【写真】怪訝そうに相手をみつめる長塚京三“宍戸”
天知茂さんが主演を務めるテレビドラマ「江戸川乱歩の美女シリーズ」。江戸川乱歩のサスペンス作品に、トップ女優の官能的なシーンを織り交ぜた人気シリーズだ。このたび、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では、9月22日(日)昼3時よりシリーズ第25作「黒真珠の美女」を放送。天知さん最後の出演回となる本作のあらすじや見どころについて紹介していく。
■岡江久美子さんが“美女役”として出演する「黒真珠の美女」
「江戸川乱歩の美女シリーズ」は、天知さん演じる明智小五郎の冴え渡る名推理や、大掛かりなセットを用いたド派手なアクションが見どころとなっている。
またエピソード毎に、“美女役”としてトップ女優たちが登場。妖艶な美女のお色気シーンも満載で、由美かおるやジュディ・オング、萬田久子などのそうそうたるメンバーが出演している。ちなみに、今回紹介する「黒真珠の美女」では、女優や司会者、タレントなどマルチに活躍していた岡江久美子さんが美女役を務めている。
そんな本作は江戸川乱歩の原作『心理試験』をもとに1985年に制作され、天知さんが明智小五郎を演じた「美女シリーズ」最後の作品としても知られている。
■ゴッホの名画“星月夜”を巡って不可解な事件が発生…「黒真珠の美女」あらすじ
画商である裕子(岡江久美子)は、長い間行方不明になっていた、ゴッホの幻の傑作「星月夜」を手に入れたことで一躍世間の注目を集めた。しかし「星月夜」が世間にお披露目されると、富豪で美術品収集家・徳田礼二郎(高橋昌也)は絵をじっと見つめ、「偽物だよ」とつぶやくのだった。
そんな中、明智小五郎(天知茂)のもとに、謎の人物から“裕子が誰からどうやって絵を手に入れたのか調べてほしい”という依頼が舞い込む。明智は裕子に直接入手経路について尋ねるが、裕子ははぐらかし、結局口を割ることはなかった。
そこで明智は、宍戸(長塚京三)という別の画商のもとへ向かう。宍戸も入手経路については不明だと言うが、裕子が絵をオークションにかけないのは、鑑定書を作れないある理由があるのでは…と疑っていた。
その後、裕子から“今夜礼二郎に会う予定だったが、行けなくなった”という連絡を徳田家の家政婦・ユミエ(東千晃)が受け、ユミエは礼二郎に伝言を伝えに行く。すると、何者かに襲われた礼二郎を発見。警察が調べると、明智が謎の依頼人から受け取ったものと同じ封筒が徳田家で見つかるのだった…。
それ以降も、徳田家に関係する人たちが次々と襲われる展開に。不可解な事件が続く中、“ゴッホ争奪戦”はますます激しさを増していく。そして、明智が裕子に“ある質問”をしたことで、捜査は大きく動き出すこととなる――。
■視聴者を魅了する岡江久美子さんの表情や仕草に注目
幻の名画を巡る連続殺人事件が起き、緊迫感あふれるストーリーが展開されていく本作。その見どころを語るうえで欠かせないのは、美女役を演じた岡江さんの美しさだ。本作で岡江さんは、清純派女優としての一面を大いに発揮。彼女の憂いを帯びた表情や仕草は非常に艶めかしく、裕子というキャラの魅力をより際立たせている。
また、物語終盤で天知さんが変装を解くシーンにも注目したい。明智がマスクを剥いで変装を解くのは本シリーズでは“定番”だが、本作では犯人を見破った明智が“ある人物”に変装し、犯人を追い詰めるという最大の見せ場を終盤に持ってくることで、図らずも天知さんの印象をより深く残す構成となっていた。
「星月夜」を巡って幾重にも交錯する人々の愛と欲望が描かれる「黒真珠の美女」は、天知さん演じる明智小五郎最後の事件にふさわしい傑作と言えるだろう。
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