染井為人による同名小説を横浜流星主演で実写映画化する『正体』(11月29日公開)。このたび、本作の主題歌がヨルシカの書き下ろし新曲に決定。あわせて、最新予告映像とポスタービジュアルが解禁された。
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本作は、『余命10年』(22)、『青春18×2 君へと続く道』(24)の藤井道人監督が手掛けるサスペンスエンタテインメント。日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜)が脱走した。潜伏し逃走を続ける鏑木は、日本各地で沙耶香(吉岡里帆)、和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)に出会う。鏑木を追う刑事の又貫(山田孝之)は沙耶香らを取り調べるが、それぞれが出会った鏑木はまったく別人のような姿だった。
今回解禁された予告映像では、殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けるも“ある目的“のために脱走し、姿や顔を変えながら潜伏する主人公の鏑木が東京、大阪、長野の各地で出会う人々と交流を深める姿が映しだされる。沙耶香とはフリーライターとして出会い、鏑木が家がないところを助けたことを機に仲を深め、やがて彼の無実を信じるように。和也とは、大阪で日雇い労働者としてともに働き、仕事仲間としての友情を深めていくが、和也は次第に鏑木の正体を疑い始める。そして舞とは、長野の介護施設でともに働き、舞は鏑木への好意を募らせていく。しかし、刑事の又貫の捜査網が鏑木に迫り、遂に鏑木を追い詰めた又貫は銃を向けながら「なぜ逃げた…?」と問う。あわせて解禁されたポスタービジュアルには、逃亡し潜伏し続ける鏑木の“5つの顔“が切り取られている。
本作の主題歌には、若者を中心に人気を集めるバンド、ヨルシカの書き下ろし新曲「太陽」に決定。コンポーザーのn-bunaとボーカルのsuisからなるヨルシカは物語性に富んだ楽曲が特徴的だが、「太陽」も逃亡を続ける鏑木に優しく寄り添うような歌詞となっており、観終わった者の心に作品の持つメッセージを静かに問いかける。本楽曲についてヨルシカは「太陽をモチーフに、陽の光を蝶の羽根に見立てて詩を書きました。いまヨルシカで作りたいものと、映画の共通項を探すところから制作が始まっています。正体という映画の持つ余韻と調和する仕上がりになっていれば幸いです」とコメント。さらに主題歌や予告編についてキャスト4名でのインタビューを実施したところ、横浜は「自分も藤井監督も好きなヨルシカさんに引き受けてもらって、この作品のとてもぴったりな、寄り添ってくれる歌を作ってくださって、歌ってくださって本当に感謝しています」、吉岡は「横浜さんが本当に血のにじむような努力をされていたのを思い出しました。ラストカットのあの表情が忘れられず、鮮明に残っています」、森本は「惹きつけられるいい予告でした。(山田)孝之さんの表情が忘れられないですね」、山田は「鳥肌が立つくらいいい予告でした。ヨルシカさんの優しい歌声と、流星さんのひたすらに走っている絵にグッとくるものがありました」とそれぞれ期待感を煽るコメントを寄せた。
また、本作のムビチケ前売券(オンライン)は9月27日(金)より発売開始となる。
はたして鏑木はなんのために逃亡を続けているのか?そして彼の正体とは?ぜひ劇場で目撃してほしい。
■<コメント>
●ヨルシカ(主題歌アーティスト)
─本作の主題歌を務めることになったことについての感想
「他人の作品に関わることの重みをいつも感じています。映画の最後に流れる主題歌は、始まりの一音だけで作品の持つ余韻を消し飛ばしかねないという恐怖があります。この映画の脚本を読んだ時、特にその怖さを感じました。監督との打ち合わせで印象的だったのは『讃美歌』というワードです。受け取ったメッセージを壊さないよう丁寧に作りました」
─主題歌「太陽」にこめた想い
「太陽をモチーフに、陽の光を蝶の羽根に見立てて詩を書きました。いまヨルシカで作りたいものと、映画の共通項を探すところから制作が始まっています。正体という映画の持つ余韻と調和する仕上がりになっていれば幸いです」
文/サンクレイオ翼
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