岡崎体育「普通に言ってくれたらいいのに…」 ドラマ現場で戸惑った業界用語とは?

岡崎体育「普通に言ってくれたらいいのに…」 ドラマ現場で戸惑った業界用語とは?

9月21日(土) 21:30

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岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「業界用語・略語」です。
その業界に属していないと意味が分からないという言葉があります。音楽業界でもそういう専門用語がいろいろあって、僕も音楽活動を10年以上やっていますが、まだまだ知らない言葉があるなと思います。先日も、オーディオインターフェイスの回路の規格について、「DIで」とスタッフさんが言っていましたが、正直なところ何のことだかさっぱり分かっていませんでした。さらに僕の場合、音楽活動のみならず芸能活動全般でもあらゆるシーンで分かっていません。いきなりフジテレビを「CX」と言われても、それが場所なのか、モノなのか、人なのか、動作なのか分かりませんよね。テレビ番組もバラエティやニュースなどいろいろありますが、もっとも分からない言葉が飛び交っている…と思うのがドラマの現場です。「今日は内(うち)トラです」と言われても何のこっちゃ分かりません。「こっから4回戦いきます!」も、「えっ、何の?誰と誰がトーナメント戦?」ってなります。ちなみにトラとはエキストラのことで、スタッフ(身内)がエキストラを演じることを“内トラ”と言うそうです。またアングルを変えながら同じシーンを4回撮影するので“4回戦”だそうです。普通に4回撮りますと言ってくれたらいいのに…。馴染みのない業界で、分からない言葉ばかり飛び交っていたら、みなさんどうしているのでしょうか?

先日、鬼龍院翔さんがラジオで周りのスタッフに、業界用語を使ったら怒るようにしているとおっしゃっていました。「略語で言わないで!」「分かるように言って!」と。すごくその気持ち分かります。だって、それでなんとなく流してしまい意味を取り違えたり、食い違いが生じてしまったら大変です。誰にでも分かる言葉で伝えることはとても大切なこと。もう少し僕が業界用語に精通したら新人研修で業界用語・略語講座を開いてあげたいくらい。なんなら、小学校3年生くらいで自分が希望する分野の専門的な言い方を学ぶ選択授業を受けさせてあげたい。「だいたいこういう意味なんだろうな」と気づく勘の良さがあるかないかでスタートラインが変わってしまうのは、何か違うと思います。本来、現場をスムーズにするために専門的な言い方や略語があるはず。それが叶うような言葉の使い方がいいなあと思います。

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※『anan』2024年9月25日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈

(by anan編集部)

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