10月9日(水) 11:30
米国選抜対世界選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」を先月29日に終え、今度は来年の米欧対抗戦「ライダーカップ」に向けての準備が、着々と始まっている。
8日には、ニューヨークで『One Year to go(残り1年!)』と題して会見が行われた。米国チームキャプテンのキーガン・ブラッドリーと、欧州チームキャプテンのルーク・ドナルド(イングランド)がそろって出席した。
ブラッドリーは「ベストな選手12名が欲しい」とし、選手も兼任するプレーイングキャプテンになるかについては「そこは考えないと自分自身と約束をした」とあくまでもチームつくりを優先するとした。
そして、同大会を主催するPGA・オブ・アメリカは先日、LIVゴルフの選手らにもライダーカップの出場権があることを明確にしている。その結果、フィル・ミケルソン(米国)が副キャプテンに選出される可能性が取り沙汰された。だが、ぶらっとリーは「まだそこまで考えが及んでいない。個人的には、ミケルソンが副キャプテンに興味があるとは思っていない」とその可能性を否定した。
一方、欧州チームのキャプテンはセルヒオ・ガルシア(スペイン)の参戦に大きな期待を寄せた。DPワールド(欧州)ツアーのメンバーに復帰することが条件だが、「2週間程前に電話で話したが、セルヒオはとてもライダーカップに興味を持っていた。DPワールドツアーに復帰しなければならないことも理解していた。条件がクリアすれば選手か、副キャプテンとでもライダーカップに関わることになるだろう」とドナルドは歓迎した。
ガルシアはこれまで10度出場し、欧州チームの最多ポイント記録(28.5pt)を保持している。また、ジョン・ラーム(スペイン)は現在、ライダーカップ出場を目指し、欧州ツアーメンバーを維持するための出場義務試合数達成に向けて連戦中。「出場を目指すことは素晴らしい。先週のダンヒルでもいいプレーをしていた。定期的に連絡を取っている」と明かした。
2025年のライダーカップは9月26~28日、ニューヨーク州のペスページ・ブラックで開催される。同地はマンハッタンから車で1時間ほどのロングアイランドにある、ベスページ州立公園内の市営ゴルフコース。1936年に開場し、5つあるゴルフコースの中でも最も難しいとして知られている。(文・武川玲子=米国在住)