【がんばっていきまっしょい】江口拓也登壇のスペシャル上映会をレポート!

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【がんばっていきまっしょい】江口拓也登壇のスペシャル上映会をレポート!

10月1日(火) 18:05

実写映画やドラマなど数々の映像化を経て、いまだ色あせない青春小説『がんばっていきまっしょい』。
その劇場アニメーションが10月25日(金)に全国公開されることに先駆けて開催された<キャスト登壇スペシャル応援上映会>に、二宮隼人役の声優・江口拓也と、最先端の3DCGアニメーションで本作を美しく作り上げた櫻木優平監督が登壇した。
プライベートでも仲の良い江口と櫻木が映画やキャラクターの魅力を語り尽くし、声優・監督・ファンが一体となったイベントの様子をお届け!

劇場アニメ『がんばっていきまっしょい』の原作は、自然豊かな愛媛県松山市を舞台に、ボート部に所属する女子高生らの青春をみずみずしく描いた傑作小説。1995年に「坊っちゃん文学賞」を受賞すると、1998年には田中麗奈主演で実写映画化、2005年には鈴木杏と錦戸亮の主演でドラマ化されるなど、数々のメディアミックスによって日本中に感動を巻き起こした。
今年開催された世界最大規模のアニメーション映画祭<アヌシー国際アニメーション映画祭>にて出品され、世界中から大絶賛された本作は、今年の10月25日(金)に待望の全国公開を迎える。
本作で監督を務めるのは、2019年に公開されたアニメ映画『あした世界が終るとしても』でも注目を集めた櫻木優平。アニメーションにおける全工程をデジタル技術でつかさどるその手法によって、アニメーション業界に新たな技術をもたらしている。さらに脚本は『五等分の花嫁』の大知慶一郎、キャラクターデザインは『ラブライブ!』の西田亜沙子が担当するなど、アニメ界注目の一作となっている。

●「劇場アニメ『がんばっていきまっしょい』キャスト登壇スぺシャル応援上映会」イベントレポート

仲間と共にボートに情熱を注ぐ女子高生たちの青春物語、上映終了後には大きな拍手も沸き起こり、爽やかな余韻に包まれる中で登場した江口拓也と櫻木優平監督。完成披露上映会に続き、一般の方へは2度目の作品お披露目ということで、「徐々に皆さんに観ていただく機会が増えて、気が引き締まる思いです」と櫻木。そして、二人はプライベートでも親交が深く仲が良いということで、江口は「個人的に櫻木監督とは”飲み友”だったんですけど、(この作品の製作時に)苦悩の日々を送っているということを仰っていたので、そんな結晶の作品が遂に皆さんにみていただけるということで嬉しいです!」と、櫻木監督の苦労と努力の結晶がついに世に届くことに喜びのコメント。客席からの温かい拍手と声援に包まれる中でのイベントスタートとなった。

行きつけのお店がたまたま一緒だったということをきっかけに仲を深めたという二人。「頭が緑の奴いるな~(笑)」と、髪色が衝撃的だった第一印象を明かして会場を笑わせた櫻木に対して、江口は櫻木のことを”漫画から出てきたみたいな不思議な空気感”と表現し、「櫻木監督は、いつも変わらないこのままの人なんですけど、そこが面白くて」と親し気な様子。本作の制作中には、女子高生たちの物語を作り出すにあたり「女の子同士の感情のぶつかり合いみたいなものはどう表現したらいいんだろう」と悩む櫻木に江口が相談に乗ることもあったという裏話も明かした。

【関連画像】爆笑トークで盛り上がった会場の写真を見る!(画像8点)

過去に実写映画化、ドラマ化もされている傑作同名小説の初のアニメーション作品として、目を奪われるような美しい映像とキャラクター達の繊細な心理描写で見事に紡がれる本作。完成した作品を見ての感想を聞かれた江口は「めっちゃくっちゃ、刺さりました!!」と開口一番に興奮気味のハイテンションぶり。さらに、「悦ネエの行動一つとっても、誰しもが悦ネエみたいな時があったと思うし、そこに寄り添ってくれる友達も秀逸で、(作品で描かれる)距離感の描き方がめちゃくちゃ心地いいなと思って」と、自分自身の友達関係とも照らし合わせながらキャラクター達への共感を熱弁。次から次へと出てくるお気に入りの部分の話しに、「好きなところいっぱいあるんですけど、止まらなくなりそうなんで今日はやめておきます(笑)」と、魅力あふれる本作が、出演しているキャストとしてだけでなく、一人のお客さんとしてとにかく心に刺さったことを熱量込めて伝えた。また、プライベートでも仲の良い櫻木監督の作品に参加することについては、もちろん嬉しかった半面、「お互いお酒の入っていないシラフであったことがなかったので……(笑)」と、仲がいいからこそのどこかよそよそしい雰囲気でのアフレコ現場になったエピソードで会場の笑いを誘った。

江口が演じた二宮隼人は、ボートに部の女子高生たちの活躍が描かれる中で、初めは全くボート初心者である彼女たちにボートを教え、その成長を支える唯一の男子部員という重要なキャラクター。二宮について「めちゃくちゃカッコいいキャラクターというわけではないけれど、誰が見ても親しみのあるキャラクターにしたかった」という櫻木。そんな二宮に声を吹き込んだ江口は「熱いところは熱く、鈍いところは鈍いと思っていて。彼は女子生徒達の中に一人男子として放り込まれても、ボートを通して情熱を持ってフラットに溶け込めるキャラクターだなと思って、そういう部分は意識してアフレコしました」と、自身が演じたキャラクターを分析しながら作り上げていったと語った。

また、自身の学生時代や青春時代に対して、櫻木は「青春らしい青春はしていないかもしれない」と話し、江口は「青春とは心の動きが活発であることだと思います。大人になっても心が動けばそれは青春。マイナスに動いていても、それは自分を見つめる指標になるものなので」と自身の考えを語り、作中で心が浮き沈みする主人公の悦子を軸に描かれる物語はまさに青春だと表現し、「転生したら悦ネエになりたい!あそこに青春が詰まっている!」と、作品の世界に想いを馳せた。

息の合ったトークで盛り上がる中、最後に会場に詰め掛けたファンと、映画の公開を楽しみにしている人々に向けて、江口は「映画ってやっぱりどこを切り取るかで、その人が得られるものは観れば見るほど変わってくると思います。僕が大好きなシーンは悦ネエが観覧車に乗るシーンなんですけど、悦ネエの上がったり下がったりする繊細な心情を上がって下がる観覧車に例えられているようで印象的でした。」、櫻木は「この作品は自分にとっても特別な作品になると思っていて、自分の前作から5年、自分ができることは全て詰め込んでいます。劇場で一度観るだけでなく何度も何度も楽しんでいただきたいです」と自身も勝負をかけた作品と位置付ける本作が多くの人々に届いていくことを願って締めくくった。

大盛況となったトークを終え、この日は、客席を背景に詰めかけたファンと共に写真撮影を行った江口と櫻木。最後には、本作のタイトルでもあり、主人公たちが通う三津東高校お馴染みの「がんばっていきまーっしょい!」という江口の掛け声に対して会場も「しょい!」と声を揃え、声優、監督、ファンが一体となり盛り上がったイベントは幕を閉じた。
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