【動画】“カウボーイ”と呼ばれる賞金稼ぎが繰り広げるスペースジャズドラマ「カウボーイビバップ」
BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では、「カウボーイビバップ」(1998年放送、全26話)を、10月2日(水)夜11時30分より毎週水曜に放送する。痛快なメカ&ガンアクションが見どころとなる本作。このたび、主人公・スパイクを演じる声優・山寺宏一にインタビューを行い、本作の魅力などを語ってもらった。
■4人と1匹の賞金稼ぎが織りなすスペースジャズアクション「カウボーイビバップ」
2023年にTVシリーズ放送25周年を迎えた「カウボーイビバップ」。“位相差空間ゲート”によって短時間で惑星間を航行できるようになった未来の太陽系を舞台に、通称「カウボーイ」と呼ばれる賞金稼ぎたちが宇宙船“ビバップ号”に乗り、賞金首を追って太陽系を駆けめぐる物語だ。
作中では、ビバップ号に乗る元マフィア・スパイク・スピーゲルと元警察官・ジェット・ブラックの2人に加え、記憶喪失のうえに莫大な借金を背負っている謎の女性・フェイ・ヴァレンタイン、野生児のような天才ハッカー・エド、そして人間並みの知能を持つデータ犬・アインが加わり、個性豊かなキャラクターたちの奇妙な共同生活が描かれる。
また本作では、豪華声優陣が各キャラの声を担当。アニメ映画「アラジン」のジーニーをはじめ、「新世紀エヴァンゲリオン」の加持リョウジ、「ルパン三世」の銭形警部などさまざまなキャラを演じてきた“七色の声”を持つ声優・山寺宏一がスパイク役を、「ポケットモンスター」シリーズのオーキド博士や「ドラゴンボール超」のミスター・サタン、「ONE PIECE」の黄猿などの声で知られる石塚運昇がジェット役を、「名探偵コナン」の灰原哀や「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイなど、数々の有名作品に出演する林原めぐみがフェイ役を務める。
■笑いあり涙ありのオムニバス形式
本作は、「機動戦士ガンダム」シリーズでお馴染みのアニメ制作会社・サンライズが手掛けていることもあり、作画やアニメーションの精巧さに定評がある。また、クールな作風やジャズをベースにした音楽も当時は珍しかった。
実際に放送が開始すると、その斬新な演出が日本国内のファンに受けるだけでなく、“賞金稼ぎが宇宙を拠点に活動する”という設定に欧米でも人気が爆発。
そんな本作では、行く先々でさまざまな騒動に巻き込まれ、キャラクターたちそれぞれが抱えている事情が徐々に明らかになりながら、ビバップ号の中で絆を育んでいく様子が見どころとなっている。さらに1話完結型のオムニバス形式によって、エピソードごとにさまざまなジャンルを取り入れている点にも注目。アクションシーン満載の派手な回をはじめ、コメディタッチのものからハードボイルドなシリアス回など、笑いあり涙ありの重厚な作品に仕上がっている。
■山寺宏一 コメント「僕の声優人生の中で1番の宝物です!」
――2023年に25周年を迎えた「カウボーイビバップ」ですが、当時を振り返って思い出されることはありますか?
過去振り返るのは良くないと思いつつこの作品は別です。よく思い出してはほくそ笑んでいます。
――山寺さんにとって、この作品にはどのような思い入れがありますか?
とにかく大好きで「これを観て面白いと思わない人とは仲良くなれない」と言い続けています。
――主人公スパイク・スピーゲル役を演じるにあたって、何か気を付けていたこと、こだわっていたことはありますか?
初めに渡辺(信一郎)監督に「構えずにナチュラルに演じて欲しい。ピンチになればなるほど軽口を叩く感じ」と言われたと記憶していて、ずっと意識してました。でもジュリアやビシャスが絡むと人が変わった様にムキになってしまうんですけどね。あと何故かアンディにも(笑)。自分なりに「カッコつけずにカッコ良く」を目指していたかもしれません。
――山寺さんが感じる「カウボーイビバップ」の魅力を教えてください。
ストーリー・音楽・キャラクター等、アニメに必要な要素全てが最高でセンス抜群なところです!1話完結オムニバス的でもあり、かつ繋がってもいる点も素晴らしい。粋な台詞の数々は言わずもがなです。とにかく作品の中に流れている空気感がたまりません!
――「カウボーイビバップ」でお気に入りのシーンやセリフはありますか?
お気に入りじゃないシーンとセリフが無いです。でも一応お答えすると、例えばスパイクの「俺は運がいいわけでも、腕がいいわけでもないんだ。気風が良いのさ」というセリフや、ジェットの「金がない時には言うんだよ」、フェイの「働かざる者食うべからず。自分のエサは自分で確保しなさい。あたしはいいの。女は生きてるだけで偉いんだから」、エドの「きょうくん、きょうくん、しらない人にあったらついていきましょう」といったセリフは特に好きです。
シーンとしては、最後の戦いに向かう時のビバップ号でのシーンでしょうか。
――主人公のスパイクは元マフィアから賞金稼ぎへと転身していますが、山寺さんが転身するとしたら、どのような仕事をやってみたいですか?
スパイクを演じていた30代ならともかく、63歳からの転職はなかなかキツいです。このまま声優をやらせてください。どうしてもと言うならVTuber。
――山寺さんは声優として今なお躍進を続けていますが、「カウボーイビバップ」の出演を通して得られた“気づき”や“教訓”などがあれば教えてください。
声優は作品との出会い、キャラクターとの出会いが全て!
――「カウボーイビバップ」では石塚運昇さんや林原めぐみさんなど、名だたる声優陣と共演されていましたが、共演者との思い出エピソードなどはありますか?
もちろんたくさんあります。特にレギュラーメンバーは、スタッフと共にほぼ毎週飲みに行ってたので思い出が尽きません。1番年上の運昇さんが愛されキャラなので、みんなで弄ってワイワイやっていました。
――2025年で声優歴40年目を迎える山寺さんですが、声優業を続けるにあたり大切にしていることはなんですか。
自分がどうありたいか、どう演じたいのかを考え、試行錯誤を続けることですね。
――今後の目標や夢があれば教えてください。
健康長寿で90歳まで現役!
――最後に、BS松竹東急での放送を楽しみに待つファンに向けてひと言お願いします。
「カウボーイビバップ」は僕の声優人生の中で1番の宝物です!かなり前の作品にも関わらず、また放送して頂けることを嬉しく思います。お好きな方はもちろん、初めての方にとっても新鮮に感じられる作品だと思いますので、ぜひお楽しみください!
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