ティム・バートン監督の最新作『ビートルジュース ビートルジュース』(公開中)。1988年に公開された前作『ビートルジュース』にて主人公のビートルジュースの吹替声優を務めた西川のりおが“蘇り声優”として本作に戻って来ることが明らかとなった。
【写真を見る】死後の世界の“人間怖がらせ屋”ことビートルジュースが再び大騒動を巻き起こす!死後の世界で“人間怖がらせ屋”を営んでいる推定600歳のお騒がせ屋ビートルジュース(マイケル・キートン)は、かつて結婚を迫るも叶わなかったリディア(ウィノナ・ライダー)のことがいまも忘れられないでいる。そんな時、現在は自身の霊能力を活かしたテレビ番組「ゴーストハウス」の司会をしているリディアの一人娘、アストリッド(ジェナ・オルテガ)が死後の世界に迷い込んでしまう。なんとか娘を助け出したいリディアは、最終手段としてビートルジュースを呼び出すことに。一方、ビートルジュースの元妻で何世紀にもわたって死後の世界の倉庫に身体をバラバラにされて封じ込められていたドロレス(モニカ・ベルッチ)が復活してしまう…。
ビートルジュースの日本語吹替声優を務めるのは山寺宏一。さらに、リディア役を坂本真綾、ドロレス役を沢城みゆき、アストリッド役を伊瀬茉莉也が担当する。このほか、リディアの母で奇抜なものが大好きなアーティスト、デリア(キャサリン・オハラ)役を戸田恵子、アストリッドと運命的な出会いを果たすミステリアスな青年ジェレミー(アーサー・コンティ)役を小林千晃、「ゴーストハウス」のプロデューサー兼リディアのマネージャー、ローリー役(ジャスティン・セロー)を森川智之、死ぬ前は映画俳優、現在は死後の世界の安全を守るウルフ(ウィレム・デフォー)役を山路和弘と、日本を代表する実力派声優陣が集結した。
そしてこの度、ティム・バートンワールドをさらに盛り上げる新たなキャストとして、初代ビートルジュースの日本語吹替を担当した西川が、前代未聞の“蘇り声優”として参加することに。『ビートルジュース』では、当時、人気絶頂の漫才師だった西川がビートルジュース役に起用され、台本にはまったくないセリフや自身のギャグ「ツッタカター」を入れるなど、“映画史に残る伝説の日本語吹替版”として映画ファンの間で語り継がれている。
『ビートルジュース ビートルジュース』で西川が演じるのはビートルジュースが所長を務める“死後の世界のコールセンター”に苦情を入れるコールセンター顧客役。今回のオファーについて西川は、「オファーが来て当然だろうと思いました!でもなんでこの役!?こういう形で参加するとは皆さんも思わなかったんじゃないでしょうか」とまさかのキャスティングに驚きの様子。そして伝説とも言われる『ビートルジュース』の日本語吹替を担当した当時を「最初は台本通りにやりました。そしたら監督さんが満足していないような感じで、『のりおさんの世界でやってもらえますか』とリクエストをいただいて、あのような形になりました。ボリュームも多くてのりおの世界を表現するのが大変ななかで、もがき苦しみながら作られました」と振り返り、続けて自身にとってビートルジュースとはなにかと壮大な問いを投げかけられると、「のりおのパート2がビートルジュースです。生まれ変わったらビートルジュースになるんじゃないですか。ビートルジュースがのりおになったかもわかんないです」と自分自身とビートルジュースの姿を重ねる。また、『ビートルジュース ビートルジュース』については「のりおが出てるぞ!観ないと損!初代ビートルジュースが二代目ビートルジュースを推薦します!」と山寺のビートルジュースを大絶賛している。
併せて、西川がアフレコに挑む姿を追った特別動画も解禁。ビートルジュースを体現するかのようなシマシマスーツで勢い良く登場した西川は、「この度は『ビートルジュース ビートルジュース』の主演で呼んでいただきまして」となぜかビートルジュース役をやる気満々。「セリフいっぱい覚えてきましたので!ビートルジュースといえば西川のりおですから」と準備バッチリでアフレコ日を迎えたと意気込みを語るのだが、そんな西川にまさかの配役が演出家より伝えられると、「冗談でしょう?」と思わず衝撃の表情が…。しかし、演出家より“ぴったりな役”と太鼓判を押されると「初代のビートルジュースの怨念を込めてやってやる!ビートルジュース!ビートルジュース!ビートルジュース!」と魂を込めてアフレコへ挑む姿が映しだされた。
ビートルジュースと同じく、36年の時を経て『ビートルジュース ビートルジュース』に蘇った西川のりお。ノリノリでアフレコに挑む西川は劇中でどのように登場するのか?唯一無二の存在感を放つのりお師匠出演シーンの全貌はぜひ劇場で。
文/平尾嘉浩
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