【写真】京都磔磔50周年ライブで熱狂を巻き起こした斉藤和義と三宅伸治&The Red Rocks
10年にわたる豊富なライブ映像やインタビューをもとに、唯一無二のライブハウス「磔磔(たくたく)」の魅力を解き明かす「京都・磔磔(たくたく)〜酒蔵ライブハウスの50周年」(9月8日[日]昼12時~、BSフジ)が放送決定。地元・京都のみならず、日本のライブハウス文化における「ひとつの象徴」ともなった同ライブハウスの50年という歴史を、ミュージシャンたちの生の演奏と生の言葉で解き明かしてゆく。
■50年の歴史を誇る「磔磔」
京都市内にあって50年営業を続けている老舗ライブハウス「磔磔」。閑静な街なかに突然現れる築100年を超える木造の蔵を改造したその建物は、一見ライブハウスにはとても見えない。
1970年代から現在に至るまで、国内外の数々のミュージシャンたちが演奏を繰り広げた“ハコ”。多くの「伝説」も生まれた磔磔は、音楽を大切に考える人々の心の拠り所であり続けてきたのだ。
1974年、ロック喫茶としてスタートした磔磔。ミュージシャンや音楽好きの若者たちの溜まり場となって、ほどなく当時日本各地に生まれつつあった「ライブハウス」へと変貌した。初期のスタッフとして磔磔と関わり、やがて店長となってお店を引き継いだのが水島博範。愛すべきキャラクターと音楽を時に厳しく見つめる眼差しが慕われ、音楽シーンが変わりゆくなかで40年以上にわって磔磔を続けてきた。そして現在は、息子の浩司が店長としてスタッフたちとお店を支えている。
70年代のブルース・ブーム、80年代のパンク・ニューウェイブ、90年代のバンド・ブーム、2000年代以降も大物バンドがツアーの京都公演にわざわざこのキャパ300人の磔磔を選ぶほど。海外からの来日バンドもここで伝説的なライブを多くおこなってきた。
「京都・磔磔(たくたく)〜酒蔵ライブハウスの50周年」では磔磔が歩んできた50年の歴史と、2024年3月21日から約2カ月にわたって連日おこなわれた「50周年記念ライブ」に出演した数々のバンドやシンガーたちのライブとインタビューをもとに、日本のロック界から愛され続けている磔磔の魅力に迫る。そのなかには2020年から世界中を覆い、エンターティンメント界を沈黙させたコロナ禍との闘いも含まれている。
50周年ライブからは、3月21日にオープニングを務めた黒猫同盟(小泉今日子+上田ケンジ)や5月25、26日の両日で大トリを務めた三宅伸治&TheRedRocks(ゲストに浅野忠信、斉藤和義)まで、磔磔の50周年を祝う熱演をピックアップ。木造の酒蔵というライブハウスとしては特殊な構造がライブ・ミュージックにもたらす魔法を、ミュージシャンたちの生の演奏と生の言葉で解き明かしてゆく。
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