引っ越しをするなら、絶対に外せない条件は何でしょうか。今回は、20代〜30代の女性が集まるanan総研メンバー約200名に「賃貸物件を選ぶ際、絶対に外せない条件」をテーマにアンケートを実施。女性に特化した不動産会社を経営する 平出雅美さんに、アンケート結果を基に「賃貸物件に住んだ後に後悔してしまいがちな条件」についても教えてもらいました。プロの意見、ぜひ参考にしてください!
不動産会社の女性経営者が教える! 知らないと後悔する「賃貸物件選びで絶対に外さない方がいい条件」
【女性が知っておくべき「賃貸物件」基本のき】vol.73
――今回、女性約200人が所属するanan総研メンバーなかで賃貸物件に住んでいるかたを対象に「賃貸物件に住む際に、絶対に外せない条件はありますか?」とアンケートを実施しました。
「バストイレ別、独立洗面台は外せない」(31歳・会社員)
「水回りのきれいさ!」(26歳・会社員)
「風呂トイレ別。お風呂にゆっくり入ることで疲れも取れるので」(31歳・会社員)
「壁が厚いこと。音を気にして暮らしたくないです」(33歳・フリーランス)
「独立洗面台含め、水回りが換気しやすそうかも見ます。湿度が嫌いなので、空気が流れやすそうな家かが大事。料理はしたいのでコンロは2口ないし3口ないと嫌です」(31歳・会社員)
「独立洗面台、バストイレ別、オートロック 」(29歳・会社員)
「築年数は妥協し、予算内でなるべく広い部屋に。狭いと後悔する」(32歳・会社員)
――上記の回答を見て、不動産のプロの平出さんにうかがいます。実際に賃貸物件を探しているお客様の「絶対に外せない条件」はどんな条件が多いですか?
平出さん今回の回答は、納得の回答です。物件探しって恋愛と似ているとよく思うのですが(笑)、男性に清潔感を求めるように物件にも清潔感を求めるなと思います。当社でもバス・トイレ別、独立洗面台、浴室乾燥機、温水洗浄便座など水回りを絶対条件とされるお客様は多いです。独立洗面台があると、基礎化粧品やコスメグッズ、ドライヤーなどがまとめて収納しやすいなど利点が大きいですよね。料理が好きな人は2口コンロが必須だったり、外出している時間が多いかたは宅配ボックスや24時間ゴミ捨て場が外せないなど、ライフスタイルによっても求める設備は変わってくるもの。
バス・トイレ別をご希望されるかたは多いですが、最近では家賃を抑えるために「シャワーのみでも可」を希望されるお客様も多くなってきています。他には当社ではストーカー保険を取り扱っていたり、女性専用物件を紹介していることから、2階以上、オートロック、防犯カメラなどのセキュリティ設備も、譲れない条件としてよく挙げられますね。
――賃貸物件に住んだ後に後悔してしまいがちな条件はありますか?
NG1.「駅から遠いから選ぶのをやめる」
平出さん普段リモートワークのかたであれば駅からの距離は遠くても問題ないと思います。ですが毎日通勤されるかたは、あまりにも駅から遠いと大変ですし、電車の乗り換えの混雑具合も含めて住む沿線やエリアを考える必要があると思います。一般的に駅から近いほど家賃は高くなり、遠くなるほど家賃は下がる傾向にあるので、家賃を下げたいかたにはおすすめです。
NG2.「築年数が古いから選ぶのをやめる」
平出さん築年数が古くても、こまめにメンテナンスされている物件はあります。一般的に築年数が浅いほど家賃は高くなり、築年数が古くなるほど家賃は下がる傾向にあるので、こちらも家賃を下げたいかたにはおすすめです。
NG3.「物件の外観を気にしすぎる」
平出さん絶対にデザイナーズ物件に住みたいなど、外観に必要以上にこだわっている人は要注意。実際に住んでみると、見た目よりも暮らしやすさが大切だったと気づいて後悔してしまうかたも多いです。個人的には、オシャレな物件でなくてもいいのでは? と思うこともあります(笑)。
――貸物物件にひとり暮らしをする際、”外さない方がいいと思う条件”について、プロの意見を教えてください!
平出さん女性のひとり暮らしでおすすめできないのは、
NG1. 「1階の部屋など、通りから室内が見えやすい部屋」
NG2. 「オートロックやモニター付インターフォンなどの防犯設備がない部屋」
NG3. 「日当たりがよくない、湿気やすい部屋」
NG4. 「壁が薄い部屋」
です。NG1やNG2は防犯面で心配ですし、NG3は健康にもよくないだけでなく、服やカバンがカビてしまったり湿気の匂いがつくデメリットも。また、賃貸物件でいちばん多いのが騒音トラブルなので、NG4も重視してほしいです。引っ越しは人生の転機のひとつだと思いますので、ぜひ楽しみながらいい物件を見つけて素敵な新生活を送っていただきたいなと思います。
快適なひとり暮らしを始めるために知っておこう
物件探しは賢く丁寧に。引っ越しを検討している人は、今回のポイントをぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
教えてくれた人
株式会社東京女性不動産 代表取締役社長 平出雅美さん
宅地建物取引士所持。不動産歴3年目、2021年11月に「東京女性不動産」を開業。
東京女性不動産は、安心してお部屋探しができることを第一に、相談から契約まですべて女性スタッフが担当。女性一人での東京のお部屋探しを、女性ならではの視点で親身にサポートしています。LINEでの相談もできます。安心して新生活を始められるように、ストーカー保険の提案やRefaプレゼントなどのサービスもあって、さすが女性にやさしい! 電子書籍「宅建の教科書」がKindleにて好評発売中。
文・市岡彩香
anan web、anan Beauty+を中心に執筆するフリーライター。これまでに取材した人数はタレントや経営者を含め500名以上。インタビューライター、フードライターとして活動中。
©romanya/Adobe
文・市岡彩香
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