樋口日奈、佐伯大地は「時松さんに感じる安心感と同じものを佐伯さんにも感じた」甘酸っぱい2人の“初恋”エピソードも<初恋不倫>

「初恋不倫」に出演する樋口日奈、佐伯大地にインタビュー/撮影=阿部岳人

樋口日奈、佐伯大地は「時松さんに感じる安心感と同じものを佐伯さんにも感じた」甘酸っぱい2人の“初恋”エピソードも<初恋不倫>

9月4日(水) 21:30

「初恋不倫」に出演する樋口日奈、佐伯大地にインタビュー
【写真】連続ドラマ初主演で“大人のリアル不倫ラブドラマ”に挑んだ樋口日奈

樋口日奈が主演を務めるDRAMA ADDICT「初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~」(毎週水曜深夜0:00-0:30ほか、BSテレ東ほか)が、9月4日(水)の放送で最終回を迎える。

同作は、大人のリアルな恋心を描いた横馬場リョウによる同名電子コミックが原作。「夫婦という制度」と「初恋のような本能的な恋心」との間に悩み、葛藤しながら、不倫や裏切りを繰り返す“大人のリアル不倫ラブドラマ”だ。

また、樋口演じる保育士の主人公・財前穂波を中心に、さまざまな登場人物の不倫模様が描かれ、不倫ドラマでありつつもどこか身近に感じ、登場人物の誰かに自分を重ねて共感できる大人な青春群像劇となっている。

このたび、WEBザテレビジョンでは主人公を演じる樋口と、穂波の心を惑わす既婚者の隣人・時松千尋役で出演する佐伯大地にインタビューを実施。お互いの印象や初恋の思い出について語ってもらった。

■「最終回に向けて登場人物のキャラクターがより濃くなっている」

ーー改めて、今作の出演が決まったときはいかがでしたか?

佐伯:かなりインパクトのあるタイトルですし、赤裸々に人間のいろいろな部分を描いている内容で、撮影するのがとても楽しみでした。

樋口:本当に衝撃的なタイトルですよね。原作を読んで「ドラマとして映像化するときにどこまで描くのだろう?」と興味を持ちましたし、同時に撮影が大変そうだなとも感じました。連続ドラマでは初めての主演になるので、より丁寧に演じたいと思いました。

このお話をいただいて、配役を伺ったとき、時松さん役が佐伯さんだと聞いて、とても役に合っているなと思いました。背が高いし、がっちりしている安心感というか。なので、撮影が始まるのが楽しみでした。

ーー台本を読んでどう感じましたか?

樋口:原作はまだ続いていますが、ドラマは完結するということで、ドラマなりの終わり方を迎えています。ドラマ版は、最終回に向けて登場人物のキャラクターがより濃くなっていると感じます。台本を読んでいると、スピード感のある形で進んでいくのでそこがドラマならではで面白いと思いつつ、他の人たちの恋模様を見たくないと思う気持ちになりました。

佐伯:女の人にとって嫌な裏切りやうそがたくさん出てきますよね。不倫ではあるのですが、僕ら(穂波と時松)はその中でも純愛と呼べるものになっていくべきなので、最後まで楽しみです。

樋口:“不倫”にピュアな“初恋”という言葉をくっつけることによって、穂波と時松さんに関してはどこか応援したくなる気持ちになるなと、不思議な感覚になりました。

■「時松はとても不器用」「穂波は“こういうもの”という自分の物差しを基準に人生を進んできた子」

ーー自身が演じている役柄に共感するところはありますか?

佐伯:時松はとても不器用だなと思います。その不器用さが今風というか、令和の不器用な男の人だと感じますね。自分で決めるのではなく、人に決められたものを遂行していく方が心が楽みたいなところがあるのではないかなと。

僕は全然そういうタイプではないので気持ちは分からないですが、そんな人もいるよなと思いながら演じていました。(時松は)ちょっと暗めだし、喋らないし…。

樋口:佐伯さんと正反対ですよね。いつもニコニコしていますもん。

佐伯:現場では、カットがかかったら2人ともニコニコしていましたよね。

樋口:穂波は平凡というか…。流れに身を任せ、「こういうものだな」という自分の中の物差しを基準に人生を進んできたんだろうなという子。

誠実であろう、理性を保とうと必死な姿に真面目さを感じつつ、自分の中に芽生えてしまった“いけないと思う感情”に抗えなくなっていくことが、31歳にして初めての経験なのだろうなと思いながら演じていました。抑えようと思えば思うほど膨れ上がるところには共感しながらも、どうしても「結婚とは」と思ってしまいました。いろんな形がありますよね…。

佐伯:勉強になるよね。

樋口:なりますね。人の心に絶対はないのだと悲しくなりました。

■お互いを「とても信頼の置ける方」「安心感を与えてくれました」と褒め合う

ーー今回共演するまでのお互いの印象や、共演してみて変わったところはありますか?

