わーすたが、9月29日(日)に神田スクエアホールにて全国ツアー<わーすた夏恋ツアー2024>の東京公演を開催。
この日は、2015年~2019年の楽曲で構成された<A公演:~ねえ 君を好きになってから 15-19~>、2020年~2024年の楽曲で構成された<B公演:〜まだ 君の知らない秘密20-24〜>の2公演が行なわれ、結成10周年に向けてグループのこれまでの歴史を振り返ることができる内容となった。
本記事では、B公演のライブレポートをお届けする。
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取材&文:赤木一之
今夏を駆け抜けたラブソング「夏恋ジレンマ」でスタートし、歌詞の《ねぇ 君を好きになってから》《まだ 君の知らない秘密》で公演名を回収。爽やかな夏曲から、開放感のある夏曲「サンデー!サンシャイン!」へ。三品瑠香は“この夏1番の想い出に、一緒に踊りましょう!”と呼びかける。ノリノリで振りコピし、声を出すわーしっぷ(わーすたのファンの総称)。その様子に三品も“いいねー!”とテンションを上げていく。
疾走感とグルーブ感あふれる「メロメロ!ラヴロック」で、さらにヒートアップ。クールで力強い歌声と表情。間奏部分、メンバー同士《好き嫌い》でじゃれ合う姿はギャップがあって微笑ましい。
自己紹介では、小玉梨々華がツアーを振り返り、“どこの地方に行ってもめっちゃ楽しかったし、ご飯も人も美味しくて”と、穏やかな口調でコメント。“人も美味しくて”の表現が独特でザワつく会場。小玉も笑いながら“(人が)温かった”と訂正した。
和気あいあいとした雰囲気のまま、《わんわん》《にゃんにゃん》歌い上げるアップテンポな楽曲「すまん、犬。」から、サビ以外がセリフで構成されたコミカルなダンスミュージック「べちょべちょパンケーキ?feat.そこの君。a.k.a.ヲタ」へ。バネの音に合わせて軽くジャンプする動きがユニーク。松田美里は《パンケーキお持ちしましたー。》でフリスビーを手にし、元気よく客席に投げ入れた。
遊び心のある2曲を終えると、松田と三品はユニット曲「きゅんビート」で、クールで可愛らしいパフォーマンスを披露。幕間でメドレーBGMを挟み、後半戦はツアー衣装で登場した4人。
ポップチューン「ミライバルダンス」は、三品の力強く歌う落ちサビ《踊り明かそう》から優しく歌う松田、小玉、廣川奈々聖への流れが綺麗で、気持ちが高まっていく。続く「The World Standard Dancing Club」は、縦のフォーメーションについた瞬間にファン歓喜。出だしのクールなEDM調から北欧音楽要素のあるダンサブルな展開に、“オイ!オイ!”と熱狂。ダンスパーティのようなハッピーな空間に、メンバーも“ありがとう!”“いいね〜”と喜んだ。
ここでクールダウン。廣川の“みなさん一緒にティータイムしていきましょう”の曲振りで、「きみと tea for two♡」へ。ゆったりと優雅で甘くキュートな楽曲。指で頬をポンポンと触れるような振り付けがキャッチーで、小玉のウィスパーボイスのラップにも癒される。廣川と小玉のユニット曲「オーダーメイドとレディーメイド」では、華麗で情熱的な歌声とダンスで会場を魅了した。
オレンジ色の光に照らされ、「Never Ending The World」から「グレープフルーツムーン」へ。前向きなバラード調の2曲で、温かい歌声が響き渡る。しんみりとした空気を切り替えるため、小玉が“このツアーを通して、わーすたにもっともっと夢中になってほしい!”と、沸き曲「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡」を曲振り。一気にボルテージが上がり、ファンも全力のコールで《大好き〜!》の気持ちを伝えた。
続く「マッシュ・ド・アート」でクラップ音を響かせ、ロックナンバー「清濁あわせていただくにゃー」をドロップ。三品が“これが最後の曲だよー!全部出し切って!”と叫ぶと、ファンも《ほしがれNeed! Need! Need!》を一緒に歌い、盛り上げる。熱気最高潮、締め括りは廣川のパート《超いい感じ!!》。
アンコールでは、来年3月29日(土)にLINE CUBE SHIBUYAで<わーすた10周年記念ライブ(仮)>を開催することを発表。
廣川は、“LINE CUBE SHIBUYAは結成5周年ライブで立った場所。コロナ禍で無観客ライブになってしまったので、いい景色を絶対に見せます”と決意。改めてツアーを振り返り、“コロナ禍を経て10都市を回って、みんなのコールや声がすごく嬉しかった。今日はこの夏を経て強くなった私たちを感じてもらえたんじゃないかな”としみじみ。涙がこぼれそうになったのか、後ろを向き、松田が寄り添う場面もあった。
アンコールは3曲。ジャジーでアダルティな楽曲「TOXICATS」から、スローバラード「春花火」へ。歌声もダンスも叙情的で美しい。落ちサビ、静かに声を絞り出すように歌う三品の《待ってて》には、心を奪われる。歌唱中に涙ぐんでいた廣川は、“泣いちゃった〜”とおろおろ。“深読みされちゃうけど、何にもない。いい曲すぎて泣いてるだけ(笑)”と説明した。
ラストは、三品が“めちゃくちゃ楽しくなって帰ってもらいたい。燃やして燃やして燃やし尽くしたいと思います。みんなここで朽ち果ててくれるかな(笑)?ついてきてね!”と、ロックナンバー「萌ってかエモ」へ。
輝くサイリウム。荒ぶる三品。パワフルに歌う廣川。萌えとクールな表情を決めてくる松田と小玉。コール&レスポンスで一体感を生み出し、エネルギッシュなステージを作り上げた。
最後に廣川は、“10周年に向けて変わらず私たちについてきてほしいし、もっともっと強くなる私たちをそばで見ていてほしい。最高の夏の想い出を本当にありがとうございました!”と、挨拶。
もともとが強いわーすた。改めて、The World Standard(=世界標準)に合わせた楽曲の幅の広さ、1曲1曲の歌声とダンスの表現力の高さ、4人の並びの美しさを認識。より一層、注目されるべきグループだろう。
<わーすた夏恋ツアー2024 B公演:〜まだ 君の知らない秘密20-24〜>
2024年9月29日(日)
神田スクエアホール
OVERTURE
M1 夏恋ジレンマ
M2 サンデー!サンシャイン!
M3 メロメロ!ラブロック
MC
M4 すまん、犬。
M5 べちょべちょパンケーキ?feat.そこの君。a.k.a.ヲタ
M6 きゅんビート
着替え
M7 ミライバルダンス
M8 The World Standard Dancing Club
MC
M9 きみと tea for two♡
M10 オーダーメイドとレディーメイド
M11 Never Ending The World
M12 グレープフルーツムーン
MC
M13 えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!(ハートマーク)
M14 マッシュ・ド・アート
M15 清濁あわせていただくにゃー
〜アンコール〜
MC
EN1 TOXICATS
EN2 春花火
EN3 萌ってかエモ
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