9月27日(金) 12:00
マ・ドンソクが主演を務める人気シリーズ最新作『犯罪都市 PUNISHMENT』が本日から公開されている。マ・ドンソクは本作で主人公マ・ソクトを演じるだけでなく、企画、原案、制作にも参加。劇中では激しいアクションに挑んでいるが、「映画で最も重要なのはドラマです」と言い切る。
強くて、優しくて、最高の笑顔。俺たちのアニキ、マ・ドンソクの最新インタビューをお届けする。
『犯罪都市』は、あらゆる敵を拳ひとつで粉砕する最強刑事マ・ソクトと仲間たちが難事件に立ち向かう痛快アクションシリーズ。最新作『…PUNISHMENT』では、国境を越えて活動する国際IT犯罪組織とマ刑事たちが激突する。
本シリーズも4作目になるが、マ・ドンソクは最新作ではこれまで以上に重厚なドラマを目指したという。
「毎回、扱う事件に沿って異なるドラマを作り、キャラクターを設定しています。そうすれば良い変化はおのずとついてくるものです。マ・ソクトのキャラクターや、私たちが追求するハードかつリアルなアクションを毎回違ったふうに見せるのは、容易ではありません。
ストーリーが軽快だった前作『犯罪都市 NO WAY OUT』とは異なり、今回は事件が変わり、感情面も重苦しく描かれています。アクションも前作で見せた連打の要素を取り除き、パワーを前面に押し出したボクシングを中心に展開しています。基本的にドラマとアクションが調和するようデザインすることがポイントです」
彼は本作を制作する上で、常にマ刑事以外のキャラクター描写にも目を配っている。マ刑事は最強だが一匹狼ではない。常にチームで動き、張り込みも、上司に怒られる時も一緒で、捜査が終われば連れだって飲みにいく。部下や仲間や舎弟がいなければ人は”アニキ”にはなれないのだ。
「マ・ソクトの同僚は単に彼のキャラクターだけを輝かせる役割を務めるというよりは、各々のポジションにおいて最善を尽くすため、シナジー効果が生まれるのだと思います。『犯罪都市 PUNISHMENT』においても、サイバー捜査隊が存在しなければマ・ソクトは難航したことでしょう。
各々のポジションで各々の役割に忠実であることがチームワークのいい理由です。脚本を書く作業から私が携わるため、マ・ソクトだけでなく、他のキャラクターの魅力が際立つよう作品を作っています」
解説!マ・ドンソク流の映画づくり最後の最後には豪快なアクションが待っているが、そこにいたるまではとにかく丁寧に、徹底的に脚本を磨く。これがマ・ドンソク流の映画づくりだ。
「映画で最も重要なのはドラマです。観客が没入できる事件とドラマがあってこそアクションや俳優の演技は光を放つと思うのです。『犯罪都市』シリーズを制作する時は、事件を先に選定して、それに相応しいドラマを作ってから、残りを会議を通じて埋めていきます。
まず事件について話を聞き、その中からアクション映画に適した事件を選びます。実際の事件にまつわる話が多く、2時間以内にすべて盛り込めないため、カットするものはカットし、そして付け加えていくプロセスを経ます。
再び台本を直し、会議を重ね、ひたすら俳優、監督、スタッフと話し合って修正を繰り返し、キャラクターと映画を完成させています」
今や世界中にファンを持つスター俳優マ・ドンソクはなぜ、演じるだけでなく、自身のアイデアを映画化することにもこだわり続けるのだろうか?
「演技と映画制作のどちらも私が愛しているものです。演じながらキャラクターの状況や感情への理解が深まり、その経験が映画制作にも大きく役立っています。
引き受けた役にのめり込んでいると、そのキャラクター目線でストーリーを紐解いていきたい思いにかられる時があります。それによってアイデアが浮かぶ場合もありますね。制作過程においても、演技の経験を通じて豊かなドラマを作ることができるのです。
結局、これらふたつは互いに補い合う役割を担っているのだと思います」
『犯罪都市』シリーズは、俳優マ・ドンソクの魅力を堪能できるだけでなく、彼のアイデアや映画づくりにかける熱い想いも感じられる作品だ。スクリーンでの見た目は豪快だが、その中身は愛情深く繊細。マ・ドンソクの魅力を存分に楽しめるのは、やはり本シリーズではないだろうか。
『犯罪都市 PUNISHMENT』
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