佐伯:僕より若いけど、ものすごくしっかり者だなというのが最初の印象でした。言葉遣いや振る舞いを見て、とても信頼の置ける方だと感じました。

樋口:うれしいです。私は、すごく背が高いんだろうなって(笑)。

佐伯:大きさだよね、やっぱり。

樋口:お会いする前にちゃんと大きさをイメージしていたのですが、それを超えてきました!存在感がとてもあるし「佐伯さん、現場入りしたな」と空気で分かるんです。

佐伯:そんなに!?

樋口:明るい空気と明るい風がふわっと入ってきていました。

そして、今回が初めての主演だったので、たくさん考えることもあり一人でいっぱいいっぱいになっていたのですが、撮影初日から佐伯さんがいろんな方に話しかけていて。スタッフさんの名前を佐伯さんが呼んでいたので私もすぐ覚えられました。

いろいろなところから佐伯さんが話す声が聞こえてきて、本当にありがたかったです。空気を最初に作ってくださって、時松さんに感じる安心感と同じ安心感を、佐伯さんが与えてくれていました。

■2人の“初恋”の思い出が明らかに「ずっと守ってもらっていました」「恋に落ちた瞬間を覚えています」

ーータイトルにちなみ、お二人の初恋の話を教えてください!

佐伯:来た!

樋口:初恋のエピソード、来そうだねって話していたんです。

佐伯:ただ、話の中で「初恋なんて覚えていないよ」と言ったら、周りにいた女性の皆さんから驚かれて。きっと女の子にとって初恋ってとても大事なんですよね。僕らはそこまで考えていなかったので…。思い出すとしたら、僕は幼稚園のときの子かな。誕生日が1日違いで、同じ病院で生まれた子で。

樋口:すごい!運命を感じます。それは覚えていてくださいよ(笑)。

佐伯:覚えているけど「初恋なのかな?」って。僕、当時はナヨナヨしていて、その子にずっと守ってもらっていました。

樋口:好きとか言い合わなかったんですか?

佐伯:言ってたと思うけど、覚えていなくて。

樋口:その子はきっと覚えてますよ。

佐伯:そうだとしたらすごく失礼だよね(笑)。その後、一度小学4年生ごろに再会しました。そのときはめっちゃドキドキして…。

樋口:それは初恋ですよ!初恋認定しましょう!どんなふうに接したんですか?

佐伯:(照れ隠しで)「お疲れ」って(笑)。もっと話したかったけど出来なかったです。

樋口:かわいい。すっかり大人になっちゃったんですね。

私はピュアな王道の初恋です。物心ついてから記憶があるのは、小学5年生のとき。後から当時のことを話してみたら、お互いに恋に落ちた瞬間を覚えていたんですよ!

佐伯:本当に?!後付けじゃない?

樋口:本当に!

佐伯:それって樋口さんから「こうだったよね?」って言ったんでしょ?それだったら俺も「覚えてる」って言うもん(笑)。

樋口:やだ〜!ピュアでうれしかったのに!

ーー最後に、どんなところに注目してほしいかを教えてください。

佐伯:日々思っている鬱憤などを晴らしてくれる痛快なドラマかと思います。最後まで楽しんで見ていただけたらうれしいです。

樋口:今回題材としていることは、あまり人に話せないことだと思うので、見てくださることで一人ではないと感じると思いますし、意外とこういうことは少なくないと改めて気付かされるのではないでしょうか。それを肯定も否定もしないですが、どう捉えるかをそれぞれ楽しんでもらいながら見ていただけたらと思います。

■「初恋不倫」最終回あらすじ

夫・財前俊一(芳村宗治郎)と別れられないと悟った穂波(樋口日奈)は、時松(佐伯大地)に、もう会わないと告げる。そして財前夫婦の結婚記念日。俊一がなぜか時松とミホ(永尾まりや)夫婦を招待しており、4人で食卓を囲むことに。奇妙な空気が流れる中、ミホが思わぬことを言い出す。

一方、近広(平井亜門)が妻の類(小島梨里杏)に、香(八木アリサ)から送られてきた音声データを聴かせると、類は震撼する。俊一は穂波の大切にしていたものを黙って捨てていた。穂波は異常な夫の行動に耐えられなくなる。


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