9月30日(月) 18:00
ミュージカル『ボニー&クライド』が、2025年3月から4月に東京・シアタークリエで上演される。
1930年代、世界恐慌下のアメリカ中西部で銀行強盗や殺人を繰り返した実在の人物、クライド・バロウとボニー・パーカー。社会からはみ出した彼らの無軌道な生き様は、後のハリウッド映画に多大な影響を与えたアメリカン・ニューシネマの第1号として、今も語り継がれる名作『Bonnie and Clyde』(邦題『俺たちに明日はない』)で描かれ、日本でも一躍有名となった。
この伝説のギャングカップルを題材に、『ジキル&ハイド』『笑う男The Eternal Love -永遠の愛-』『デスノートTHE MUSICAL』など、名だたるミュージカルを手掛けた作曲家、フランク・ワイルドホーンが、ジャジーなサウンドとポップなリズムで新たに創造したミュージカル『ボニー&クライド』は、2011年12月にブロードウェイで上演。2012年には日本で初演され、心揺さぶる楽曲と物語が好評を博した。その後、ブラッシュアップされた本作は2022年にロンドン・ウェストエンドで再演、2023年には日本、宝塚歌劇団雪組で上演され話題に。そして満を持して、シアタークリエで新演出版が上演される。
ギャングスターカップルのクライドとボニーはそれぞれWキャストとなり、クライド役は柿澤勇人と矢崎広、ボニー役は桜井玲香と本作が宝塚歌劇団退団後初めての舞台となる海乃美月が演じる。また、クライドの兄バック役で小西遼生、その妻ブランチ役で有沙瞳が出演。ボニーに想いを寄せる幼馴染の保安官テッド役は、吉田広大と太田将熙がWキャストで演じる。そしてボニーの母エマ役は霧矢大夢、クライドとボニーを追う保安官でテッドの上官であるシュミット保安官役は鶴見辰吾が務める。上演台本・演出は、演劇界を代表する劇作家・演出家のひとりである瀬戸山美咲が担当する。
ミュージカル『ボニー&クライド』は大阪、福岡、愛知でのツアー公演も予定している。
ミュージカル『ボニー&クライド』スタッフ&キャストコメント■上演台本・演出:瀬戸山美咲 コメント
90年前にアメリカで実際に起きた出来事が映画になり、舞台になり、いまも上演され続けている。ボニーとクライドの閉塞感は、格差が拡大した現代日本においてもリアリティを持っています。彼らは犯罪者ですが、全身全霊で「ここにいる自分たち」を表現しています。フランク・ワイルドホーンの楽曲が彼らの現実と夢のコントラストを鮮やかに描くこの作品を、エネルギーに満ち溢れた俳優の皆さんと一緒に旅するのがとても楽しみです。
■クライド役:柿澤勇人 コメント
久しぶりにミュージカルに挑戦します。
作曲のフランクとは、数年前『デスノート』という作品を一緒に創った際に「カキ、クライドをやらないか、ピッタリだよ!」と言っていただいたのを鮮明に覚えています。
そして2年前、『ジキル&ハイド』の初日を迎えた直後にも、楽屋に飛び込んでくるやいなや「クライド!!」と言われました。いや、今俺はジキルとハイドなんだけどなあ、、、と思いながらも嬉しかったのを覚えています。『俺たちに明日はない』も勿論観させていただいていますが、とにかく動物的な匂いと、論理ではない、言葉では言い表せない感覚的な何かを感じた覚えがあります。良い舞台になるようがんばります。
■クライド役:矢崎広 コメント
1930年代世界恐慌下のアメリカは個人的にとても興味深い時代です。様々な事が変わり人々が混沌としていく中で、アンチヒーローと語り継がれるふたりの刹那的な人生。
挑んでみないと分からない事も多々ありますが、Wキャストの柿澤君、演出の瀬戸山さんをはじめ、心強いキャスト・スタッフの皆さまと共に、自由を求めて駆け抜けた彼らに負けないようなミュージカルをお届けできれば。『ボニー&クライド』皆さまどうぞよろしくお願いします。
■ボニー役:桜井玲香 コメント
多くの支持を得たアンチ・ヒーロー。響きから既にかっこいい……。
そんなふたりの片割れを演じられることが今からとても楽しみです。
ボニーの理想や現実との葛藤や、恋人を信じる気持ちなど、大胆さの中にある揺れる思いなども大切に演じられたらと思っています。
■ボニー役:海乃美月 コメント
ボニー・パーカー役を演じる貴重な機会をいただけてとても光栄です。
彼女は愛と夢を求め、強い意志を持った魅力的な女性です。彼女の内面の葛藤や情熱を表現できたらと思います。
ワイルドホーンさんの素晴らしい楽曲に触れながら、Wキャストでご一緒する桜井玲香さんをはじめ、尊敬する皆さまと共に素敵な作品を作り上げていきたいです。
宝塚歌劇団退団後初めての舞台となりますが、新たな一面をお見せ出来ますよう全力で挑戦させていただきます!
<公演情報>
ミュージカル『ボニー&クライド』
脚本:アイヴァン・メンチェル
歌詞:ドン・ブラック
音楽:フランク・ワイルドホーン
上演台本・演出:瀬戸山美咲
訳詞:高橋知伽江
音楽監督・ピアノコンダクター:前嶋康明
振付:松田尚子
【出演】
クライド・バロウ(Wキャスト):柿澤勇人/矢崎広
ボニー・パーカー(Wキャスト):桜井玲香/海乃美月
バック:小西遼生
ブランチ:有沙瞳
テッド(Wキャスト):吉田広大/太田将熙
エマ:霧矢大夢
シュミット保安官:鶴見辰吾
石原慎一/彩橋みゆ池田航汰神山彬子齋藤信吾※社家あや乃※鈴木里菜焙煎功一広田勇二三岳慎之助安田カナ
(※=スウィング)
【公演日程】
日程:2025年3月10日(月)~4月17日(木)
会場:東京・シアタークリエ
※大阪、福岡、愛知公演あり
ミュージカル『ボニー&クライド』ホリプロステージ公式サイト:
https://horipro-stage.jp/stage/bonnieandclyde2025/
ミュージカル『ボニー&クライド』東宝演劇公式サイト:
https://www.tohostage.com/bonnie_and_clyde/