【写真】ヌンチャクを持って戦うキアヌ・リーブス“ジョン・ウィック”
真田広之がプロデュース・主演を務めたドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」が、“アメリカテレビ界のアカデミー賞”と言われる「第76回エミー賞」にて、作品賞や主演男優賞などを総なめし、史上最多となる18部門を受賞した。日本最大級の映画専門チャンネル「ムービープラス」では、真田広之の魅力を存分に堪能できるハリウッド2作品を放送する。本記事では、世界的に活躍の場を広げる真田の出演作品の魅力に迫っていく。
■エミー賞史上最多18部門受賞、「SHOGUN 将軍」が快挙を達成
「第76回エミー賞」のドラマシリーズ部門にて、主要部門を含む25ノミネートを記録した「SHOGUN 将軍」。優れたスタッフに贈られる「クリエイティブ・アーツ・エミー賞(Creative Arts Emmy Awards)」では、7人の日本人を含む14部門を受賞するなど、主要部門の授賞式を前に圧倒的な存在感を放った。そして迎えた主要部門の授賞式では、数々の競合作品を抑えて「作品賞」を堂々受賞。主演の真田が主演男優賞を、ヒロイン役のアンナ・サワイが主演女優賞を受賞しただけでなく、監督賞、撮影賞、編集賞なども次々と受賞を果たし、史上最多18部門を受賞するという快挙を成し遂げた。
真田はインタビューにて、「これまで時代劇を継承して支えてきてくださった全ての方々、そして監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は、海を渡り国境を越えました」とコメントを残している。
エミー賞とは、アメリカテレビ芸術科学アカデミーが主催する、アメリカのテレビ業界で優れた功績を残した番組やその出演者、スタッフに与えられる賞のこと。エミー賞授賞式は毎年アメリカのロサンゼルスにて開催され、日本でもライブ配信されるなど毎年話題を集めている。
エミー賞の歴史は深く、第1回は1949年に開催された。1955年の第7回からは授賞式の様子がテレビ中継されるようになり、国際的な認知を広げていった。授賞式開催前にレッドカーペットを歩く出演者たちによる豪華な顔ぶれや、トレンドファッションにも注目が集まっている。
■アクションスターの地位を確立し、日本からハリウッドへ拠点を移す
5歳から劇団に所属し、1966年に子役として映画デビューを果たした真田。中学入学と同時に、千葉真一さん主宰の「ジャパンアクションクラブ(JAC)」に入団し、アクション俳優の道へ進むこととなる。「柳生一族の陰謀」(1978年)や「里見八犬伝」(1983年)、「麻雀放浪記」(1984年)など主に日本作品に出演し、コメディから時代劇まで幅広く活躍。甘いマスクに加え、JACで培ったカンフー映画スター顔負けのアクション演技を披露し、若手アクションスターとしての地位を確立していった。
その後2003年に出演した、トム・クルーズ主演映画「ラスト サムライ」を契機に、ハリウッドへ活躍の場を移す。そんな当時の真田は、メジャーリーグ挑戦のパイオニアである野茂英雄にリスペクトを抱いている。当時、マイナー契約をしていた球団から解雇された野茂だが、“日本球界には戻らない”と言われていた。そんな“アメリカで活躍したい”という原点を忘れない野茂の意思は、真田の生き方にも大きく影響があったという。
アメリカに拠点を移し3年が経った頃、真田はインタビューにて「現場で日本人は自分ひとりという感覚でいると、めげそうになる。自分が負けると、日本人とはもう一緒にやれないという前例を作ることになる。後に続く人がいなくなってしまう。ならば、もうひと踏ん張りしてみよう」と意気込みを語っていた。その結果、「ウルヴァリン:SAMURAI」(2013年公開)や「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」(2016年公開)、そして「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年公開)とメジャー作品への出演が相次ぎ、世界中の映画ファンを虜にしていった。
■真田の見事な剣さばきが光る「ブレット・トレイン」
2022年には、伊坂幸太郎のベストセラー小説『マリアビートル』をブラット・ピット主演で映画化した「ブレット・トレイン」に出演した真田。
本作では、世界一運の悪い殺し屋・レディバグ(ブラッド・ピット)が、“東京発の高速列車でブリーフケースを盗み、次の駅で降りる”という簡単なミッションを請け負う。しかし身に覚えのない殺し屋たちに次々と命を狙われ、降りたくても降りられない状況に…。そして、偶然乗り合わせたはずの殺し屋10人の任務が交錯し、殺し屋たちの過去と因縁が明らかになっていく――というストーリーが描かれる。
真田が演じたのは、一見慎ましく寡黙な男でありながらも、なにかと“運命”を語りたがる剣の達人・エルダー。本作の出演にあたっては、「デッドプール」などを手掛けるデヴィッド・リーチ監督から直接オファーを受けたという真田。「(シナリオを)読んで非常に面白くて、ドラマもアクションもコメディも、良いバランスで書かれている」と即決だったそうだ。剣を使った激しい殺陣に加え、息子のキムラ(アンドリュー・小路)を守り抜く熱い男ぶりにもぜひ注目したい。
■キアヌ演じるジョン・ウィックの友人役で出演「ジョン・ウィック:コンセクエンス」
抜群の演技力に定評がある真田は、キアヌ・リーブス主演映画「ジョン・ウィック:コンセクエンス」(2023年公開)にも出演。本作は、伝説の殺し屋の復讐劇を描く「ジョン・ウィック」シリーズ第4弾だ。
裏社会の頂点に君臨する組織・主席連合から自由になるため立ち上がったジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)だが、これまでジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルが主席連合のグラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)に破壊され、ジョンの旧友を殺し屋として差し向けられるなどピンチを迎える。そんな中、ジョンは日本の旧友・シマヅ(真田広之)に助けを求めて大阪のコンチネンタルホテルを訪れる――というストーリーが描かれる。
真田は、本作のメインキャラでもあるシマヅ役を担当。チャド・スタエルスキ監督からの電話で直接オファーを受けたという真田は、ジョンを匿ったことで主席連合と激突するという重要な役どころを迫力満点に演じている。
そんな真田とハリウッドスターたちによる共演を楽しめる映画2作品は、ムービープラスにて一挙放送。「ブレット・トレイン」は10月14日(月)朝8時30分より、「ジョン・ウィック:コンセクエンス」は同日夜9時より放送予定となっている。
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