9月24日(火) 12:10
『若村麻由美の劇世界「あこがれいづる」源氏物語より』が、2024年11月22日(金) から24日(日) に東京・銕仙会能楽研修所で上演される。
2011年にスタートした『若村麻由美の劇世界』は、役者・若村麻由美が未知なる演劇領域に挑戦する実験的プロジェクトで、今回は平安時代中期に紫式部が書いた世界最古の長編小説『源氏物語』より「六条御息所」にスポットを当てた2作品を、演出家・笠井賢一が語り芝居として書き下ろし上演。若村のほかにゲストとして岡本圭人が出演する。
若村は、底知れぬ情念の深淵を描いた『憧れいづる魂 - 六条御息所』で六条御息所と娘の秋好中宮を、岡本は『光添へたる夕顔の花 - 光源氏』で『源氏物語』の主人公光源氏を演じる。岡本は今回、初の一人芝居かつ初の古典劇に挑む。
■若村麻由美 コメント
今回の冒険企画『若村麻由美の劇世界』は、時空を超える幽玄の劇空間“能舞台”で、凡そ千年の昔に書かれた日本が世界に誇る『源氏物語』より「六条御息所」にスポットを当てた二作品を発表します。
現代演劇の役者が古典作品に取組むことは雲の上の峰を目指す意気込みなのですが、前回の『原文・曽根崎心中』を観劇された岡本圭人さんから「僕もやりたいです!」と言われた時は驚きと共に古典に挑戦するきっかけになれたことが素直に嬉しかったです。というわけで、瑞々しい感性の圭人さんへの書き下ろし『光添へたる夕顔の花 - 光源氏』が誕生します!17歳の光源氏と24歳の六条御息所の恋の哀しみの始まり。私は六条御息所の生霊として登場します。また、『憧れいづる魂 - 六条御息所』では、この世を去った後も光源氏への執着に苦しむ六条御息所の亡霊と、亡き母を慕う娘の秋好中宮の二役を語り芝居として演じます。
この“もの珍しき冒険”を能舞台で目撃していただけましたら幸いです。
■岡本圭人 コメント
源氏物語より『光添へたる夕顔の花 - 光源氏』で光源氏を演じます、岡本圭人です。
以前、若村麻由美さんの『曽根崎心中』を観劇したときに、見終わったあとで劇場の座席から離れるのが名残惜しいほどに、若村さんの劇世界、そして日本の古典劇の魅力にすっかり虜になっていました。その時の経験がずっと忘れられず、いつか必ず自分も日本の古典劇に挑戦してみたい!と心から願っていました。この度、若村さんがライフワークとされている『若村麻由美の劇世界』に参加できることがとても嬉しく、光栄に思っています。
日本最高峰の古典といわれ、千年前に紫式部によって書かれた『源氏物語』を演出家の笠井賢一さんが今回の公演の為に語り芝居として書き下ろしてくださっています。
初の一人芝居。初の日本の古典劇。初の能舞台。
しっかりと稽古を重ね、今の自分にしか出来ない光源氏をお客様にお届けします。
「よりてこそ それかとも見め黄昏に ほのぼの見つる 花の夕顔」
お会いできる日を楽しみにしております。
<公演情報>
『若村麻由美の劇世界「あこがれいづる」源氏物語より』
出演:若村麻由美/岡本圭人
音楽:設楽俊山(吹き物)/橘政愛(打ち物)
作・演出:笠井賢一
【演目】
『対談 - 源氏物語の劇世界について』
出演:若村麻由美笠井賢一
『光添へたる夕顔の花 - 光源氏』
出演:岡本圭人/若村麻由美
『憧れいづる魂 - 六条御息所』
出演:若村麻由美
日程:2024年11月22日(金)~24日(日)
会場:東京・銕仙会能楽研修所
詳細はこちら:
https://atelierkashu.com/schedule.html#show2024112201