ニッチな存在?でもその魅力は無限大!V10エンジンを搭載した名車たち

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ニッチな存在?でもその魅力は無限大!V10エンジンを搭載した名車たち

9月30日(月) 12:11

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技術的な理由からも、その立ち位置からも、V10エンジンを搭載する車はそう多くない。ウラカンやR8が販売終了となった今、新車で購入できるV10モデルはなくなってしまった。しかし、10本のシリンダーが生み出す圧倒的なパワーと甲高いサウンドにファンは多く、実際に歴史に残る名車も多い。そんなV10エンジンを搭載した車たちを振り返ってみよう。(註:文中の相場価格は『Octane』UK版より)

【画像】魅力は無限大!V10を搭載した名車たち(写真6点)

ダッジ・バイパー
1991年-2017年
トラックやバスには大型ディーゼルV10エンジンが搭載されてきたが、世界初のガソリンV10エンジンを搭載したロードカーはこの車、ダッジ・バイパーだ。「現代のコブラ」とも呼ばれるこのモデル、初代は8.0リッター400馬力のエンジンを搭載し、次世代モデルでは8.3リッター500馬力にパワーアップした。ダッジのRAMやSRT-RAMのピックアップトラックにもこのエンジンが搭載されていたほか、ブリストル・ファイターにも同様のエンジンが使用された。
価格:約500万円から

フォード・エクスカージョン V10
2000年-2005年
フォードは、モジュラーエンジンファミリーの一環として、主にトラック用にトリトンV10エンジンを開発した。この6.8リッターSOHC、30バルブのV10エンジンは高い牽引力を発揮し、最終バージョンでは362馬力と457lb-ftのトルクを生み出した。重量級のファミリーカーとしての役割を果たし、特にスーパーデューティ・ピックアップではその力強さが発揮された。
価格:約150万円から

アウディ RS6
2008年-2011年
ランボルギーニのV10エンジンは、ガヤルドやウラカン、アウディR8で採用された高回転型の自然吸気エンジンとして知られているが、その発展型がアウディS6サルーンやS8リムジンに搭載され、最終的には最も過激なファミリーカーとも言えるRS6に至った。このツインターボV10エンジンは572馬力と479lb-ftを誇り、仕事で忙しい父親の密かな楽しみのためのワゴンとして人気を博した。
価格:約250万円から

BMW M6
2005年-2011年
BMWのM部門は、F1に着想を得た「S85」エンジンをゼロから開発するという大胆な決断を下した。このエンジンはE60/E61 M5とE63 M6に搭載され、M5はV10エンジンを搭載した最初のサルーンカーとなったが、2010年にはツインターボV8エンジンに置き換えられた。中には、M6クーペの方がM5サルーンやツーリングよりもこのエンジンに合っているという意見もある。このエンジンは、ヴィースマンGT MF5やヴェリタスRS IIIといったスポーツカーにも搭載された。
価格:約250万円から

ランボルギーニ・ウラカン
2013年-2024年
今年中に生産終了が予定されており、ウラカンの終焉は、V10エンジンを搭載した量産ロードカーの終わりも意味する。このエンジンは、2003年のガヤルドで5.0リッターV10エンジンとしてデビューし、2008年のフェイスリフトで5.2リッターに進化。2013年に登場したウラカンは602馬力を誇り、最も過激なバージョンであるLP 640-2 テクニカでは、631馬力に達した。
価格:約2,000万円から

レクサス LFA
2010年-2012年
トヨタはヤマハと協力して、史上最高にエキゾチックなエンジンを開発した。その排気音は、当時のF1エンジンに匹敵するものとされている。アイドリングから9,000rpmまでわずか0.6秒で到達するこのエンジンには、アナログのタコメーターでは追いつけないため、デジタルの回転計が採用された。2000年から開発が始まり、いくつかのコンセプトカーが公開された後、2009年の東京モーターショーでレクサスの20周年を祝う形で量産モデルがデビュー。限定500台のみ製造された。
価格:約1億2,000万円からVW トゥアレグ TDI
2002年-2010年
309馬力と553lb-ftの驚異的なトルクを発揮する5.0リッターV10 TDIを搭載したトゥアレグは、フォルクスワーゲン史上最も過激なエンジニアリングの成果の一つであった。そしてこのエンジンはフェートン・サルーンにも搭載された。ちなみに、両車ともに450馬力のW12エンジンをオプションで搭載することもできたが、トルクに関してはV10が勝っていた。
格:約90万円から

ポルシェ カレラGT
2004年-2007年
レクサスLFAやBMW M6のV10エンジンとは異なり、カレラGTのV10エンジンは実際にモータースポーツ用に開発されたものだった。この高回転型の自然吸気エンジンは、ポルシェのル・マンプロトタイプ用に開発されたもので、6速マニュアルトランスミッションと組み合わせることで、唯一無二のアナログハイパーカーが生み出された。現在でも非常に人気でプレミアがついている。
価格:約2億2,500万円から

マクラーレン・ソーラスGT
2023年-現在
トラック専用のシングルシートハイパーカー「ソーラスGT」には、特注の5.2リッター自然吸気V10エンジンが搭載されている。脅威の829馬力を誇り、10,000rpm以上まで回転する。車両重量は935kgと驚くほど軽量で、時速150マイルで1,200kgのダウンフォースを発生させる。25台のみが製造され、すでに完売済みだ。
価格:約4億1,800万円から


文:Matthew Hayward
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