9月19日(木) 6:00
9月27日投開票の自民党総裁選に向けて、各候補の争いも激しさを増しているなか、“歴代最長”をつとめたかつての総裁について、衝撃的なスクープが飛び出した。9月17日に朝日新聞が、安倍晋三元首相(享年67)が旧統一教会(現:世界平和統一家庭連合)の会長らと面談していたことを写真つきで報じたのだ。
記事によると、2013年の参院選公示4日前の6月30日に、自民党本部の総裁応接室で安倍元首相が当時の教団会長である徳野英治氏ら幹部と、教団から自民党への選挙支援の確認を目的に面談が行われたという。
また、自民党側からは安倍元首相のほかに、総裁特別補佐(当時)の萩生田光一・元経済産業相と安倍元首相の実弟でもある岸信夫・元防衛相も同席しており、一同が親密そうに写る“集合写真”も公開された。
旧統一教会といえば、22年7月8日に発生した安倍元首相への銃撃事件をきっかけに、かねて波紋を呼んでいた信者からの高額献金だけでなく、自民党議員らとの親密な関係が社会問題化。
とりわけ安倍元首相は、祖父である岸信介元首相が教団の創始者・文鮮明氏と握手する写真が広く知られ、自身も教団の関連団体が主催する集会に友好的な動画メッセージを送るなど、深い関係があると見られていた。しかし、銃撃事件後は亡くなっていることを理由に、生前の関係について自民党は調査をしていない。
そんななか、今回の報道によって、自民党と教団との“親密さ”が改めて浮き彫りに。22年8月末に、今後は教団はじめ関連団体との一切の関係を持たないことを宣言している自民党だが、SNS上で疑念の声が再燃。18日には立憲民主党の安住淳国対委員長も、自民党に再調査を要求している。
その矛先は当然、9名の総裁候補にも向けられたのだが……。
17日放送の『NEWS23』(TBS系)では、9名全員が出演し討論会が行われ、旧統一教会の話題に。司会の小川彩佳アナが、朝日新聞の報道を受け、「ご自身が総裁になった場合に、教団との関係について何らかの再調査を行うという方がいらっしゃれば挙手をお願いします」と呼びかけた。
しかし、一様に神妙な顔をしたまま沈黙し、誰一人として挙手しなかったのだ。これに対して、小川アナから質問された茂木敏充幹事長は、当時調査をしっかり行ったとした上で、「誰から見てもおかしいという事実が出てくればそうなんですけど、会っていて何が起こっていたかということは今の時点で、私は確定できません」と答えるに留めた。
衝撃の“新事実”が飛び出してもなお、再調査に積極的な姿勢を誰一人として見せなかった総裁候補たち。この状況に、Xやネット上では“自浄作用”を問う声が相次いでいる。
《やっぱりコイツら、 反省も自浄能力もゼロ〜》
《自民党総裁選の候補全員が統一教会問題の再調査しないって。 これが自民党。》
《総裁選が終われば統一教会事件は総てチャラにできると思っているのが総裁選の候補者9人ということ。 石破氏だけは統一教会と安倍派議員との関係を再調査すると手を挙げるのかと思ったが残念だ。 やはり自民党の総裁選は、予想通り、誰が総裁になろうが口先だけの改革に終始するだろう。 政権交代でしばし下野してもらうしか無い》