようだ。アイアンシャフトもしっかりしたモデルがいいと語る。
「『N.S.PROプロト S』もしっかりした感じのところを気に入っていますね。変なしなりがなくてしっかり振り切れるんです。スイング中にグニャっと曲がるのが好きじゃないですね。弾道がコントロールできないんです」
『ややつかまるヘッド』+『コンパクトな顔』+『しっかりしたシャフト』が小祝のクラブを選ぶ方程式のようだ。弾道をイメージ通りにコントロールできるヘッドを選んで、安定したショットにつなげているようだ。
【小祝さくらのクラブセッティング】
【小祝さくらのクラブセッティング】
1W:スリクソンZX7 Mk II(9.5度、テンセイプロホワイト1K 50S)
※現在は『スリクソンZXi』を使用
3・5W:スリクソンZX Mk II(15・18度、テンセイプロホワイト1K 50S)
3・4U:スリクソンZH85(19・22度、テンセイプロホワイト1K 70S)
5I~PW:スリクソン ZXi7(N.S.PROプロト S)
48・50 ・58度:クリーブランドRTX3(N.S.PRO モーダス3 105WEDGE)
PT:オデッセイ Ai-ONE ミルド セブンT DB
BALL:スリクソン Z-STAR XV
(セッティングは「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で撮影)
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今作はやさしくて顔もシャープな軟鉄鍛造キャビティが流行しそうだ。関連記事【吉田優利、葭葉ルミは即投入!軟鉄鍛造キャビティアイアンが大流行】を読めば、ピッタリモデルがわかる。