9月17日(火) 18:00
モチロンプロデュース『ボクの穴、彼の穴。W』が、2024年9月17日(火) に東京・スパイラルホールで初日を迎えた。
本作は、松尾スズキが初めて翻訳したフランスの童話作家デビッド・カリ著、セルジュ・ブロック絵『ボクの穴、彼の穴。』(千倉書房)の絵本が原作の二人芝居。戦場に残された敵対するふたりの兵士は、それぞれの穴の中で孤独に苛まれ、星空に癒され、幾度も限界を迎えながらもやがて相手を知ることで、ある決意をする。物語の舞台は戦場だが、ユーモアと人間の根源的な優しさが満ちあふれた作品となっている。
今回は井之脇海・上川周作ペアの<ボクチーム>、窪塚愛流・篠原悠伸ペアの<彼チーム>の2チームWキャストで上演。翻案・脚本・演出は、卓越した発想力と機知に富んだ演出で奇想天外な世界観を愛情一杯に描き、数々の作品でその才能を発揮しているノゾエ征爾が務める。
モチロンプロデュース『ボクの穴、彼の穴。W』彼チームまた、ノゾエ、井之脇、上川、窪塚、篠原からコメントが到着した。本作は9月29日(日) まで同所で上演後、2024年10月4日(金) から6日(日) に大阪・近鉄アート館で上演される。
■ノゾエ征爾(翻案・脚本・演出)コメント
もう1カ月以上稽古しているのに、鮮度バリバリな彼らに、メモすることも忘れて見入ってしまう自分がいます。
観る者を引き込ませる彼らを、引き込み俳優と呼ぶことにしました。
引き込み俳優は、時に品よく、時に粗挽きに人を引き込みます。そのセンスに驚きます。
この引き込まれる快感を私ひとりで味わうのはあまりに勿体ない。是非是非です!
■井之脇海(ボクチーム/ボクA役)コメント
1カ月半の稽古期間、丁寧に話し合いを重ねて、あらゆる芝居の可能性を試して、新しい発見とたくさん出会うことができました。
すでにボクと彼の穴の中には、ギュウギュウに僕らの想いやメッセージが詰まっています。皆さんに、それが溢れて届くよう、毎公演、全身全霊で演じるのみです。
戦争の話ですが、決して他人事ではなく受け取っていただける作品になっていますので、ぜひ観ていただきたいです。
劇場でお待ちしています!
■上川周作(ボクチーム/ボクB役)コメント
稽古期間中は台詞一つひとつに実感を持てるように色んなことを想像したり、自分の経験から近い感覚を探してみたりして、繰り返し稽古を重ねていきました。
これから稽古場で体感したことを大切にしながら、劇場では毎回新しい気持ちで役に身を委ねて行きたいと思います。
井之脇くんと僕の役の背景を想像していただきながら、ふたりがどう交わっていくのか、注目してご覧いただけると嬉しいです。
■窪塚愛流(彼チーム/ボクA役)コメント
いよいよ幕が開きます。
初舞台です。
舞台とはどういうものなのか、それすらわからなくて、ただただ不安だった僕に手を差し伸べてくださったノゾエさんをはじめとするスタッフのみなさん。
1日1日お稽古を重ねて、今日という日を迎えます。
舞台は特別な空間です。
悠伸くんと僕の熱量を間近で体感してください。
そして、ノゾエさんと僕たちが作りあげた世界をみんなで楽しみましょう。
この舞台はハタチ最後の挑戦です。
ぜひ、劇場へお越しください。
■篠原悠伸(彼チーム/ボクB役)コメント
孤独と空腹と愛とクセと殺意と希望を、約1カ月間、試行錯誤して辿り着いた独自のブレンドでご提供させていただきます。
そして窪塚愛流の最初で最後の“初”舞台、是非その輝きを観に来てください。
ps.ボクチームと彼チームの違いも楽しんでいただけたら幸いです。
撮影:田中亜紀
<公演情報>
モチロンプロデュース『ボクの穴、彼の穴。W』
出演:「ボクチーム」井之脇海×上川周作/「彼チーム」窪塚愛流×篠原悠伸
翻案・脚本・演出:ノゾエ征爾
訳:松尾スズキ
原作:デビッド・カリ/セルジュ・ブロック
【東京公演】
日程:2024年9月17日(火)〜9月29日(日)
会場:スパイラルホール
【大阪公演】
日程:2024年10月4日(金)〜10月6日(日)
会場:近鉄アート館
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/bokukarew/