『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。今回は、グッドウッドの一大イベントに行けなかったロバート・コウチャーが別のイベントに1955年ジャガーXK140で参加したレポートをお届けする。
【画像】チャリティ参加者がさまざまなスペシャル・カーでグッドウッドを楽しむ(写真2点)
7月に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードには、今年は行けなかった。でもその後すぐ、Vグループのピーター・ノイマークとクリス・バッカナルがオーガナイズする「ヴェローチェ・トラック・デイ」に参加するため、ひっそりとグッドウッド・サーキットへ向かった。混雑もなく、サーキットは完全に私たちだけのものだった。学校が休みだったこともあり、交通量も少なく、気持ちのいい日差しが降り注ぐ中、私のジャガーはガラガラのA286をのんびりと走った。美しいサウスダウンズでは、本当にくつろぐことができた。
サーキットに到着すると、パドックに駐車するよう指示され、そしてジャッキー・スチュワート・スイートに入った。そこでは、トラックデイのイベント参加者たちが、朝食と簡単なブリーフィングのために集まっていた。この素晴らしいイベントは、「ホープ・フォー・トゥモロー」「ハロウ・プロジェクト」「ホープ・ハウス」というチャリティの資金調達を目的として2017年に初開催された。気前のよい寄付者たちは、偉大なるドライバーたちと一緒に、偉大なるマシンに乗るために高額な参加費を支払った。ちなみに、今年のチャリティの目標金額は総額100万ポンドを超えることだった。
コーヒーカウンターでは、同僚のコラムニストでもあるデレック・ベルや、チャリティ参加者を乗せるためのスペシャルなライトウェイト・ジャガーMkVIIを持ってきてくれた寄稿者のローワン・アトキンソンとばったり会った。ル・マンの勝者であるリチャード・アトウッドもお茶を飲みに立ち寄った。その後ピットレーンでデイモン・ヒルがジャガーCタイプをスタート位置に移動させる間、私は彼のお茶を持って待っていたりもした。みんなリラックスしていて、フレンドリーで、くつろいでいた。
例年通り、集まった車は特別なものばかりで、試乗することもできた。いつ見ても衝撃的な”トリノのビースト”フィアットS76、アルファ8Cモンツァ、ジャガーCタイプ、Dタイプ、XKSSモデル、デレック・ベルのためのスペシャルなポルシェ数台、『Octane』でもお馴染みのゲイリー・バートレットが持ち込んだ、非常に特別なシェルビー・コブラ427コンペティションなどだ。昼休みには一人で、523bhpのコブラを何周か走らせてみたが、想像通りのヤバさだった!…とは言っても、普通に想像できるようなレベルではないけれど。
帰りのドライブも往路同様、非常にのどかだった。大混雑するフェスティバル・オブ・スピードの週末よりもずっと快適だったことは言うまでもない。
文:Robert Coucher
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