10月8日(火) 15:50
斉藤由貴(58)がまたも世間を騒がせている。本誌は、9月10日、58歳の誕生日当日を迎えた斉藤が、背中が大きく開いたワンピース姿で、’17年にW不倫が報じられた60代の医師・T氏の自宅を訪れる様子を目撃。二人の関係が今も続いていることが明らかになったのだ。
‘17年に『週刊文春』によって、T氏との手繋ぎデートをスクープされた斉藤。さらに直後『FLASH』が、T氏が斉藤の下着を頭からかぶっている写真を掲載し、斉藤は不倫を認めることに。当時、お相手のT氏は離婚。斉藤は婚姻関係を継続したが、大河ドラマ『西郷どん』を降板した。その後、’23年に『週刊文春』が再び斉藤が医師のクリニックの前で号泣する姿を報じ、さらに本誌の今回の報道で’24年現在もまだまだ二人が親密な関係であることが明らかになった。
厳しい視線が注がれがちな芸能人の不倫。謝罪や活動自粛、全レギュラー降板など、人によっては報道をきっかけに、大きな仕事の変化が起きることもある。それだけリスクのある行動であるが、斉藤はなぜ今も不倫関係を続けるのだろうか?家庭も手放さず、不倫相手とも別れない理由を、恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんに分析してもらった。
■“人生のタイムリミット”の意識
斉藤さんは不倫を継続していると同時に、家庭生活も継続しており、またお子さんが芸能の道へ進むなど、どちらもそれなりに形を保っているように思います。
旦那さんやお子さんがご自身の不倫を容認しているかは別として、不倫をした結果、「家庭が壊れきらない」ことが知れたことで、もしかしたら御本人的にも、わざわざ離婚を言い出したりするよりも、現状維持を選択しようと考えている可能性はあります。
過去に筆者は10年来の不倫を続ける50代の女性に取材をしたことがあります。彼女はすでに不倫相手にも家族に近い感覚を抱いており、恋愛感情はないと話していました。また、夫はおそらく自身の不倫に気づいているとも話していました。
それでも別れない・別れを切り出されない理由を聞くと、「切り離す面倒くささが全てにおいてある」と語っていました。
確かに、お子さんなどの問題を除いても、老後を意識した段階で生活や財産、人生のすべてを切り分けていく離婚の手続きはとても大変です。夫が大嫌いなどの不満がない以上、いびつながらも形を保って人生を進めるのも、仕方ないと割り切るのがこの世代の特徴なのかもしれません。
特に、斉藤さんは近年“タイムリミット”を意識した発言を繰り返しています。
’15年3月には「ORICON MUSIC」のデビュー30周年を振り返るインタビューで《私が今、日常の中で思うことは「人生ってあっという間だな」ということなんです。自分にとって“死”だったり、“人生の終着点”というものが、意外と身近になってきたなって》と述べていました。
また、‘23年11月の「マイナビニュース」のインタビューでは、自身に付与されてきた清純派イメージについては縛られていなかったとして、《というか、それ以外のものを追求したとして、とても遠回りになるんじゃないかと。限られた時間の中で、それ以外のことをやっている暇はなかった。この年齢になり、死というものを意識するようになってきて、余計、そうやって自分を煩わせるものが無駄に感じるようになった》とコメントしています。
ここから読み取れるのは、彼女はかなり強く「死」を意識し、時間が有限であると感じていること。それによって生き方も周りの目より、自分がどうあるかを重視している事がわかります。
「不倫は社会的には許されるべきことではない」という風潮が今はありますが、それはあくまでも世間の考え。彼女自身が、限られた時間の中で自分らしく生きることを優先しているのであれば、離婚をしたり関係を断つという選択は優先度が低いのかもしれません。
■仕事への影響がないなら別れなくても良い?
とはいえ、一般的に芸能人の場合、現実問題として仕事や関係者との折り合いをつける必要があります。それも斉藤さんの場合は、現状クリアしているとも言えます。
彼女の不倫に対して所属する東宝芸能は、一部報道によると“個人の問題”と割り切った対応をしているとも言われています。それを裏付けるかのように、一時は掲載がされなくなった、所属事務所が毎年発行している『東宝カレンダー』も、21年からは復帰をしています。ここからも、事務所としてもお咎めなしかつ、見放さないスタンスなのがわかります。
仕事についても、現在まで出演オファーは継続しています。直近は10月18日より公開予定の映画『徒花-ADABANA-』や、10月期ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)への出演が決まっています。
社会的な制裁がこれ以上ないことがわかったのであれば、“名誉挽回”のための行動を取る必要もない、と考える割り切り方もあるのかもしれません。
斉藤さんは過去には以下のような発言もしています。《今となっては笑い話ですが、ずっといじめられっ子で、やむにやまれず自分が異質の存在であるということに向き合い続けてきたんです。それで、悟りました。なんであれ、人は過剰な部分と欠落した部分を併せ持って生きていくしかないのだと》(2022年12月東京カレンダーインタビューより)
自ら欠落した部分を持つと語る斉藤由貴さん。彼女の女としての生き様は今後どうなっていくのでしょう。思わず気になってしまうものですが、それこそが彼女の魅力なのかもしれません。
(文:おおしまりえ)